【寄付企業に聞く】思い入れと地域の熱意を感じるプロジェクトを厳選~神奈川県・株式会社カルティブ~
2022-02-28 08:00:00
ふるさとコネクトから寄付を実施した企業に話を聞くシリーズ。今回は、神奈川県横浜市でビジネスデザインコンサルティングを主な業務とする株式会社カルティブです。SDGsや企業版ふるさと納税とは深い関わりをもつ同社は、2020年9月からふるさとコネクト経由で6自治体への寄付を実施しました。数あるプロジェクトのなかから、どのように寄付プロジェクトを選んだのか。代表の池田清さん(=写真)にお聞きしました。
ふるさとコネクトを活用し、カルティブからの提案で自治体とのマッチングが実現
株式会社カルティブ(=以下カルティブ)が行った6自治体への寄付のうちのひとつは、カルティブから自治体への提案によるマッチングで出合ったプロジェクトでした。ふるさとコネクトには「企業提案」の機能があり、企業としての寄付検討のポイントや、やりたいこと、企業から自治体に協力できることなどを提案することで、企業と連携したい自治体を募集することができます。
※ログイン後のマイページから自治体へ提案ができます。
【企業から自治体に提案】
今回、カルティブが提案したのは、自治体が企画するワーケーションプランにカルティブが参加してワーケーションプランのブラッシュアップの助言をすることです。実際のワーケーション体験の際には、現地の魅力をSNSで発信するなど協力できることを明記するとともに、企業との連携に積極的な自治体であることなど、条件を提示しました。
これに対して手を上げたのが、茨城県かすみがうら市でした。同市は、「かすみがうら版ワーケーションプラン」の策定やサイクルツーリズムの推進など、ワーケーション事業の拡大を目指しています。資料の提供などプロジェクトの詳細についてかすみがうら市の担当者から熱意ある説明を受け、双方の条件がマッチしたことで寄付が実現しました。
※ログイン後のマイページから自治体へ提案ができます。
【企業から自治体に提案】
今回、カルティブが提案したのは、自治体が企画するワーケーションプランにカルティブが参加してワーケーションプランのブラッシュアップの助言をすることです。実際のワーケーション体験の際には、現地の魅力をSNSで発信するなど協力できることを明記するとともに、企業との連携に積極的な自治体であることなど、条件を提示しました。
これに対して手を上げたのが、茨城県かすみがうら市でした。同市は、「かすみがうら版ワーケーションプラン」の策定やサイクルツーリズムの推進など、ワーケーション事業の拡大を目指しています。資料の提供などプロジェクトの詳細についてかすみがうら市の担当者から熱意ある説明を受け、双方の条件がマッチしたことで寄付が実現しました。
「今、かすみがうら市でのワーケーション滞在を調整しているところです。寄付やワーケーション体験は自治体とつながるためのきっかけのひとつ。これを機に、かすみがうら市の課題解決に関わるなど、関係を深めていければ」と、池田代表はかすみがうら市との今後の関係構築にも期待を寄せています。
【茨城県・かすみがうら市】かすみがうら版ワーケーションプラン作成事業 ~幸せな働き方はここにある×場所にとらわれない柔軟な働き方~
【茨城県・かすみがうら市】かすみがうら版ワーケーションプラン作成事業 ~幸せな働き方はここにある×場所にとらわれない柔軟な働き方~
子どもが作ったものが商品になる。個性的な教育への取り組みに賛同
カルティブが企業版ふるさと納税を活用した寄付選びで重視しているひとつに、池田代表をはじめ、社員たちの思い入れもあるといいます。「カルティブでは様々な事業を行っていますが、教育・地域・文化がその柱になっています。そういう意味では、教育環境の整備や文化の継承に対しての寄付が多くなっていますね」と池田代表は話します。
数ある教育分野のプロジェクトのなかで、池田代表の目にとまったのは、沖縄県恩納村のプロジェクトでした。これは、中学生が地元の人たちと協力しながら特産品を開発して、最終的にはサンゴの海の環境保全につなげるというものです。
「これまで、学生と連携したプロジェクトと関わるなかで、学生が世に羽ばたく瞬間を目の当たりにしてきました」と池田代表。「自分がつくったものが商品になるという経験は、我々が思っている以上に若い人にとって貴重な体験です。中学生たちが商品づくりに取り組む姿や、商品化が実現した時の笑顔を想像するだけで、このプロジェクトを応援する意味があります。今後も、教育の分野には積極的に寄付をしていきたいです」と話してくれました。
個別に自治体担当者からも進捗などの連絡があり、継続的に応援していきたくなると感じているそうです。
【沖縄県・恩納村】中学生が主役!沖縄のサンゴの海を守りたい
プロジェクト紹介動画「PROJECT1 UNNA魂」
「これまで、学生と連携したプロジェクトと関わるなかで、学生が世に羽ばたく瞬間を目の当たりにしてきました」と池田代表。「自分がつくったものが商品になるという経験は、我々が思っている以上に若い人にとって貴重な体験です。中学生たちが商品づくりに取り組む姿や、商品化が実現した時の笑顔を想像するだけで、このプロジェクトを応援する意味があります。今後も、教育の分野には積極的に寄付をしていきたいです」と話してくれました。
個別に自治体担当者からも進捗などの連絡があり、継続的に応援していきたくなると感じているそうです。
【沖縄県・恩納村】中学生が主役!沖縄のサンゴの海を守りたい
プロジェクト紹介動画「PROJECT1 UNNA魂」
平和へ意識や文化継承への寄付も。数々のプロジェクトから目的に合った寄付先を選定
カルティブが寄付したプロジェクトの特徴は、上で紹介したように、自治体との今後の関係性を期待したものや、池田代表の思い入れのある分野でした。そのほかの寄付プロジェクトも同様で、池田代表や社員の強い思いから寄付先が選ばれています。
【熊本県・錦町】山の中の海軍のまち「人吉海軍航空基地資料館」に原寸大飛行機模型を!
