佐賀市では、清掃工場でのごみ焼却時に発生する排ガスから二酸化炭素(CO2)を取り出し、野菜や微細藻類の成育促進に活用する世界初の取組みにより、脱炭素・資源循環型社会の構築に貢献しています。 CO2の利活用に加え、食品ロスの削減や未利用バイオマスの活用、再生可能エネルギーや未利用エネルギーの普及などにも取り組み、「廃棄物であったものがエネルギーや資源として価値を生み出しながら循環するまち」を目指しています。 こうした取組みは、海外からも注目を集めています。 さまざまな資源を活用・循環させることで、新たな産業と価値を生み出し、豊かな地球環境を子どもたちや未来を生きる世代につないでいきます。 本プロジェクトから生まれる"新しい価値"とは ・経済活動と環境保全が両立する社会の実現 ・世代を超えて、豊かな社会を築く!
本プロジェクトの中核となる清掃工場での「二酸化炭素(CO2)分離回収事業」を、全国にある廃棄物等の焼却施設に普及させることで、資源循環型社会のさらなる推進を目指します。全国の先駆けとなる本市の取組みについて、幅広く賛同と共感をいただきたいと考えています。 また、今後は分離回収したCO2の活用方法を検討したり、CO2回収コスト低減のための技術開発・実証が必要であると考えます。そのため、事業運営や施設整備に必要な費用として寄付を募るものです。
本プロジェクトは、資源として活用可能な地域の廃棄物(バイオマス)に付加価値をつけて循環(アップサイクル)させる「サーキュラー・バイオエコノミー」を構築し、経済活動と環境保全が両立する社会の実現を目指すものです。 具体的には、清掃工場の焼却処理で発生するガスからCO2のみを分離回収し、それを光合成で成長する野菜や微細藻類の生育促進などに活用する「二酸化炭素(CO2)分離回収事業」や、家庭などから出る廃食用油を次世代型バイオディーゼル燃料(HiBD)を精製する「HiBD精製実用化事業」などが挙げられます。いずれも市民に負担をかけることなく、生活の中で発生する廃棄物や未利用資源を活用する取組みです。 2018年にはオーストラリアに本部を置く世界規模のNPO「グローバルCCSインスティテュ―ト」が本市を視察し、同団体のホームページで「佐賀市の焼却施設は世界にまだ知られていないが、世界最高の地球環境ストーリーの一つであり、ほかの都市も『佐賀市モデル』にならえば、気候変動はすぐに過去のものとなるだろう」と紹介されました。
清掃工場での「二酸化炭素(CO2)分離回収事業」では、回収したCO2を液化せず、気体(ガス)のままパイプラインで工場周辺に進出している企業に供給販売しています。農業分野では、植物が光合成を行う日中の利用がメインであるため、夜間の有効活用の検討が必要と考えます。液化貯留や工業利用(ドライアイス、超臨界流体抽出)など、資源循環のための新たな活用方法の検討・実証が必要です。 また「HiBD精製実用化事業」では、製造コスト削減や原料となる廃食用油の収集量を増強するための技術開発が求められています。
「無理」や「我慢」は長続きしません。 本プロジェクトは、市民に無理を強いたり、新たなお願いを求めるものではありません。ごみの処理という生活の一部に付加価値を与えることで無理のない自然な形で資源を循環させ、地域経済の活性化と環境保全を両立させるためのサスティナブルな新しい取組みです。 これには国内外の自治体や企業が注目・賛同しており、現地視察やWebによる意見交換などの問合せを多数いただいております。 本市は、この取組みが国内外の多くの都市に波及することで、地球規模での「脱炭素化」に寄与できればと考えています。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。