【寄付先探しのヒント】移動が困難な交通弱者を支援するプロジェクト3選
2021-12-07 09:45:00
人口減少や急速な高齢化と並んで、交通弱者問題への対策は、解決すべき重要課題として、多くの自治体が様々な取り組みを行っています。人口減少をきっかけに、どうしても交通機関が走らなくなってしまった地域の人々の“足”をどうやって確保するか、自家用車を持たない人々の移動手段をどうつくるか、限られた予算のなかで、地域の特性に合わせた取り組みを行う自治体を紹介します。
【茨城県・那珂市】デマンド交通運行拡充プロジェクト
那珂市では、住民の約18%が「日常生活においての移動に不便」を感じると答えています。これを受け市では、交通弱者の移動手段確保を重要課題とし、他の対策と併せた複合的な対応を進めています。
市は、県庁所在地の水戸市に隣接することもあり、子育て世代が増加傾向にあります。ただ、鉄道や路線バスなどの公共交通機関は限られたエリアしか運行しておらず、小さな子どもがいる家庭や妊婦など運転が難しい人や、自家用車を持たない人は、外出そのものが難しいのが現状です。他方、過疎地域では高齢化が進んだ結果、運転免許証返納も増え、もともと運転できない人も含め、やはり外出の機会が限られています。
そこで市はデマンド交通の整備を進めてきました。これは、電話で予約すれば自宅までタクシーが迎えに来て、市内全域および水戸市中心部の商業施設や駅、ひたちなか市の医療機関などへ送ってくれるものです。評判も良く、今後は民間の協力を得ることで運行体系をより拡充させ、年間2万1000人の利用者を目指しています。
【茨城県・那珂市】デマンド交通運行拡充プロジェクト
市は、県庁所在地の水戸市に隣接することもあり、子育て世代が増加傾向にあります。ただ、鉄道や路線バスなどの公共交通機関は限られたエリアしか運行しておらず、小さな子どもがいる家庭や妊婦など運転が難しい人や、自家用車を持たない人は、外出そのものが難しいのが現状です。他方、過疎地域では高齢化が進んだ結果、運転免許証返納も増え、もともと運転できない人も含め、やはり外出の機会が限られています。
そこで市はデマンド交通の整備を進めてきました。これは、電話で予約すれば自宅までタクシーが迎えに来て、市内全域および水戸市中心部の商業施設や駅、ひたちなか市の医療機関などへ送ってくれるものです。評判も良く、今後は民間の協力を得ることで運行体系をより拡充させ、年間2万1000人の利用者を目指しています。
【茨城県・那珂市】デマンド交通運行拡充プロジェクト
【秋田県・八峰町】交通空白地・交通弱者対策事業
東には世界遺産・白神山地から連なる山々がそびえ、西には一面の日本海が広がる風光明媚なまち、八峰町。ここでは今、人口減少、少子高齢化が急速に進み、高齢化率は50%近くにまで達しています。そして、この傾向に伴い深刻化しているのが、交通弱者問題です。
まちの沿岸部には、観光列車で知られるJR五能線が走っています。一方離れたエリアでは、鉄道、路線バスの利用が困難な場所も多く、自家用車を所有していない、運転ができない人たちの場合は、移動が難しくなってしまいます。
この地域差を解消すべく、まちでは2022年度からの巡回バスの運行を目指しています。まずは2020年から試行運行を実施し、利便性を検証しました。その結果を踏まえ決まったのは道の駅を終点とする6路線で、隣接する能代市を走る路線バスにも接続可能なダイヤで運行予定です。ルート上ならバス停以外でも自由に乗り降り可能な「フリー乗降区間」も、利用者の負担軽減を考え導入します。
町ではさらに民間事業者の協力を得ながら、より満足度の高いシステムを運用すべく取り組んでいく予定です。
【秋田県・八峰町】交通空白地・交通弱者対策事業
まちの沿岸部には、観光列車で知られるJR五能線が走っています。一方離れたエリアでは、鉄道、路線バスの利用が困難な場所も多く、自家用車を所有していない、運転ができない人たちの場合は、移動が難しくなってしまいます。
この地域差を解消すべく、まちでは2022年度からの巡回バスの運行を目指しています。まずは2020年から試行運行を実施し、利便性を検証しました。その結果を踏まえ決まったのは道の駅を終点とする6路線で、隣接する能代市を走る路線バスにも接続可能なダイヤで運行予定です。ルート上ならバス停以外でも自由に乗り降り可能な「フリー乗降区間」も、利用者の負担軽減を考え導入します。
町ではさらに民間事業者の協力を得ながら、より満足度の高いシステムを運用すべく取り組んでいく予定です。
【秋田県・八峰町】交通空白地・交通弱者対策事業
【新潟県新発田市】「公共交通」×「起業・創業支援」×「まちの顔づくり事業」で繋ぐ新発田市地域活性化プロジェクト
新発田市では、若年層の流出による人口減少が長年の課題となっています。一方、郊外に商業施設ができてからは、中心部の商店街の客足が遠のき、今ではシャッター通りになってしまいました。さらに2020年には、中心部の流通を担っていた大型スーパーが閉店。中心部に住む人々は、日々の買物さえ郊外まで出かけなければならず、自家用車での移動が難しい場合は、買物をすることさえ困難な状況になっていました。
このため市は、中心部の賑わいを取り戻すことを重要課題のひとつと捉え、対策を進めることとしています。同時に、中心部と郊外を結ぶ、交通機関の整備も急いで進めている最中です。具体的には、駅を中心にいくつかのエリアを回る巡回バスの運行を決定、今準備を進めています。
他方で、起業支援を行ったところ、大型スーパーの閉店から3カ月目には、市の中心部を巡回する移動スーパーが開業しました。これは市中心部に住む高齢者に大好評となりました。このように交通弱者対策、駅前活性化の取り組みと、起業家への支援で空き店舗を再利用してもらうなどの、市中心部の活性化を併せた、複合的な対策でまちづくりを進めていく予定です。
【新潟県・新発田市】「公共交通」×「起業・創業支援」×「まちの顔づくり事業」で繋ぐ新発田市地域活性化プロジェクト
このため市は、中心部の賑わいを取り戻すことを重要課題のひとつと捉え、対策を進めることとしています。同時に、中心部と郊外を結ぶ、交通機関の整備も急いで進めている最中です。具体的には、駅を中心にいくつかのエリアを回る巡回バスの運行を決定、今準備を進めています。
他方で、起業支援を行ったところ、大型スーパーの閉店から3カ月目には、市の中心部を巡回する移動スーパーが開業しました。これは市中心部に住む高齢者に大好評となりました。このように交通弱者対策、駅前活性化の取り組みと、起業家への支援で空き店舗を再利用してもらうなどの、市中心部の活性化を併せた、複合的な対策でまちづくりを進めていく予定です。
【新潟県・新発田市】「公共交通」×「起業・創業支援」×「まちの顔づくり事業」で繋ぐ新発田市地域活性化プロジェクト