【熊本県・錦町】山の中の海軍のまち「人吉海軍航空基地資料館」に原寸大飛行機模型を!
特攻隊の基地があったことで知られる鹿児島県知覧町(現在の南九州市知覧町)とゆかりの深い池田代表は、戦争の記憶を風化させてはいけないという強い思いがあるといいます。このプロジェクトは、知覧町の基地と同様に、太平洋戦争末期に建設され、現在はフィールドミュージアムになっている「人吉海軍航空基地」を整備するというもの。当時の「九三式中間練習機」の原寸大模型の製作・展示をプロジェクトの中心に置いています。
【兵庫県・西脇市】「播州織」を未来へ紡ぐ、西脇ファッション都市構想
【兵庫県・西脇市】「播州織」を未来へ紡ぐ、西脇ファッション都市構想
このプロジェクトは、220年以上の伝統をもつ「播州織」の生産地を応援するものです。「西脇ブランドを確立して、産業を活性化させようとする『ファッション都市』を目指した取り組みです。伝統文化を、今の時代に合った新しい形で継承しようする動きに共感しました」と池田代表は言います。
【鳥取県・日南町】第一次産業を元気にする ~SDGsにちなんチャレンジ2030~
【鳥取県・日南町】第一次産業を元気にする ~SDGsにちなんチャレンジ2030~
「創造的過疎のまちへの挑戦」というコンセプトのもと、持続可能なまちづくりに取り組むプロジェクトです。第一次産業復興のための林業アカデミーの運営という、地域を教育で活性化させようとする取り組みに池田代表が共感したといいます。
【佐賀県・佐賀市】脱炭素・資源循環による持続可能なまちづくりプロジェクト
【佐賀県・佐賀市】脱炭素・資源循環による持続可能なまちづくりプロジェクト
今では全国的に盛り上がりを見せている「脱炭素」への取り組みですが、仕事でのつながりのなかでカルティブはいち早くこのプロジェクトに注目したといいます。佐賀市の熱意を感じた社員の強い推薦で、このプロジェクトに寄付したそうです。
このように、カルティブの寄付先選びは、自治体との今後の関係性を期待したもののほか、取り組みに共感できるかと地域の熱意がポイントになっています。寄付先選びに迷ったら、自社の経営理念やSDGsの取り組みの方向性を改めて見直すだけでなく、何を応援したいのかという個人的な思い入れで決めてみるのもいいかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
(日下智幸)
株式会社カルティブ
本社:神奈川県横浜市保土ケ谷区天王町1-1-10
第一アカネビル4F
Tel:045-442-3874
東京ベース(スタジオ、ミーティングスペース):東京都品川区大崎1-20-15
エステムプラザ品川大崎駅前レジデンシャル201
Tel:03-4570-0185
https://cultive.co.jp/
このように、カルティブの寄付先選びは、自治体との今後の関係性を期待したもののほか、取り組みに共感できるかと地域の熱意がポイントになっています。寄付先選びに迷ったら、自社の経営理念やSDGsの取り組みの方向性を改めて見直すだけでなく、何を応援したいのかという個人的な思い入れで決めてみるのもいいかもしれません。
ぜひ参考にしてみてください。
(日下智幸)
株式会社カルティブ
本社:神奈川県横浜市保土ケ谷区天王町1-1-10
第一アカネビル4F
Tel:045-442-3874
東京ベース(スタジオ、ミーティングスペース):東京都品川区大崎1-20-15
エステムプラザ品川大崎駅前レジデンシャル201
Tel:03-4570-0185
https://cultive.co.jp/