【寄付先探しのヒント】地域の高校を応援するプロジェクト3選
2022-01-13 08:00:00
稲を抱えて集合写真

少子高齢化が進む地方では、地域の将来を担う若者を育てる学校のあり方にも影響を与えています。子どもが少ない事により定員確保ができず廃校になり、学校がなくなることにより子育て世代がさらに自治体から離れていくという負のスパイラルに陥っている自治体も相当数存在します。そんな現状を打開するために様々な努力をしている3つのプロジェクトをご紹介します。

【熊本県・山都町】矢部高校応援プロジェクト

川に横たわる橋の上に座った集合写真 手を振るたくさんの学生たち
生徒数の減少が続いている山都町の矢部高校では、熊本県内外から広く生徒の受け入れを行っていますが、学生寮の不足といった、態勢が不充分であることが課題となっています。そこで、本プロジェクトでは、学生寮の整備を進めるための寄付を募っています。

矢部高校では、安心・安全な農業を基盤に食について深く学ぶ「食農科学科」、将来の林業の担い手(企業・自営・公務員)を育成する「林業科学科」、国公立大学などへの進学を目指す「普通科」の3学科があり、地域の特色を生かした魅力あふれる授業を行っており、このプロジェクトを通じて、さらに多くの生徒を集めたいと思っています。そして、本校を卒業した生徒たちが、各業界で活躍するための技術を取得し、これからの社会を担う人財として育ってくれるよう願っています。

ドローンなど最新テクノロジーを活用し、2016年の熊本地震や2020年の令和2年7月豪雨のような自然災害への対応を学べる授業を。そして、熊本県内の企業と共同で「MIERU JAM(ミエルジャム)」を開発し、熊本県内やオンラインショップで販売するなど、地域とのつながりを強化する新しい試みを行っているのも本校の特徴です。

【熊本県・山都町】矢部高校応援プロジェクト

【北海道・知内町】野球部室内練習場の修繕と学習環境を通じて、町立知内高等学校の魅力度アップ!

ボールを放つ寸前のピッチャー 授業の様子 袋詰め作業の様子
北海道の知内町では、同町で暮らす地域産業の新たな担い手を育てるための学校づくりに力を入れています。本プロジェクトでは町内唯一の高等学校である町立知内高校に多くの生徒を集めるため、スポーツや教育環境の整備による学校の魅力向上を目指します。

例えば北海道内でも強豪として知られる野球部が、寒さが厳しい北海道でも年間を通して練習を行えるように室内練習場の修繕を検討しています。また、生徒の能力や可能性を引き出し、最適な学びと協働的な学びを実現するため、ICT(情報通信技術)を基盤とした先端技術・教育に係るデータを活用するレベルの高い教育プログラムを導入といった、生徒が安心して教育を受けられる環境の確保に力を入れるなど様々な取り組みをしています。

【北海道・知内町】野球部室内練習場の修繕と学習環境を通じて、町立知内高等学校の魅力度アップ!

【徳島県・海陽町】郡内唯一の高校を応援し、町の活性化につなげる

弾ける笑顔で集合写真 太鼓の披露と見学する学生たち 拳を突き上げて喜ぶプレイヤーたち
徳島県海陽町の海部高校では、郡外や県外から広く生徒を集めるため、ICTを活用した学習や文化教養を高める活動、部活動の支援、入学に関する助成などを行うことにより、学校の魅力を高めることを目指しています。

具体的には、学力向上に関する事業として映像講座の活用をはじめ、スマートフォンやタブレット端末での学習、オンライン英会話の導入を進めています。さらに文化教養を高める事業としてオーストラリアへの短期留学の実施、文化スポーツ振興に関する事業として全国大会に出場する部活動に奨励金を出し、優秀な成績を収めた生徒を特待生として迎えるといった取り組みを続けています。海部郡外や県外出身の生徒には「おばちゃんのウチごはん」と名付けた食事サポートや、地元ボランティアによる一時的な生徒支援「まち親制度」など様々な取り組みを実施しています。

【徳島県・海陽町】郡内唯一の高校を応援し、町の活性化につなげる

日本の将来を担う若者たちに、より良い教育環境を贈り、ワクワクできるような未来を残すため努力する各地域の応援をよろしくお願いします。