【寄付企業に聞く】未来ある子どもたちのために寄付を続けます〜東京都・パスファインダーズ株式会社〜
2022-02-17 08:00:00
パスファインダーズ株式会社代表取締役社長・日沖博道さん

ふるさとコネクトを利用して寄付を行った企業の経験談などを伺う「寄付企業に聞く」シリーズ。今回は、様々な寄付を行ってきた、パスファインダーズ株式会社代表取締役社長・日沖博道さんにご登場いただき、寄付のきっかけやプロジェクトへの思い、ふるさとコネクトの使用感などを尋ねました。

テキサス州で知った、寄付という文化の素晴らしさ

講義の様子
「数年前から、子ども食堂や子育て支援を中心に寄付をしてきました」。
企業の新規事業開発支援や実務運営などを行う経営コンサルティング会社・パスファインダーズ株式会社で代表取締役社長を務める日沖博道さんは、これまでに、ふるさと納税に限らず様々なかたちで寄付を行ってきたと言います。「国境なき医師団や災害義援金などに寄付していましたが、報道で、国内の格差問題がひどいことを知って、ひとり親(家庭)支援を行うNPOに寄付をしたのが最初です。(現在まで)4~5年は続けています」。寄付は毎年、忘れないようにと、会社の決算月と同じ3月と決めているそうです。その後、NPOなどへ直接寄付する以外の方法を探すうちに、企業版ふるさと納税の存在を知ったそうです。

そもそも日沖さんが寄付を行うのは、MBA取得のためにテキサス州の大学院に留学していた時に、自らが見て、感じたアメリカの寄付文化の影響といいます。「アメリカ社会には格差がありますが、助け合う精神もあるのです。コミュニティには寄付文化が根付き、ごく普通の家に住むごく普通の人が、自宅で寄付集めのイベントを催したり、教会や学校も定期的にチャリティを行ったりしているのを見て、素晴らしい文化だと感心しました」。世界的なチャリティコンサートを始め、音楽界、映画界、スポーツ界が頻繁に催すチャリティも、この文化の現れといえるでしょう。

目標を達成して帰国した日沖さんは、早速、寄付を始めました。

ふるさとコネクト経由の寄付は、子ども食堂支援から二条城修理事業まで

世界遺産・二条城
ふるさと納税は、個人版も企業版も利用しているという日沖さんに、ふるさとコネクトについての感想を尋ねてみました。
「あくまで個人の感想ですが、ほかの企業版ふるさと納税サイトには学校支援、教育支援はありましたが、子どもたちに直接支援が届くプロジェクトは見つかりませんでした。私は子ども食堂やひとり親(家庭)支援といった、直接的な寄付を希望していました。そんな時、WEB検索で見つけたのがふるさとコネクトでした。プロジェクト検索がしやすく、『自治体が寄付を取りまとめて、子ども食堂を支援するNPOをサポートします』というプロジェクトがすぐに見つかりました。これなら希望にぴったりだし、安心して寄付できると思いました」。この出合い以降、すでに数回はふるさとコネクトを使って寄付を行っているそうです。

2021年3月にはふるさとコネクト経由で、「世界遺産・二条城本格修理事業」への寄付を手配しました。「二条城の修理事業は信頼できるプロジェクトですし、歴史好きとしては、歴史的建造物の修理はぜひやるべき良い取り組みだと感じています」と語る、日沖さんのやさしい瞳には、近い将来、修復を終えた城を見学する子どもたちが、何かを学び、眼を輝かせる姿が見えているのかも知れません。

コロナ禍で、「一日城主ご招待」というベネフィットは、残念ながら行使できずに期限切れを迎えそうだといいます。社名が城に刻まれていることも、二条城を訪れた友人からの連絡で知ったそうです。

【京都府・京都市】世界遺産・二条城本格修理事業

登録プロジェクト数が増えることが理想

楽しそうに食事をする子供たち
寄付と会社の業務については、切り離して考えると日沖さんは言います。「仕事のつながりを期待して寄付をすることはありません。そういう考えから離れ、ひとりの人間としての思い、企業の理念から社会貢献するのが良いと思うのです。この点では、企業版ふるさと納税は良い仕組みだと思います」。

「本当は会社として社会貢献に取り組むのが一番ですから、クライアントとも、子どもやひとり親たちの役に立つ事業について話し合っています。でも(経営)コンサル(ティング)会社にできることには限界がある。多額の寄付はできませんが、せめてもの思いで寄付をしているところはあります」。

「今の若い世代には社会貢献につながる事業を志す人も多く、頼もしく感じています。彼らに大いに期待しています。一方で、私のように歳を取った者にできることは、子どもたちが不自由なく、少しでも良い環境で育つよう、その手助けとなる寄付をすることくらいでしょう。今後もふるさとコネクトを活用するつもりですが、もっともっと様々なプロジェクトが増えることを期待します。いろいろなテーマから、自分にマッチしたものを選べるのが理想ですから」。

パスファインダーズ株式会社


(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)