【寄付先探しのヒント】子育てしやすいまちづくりに取り組むプロジェクト3選
2021-12-14 08:00:00
ベビーグッズ

子どもを作らない、そんな選択をする家族が増えています。しかし、本当にその生き方を望んでいる人たちはどれくらいいるでしょうか。経済的な問題や子育てする環境が整っていないなどの理由で、やむなくという方も多いはずです。

けれど、子育て世代や子どもに関するフォロー策を実行している自治体も多くあります。地域内でコミュニケーションが取れる環境を作り、企業と提携して行われている様々な施策のほんの一部をご紹介します。

【静岡県・富士宮市】ベビーステーションの普及で、子育てしやすいまちづくりを目指しています!

セブンイレブン ベビーステーション
経済的な理由や育児に対する精神的・肉体的な負担が大きいことが理由に子どもを持つことを諦めてしまっている子育て世代が多いなか、静岡県富士宮市は、とてもユニークな取り組みを行っています。

「子育てしやすいまちづくり」「子育て世代にやさしいまちづくり」をテーマに、コンビニやNPO法人などと連携し粉ミルク用のお湯の提供や紙おむつの販売などを行うベビーステーション事業を展開しています。また、育児のコツや子育てのヒントを学ぶ講座を開催する「母力応援プログラム」を推進しています。

今後も関係企業との連携を深めて、商品開発や共同提案を行いたいと考えており寄付企業や市、NPO法人母力向上委員会の三者で定例会を開催しています。

連携としては、アサヒ飲料株式会社とコラボしたPR活動を行い、企業の社会的価値向上にもつなげています。スタートから3年で、富士宮市内のコンビニ61店舗中54店舗(約89%)がベビーステーション事業の登録をしました。2020年1月には当時の内閣府特命担当大臣・北村誠吾氏が視察に訪れました。

【静岡県・富士宮市】ベビーステーションの普及で、子育てしやすいまちづくりを目指しています!

【山口県・宇部市】赤ちゃんの誕生を地域ぐるみで応援したい!「赤ちゃん誕生おめでとう箱」プロジェクト

赤ちゃん誕生おめでとう箱贈呈
まちに住みながらも、身近に自然を感じられる住環境を持った山口県宇部市。2018年には内閣府から「SDGs未来都市」に選定されています。妊産婦や子ども、子育て世代を大切にする意識を醸成するため2020年には「妊婦応援都市宣言」を行い、誰もが暮らしやすい地域共生社会の実現を市民とともに目指しています。

本プロジェクトでは、宇部市に生まれてきてくれた赤ちゃんに、健やかな成長への願いとご家族への祝意を込めて「赤ちゃん誕生おめでとう箱」を贈呈します。

この「赤ちゃん誕生おめでとう箱」には、子育て家庭を応援する企業や団体などで構成された「うべ妊婦・子ども応援団」から提供された育児用品など、地域やプロジェクトに賛同いただいた企業が一体となって応援していきたいという気持ちがたくさん詰まっています。

【山口県・宇部市】赤ちゃんの誕生を地域ぐるみで応援したい!「赤ちゃん誕生おめでとう箱」プロジェクト

【熊本県・錦町】子どもたちの笑顔が溢れる居場所づくりプロジェクト

プロジェクトイメージ
熊本県南部に位置する錦町は、日本遺産にも認定されている相良700年の歴史を感じることができる自然豊かで文化にあふれるまちです。

「平成25年~平成29年人口動態保健所・市区町村別統計の概況」の合計特殊出生率が2.26と熊本県1位、全国でも9番目となるなど、子育て支援にも力を入れている熊本県錦町では、子どもに関する「学び」「遊び」「食事」という3つのキーワードに重きを置いて、子育て支援の充実を図っています。

世代を超えた交流を通し戦時中の暮らしや思いを学び、子どもたち自身が考え、伝える学びのプログラム。地域に伝わる遊びを体験しながら、子どもたちの健全な発達をサポートする遊びのプログラム。子どもたちの孤食回避のため、地元飲食店による食と場所の提供する食事のプログラム。3つのプログラムは全て健全な心を育むための内容になっています。

甚大な被害を受けた令和2年九州豪雨災害からの復旧・復興やコロナ禍における制限がありつつも、まちの発展とこれからを生きる大きな可能性を持った子どもたちのために地域ぐるみで力を尽くしています。

【熊本県・錦町】子どもたちの笑顔が溢れる居場所づくりプロジェクト


経済面以外にも、地域間の交流や子育て世代へのフォローといった環境面での整備を行っている自治体も多く、人口減に対する問題意識の強さが伺えます。「人」が重要であることは、企業も同じです。賛同できる自治体の詳細記事もぜひご覧になってください。