【寄付先探しのヒント】文化・芸術活動を支援できるプロジェクト3選
2021-11-15 08:00:00
祭りの様子

祭りや伝統行事、芸術祭などの開催は、伝統の継承という意味だけでなく、地域活性化にも大きく役立っています。新型コロナウイルス感染症の影響により、祭りやイベントの開催そのものの中止や規模縮小を余儀なくされるケースが多く、今後継続することが危ぶまれている例もあります。ここでは祭りやイベントの継続に取り組む3つのプロジェクトを紹介します。寄付を通じて、伝統や文化の継承に貢献してみてはいかがでしょうか。

【北海道・沼田町】夜高あんどん継承事業

祭りの様子 祭りの様子
毎年8月第4金・土曜日の2日間にわたって開催される「夜高(ようたか)あんどん祭り」は、例年約5万人もの見物客が訪れる沼田町の祭りです。

豪華絢爛なあんどんが町内を練り歩き、終盤には高さ約7m、長さ12mに及ぶ大型あんどんが激しく衝突する「ぶつけあい」が行われます。地響きを感じるほどダイナミックな光景が大勢の見物客を魅了し、祭りは最高潮を迎えます。

沼田町では人口減少が進み、「夜高あんどん祭り」の指導者やあんどん作りの後継者が不足していることに加え、観光客の減少傾向も続いています。当プロジェクトでは、WEB広告の掲載やSNSでの情報発信、動画コンクールなどを通して認知度を上げ、新たな祭りのファンを獲得することで祭りの継承を目指します。

【北海道・沼田町】夜高あんどん継承事業

【新潟県・十日町市】「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」による地方創生推進プロジェクト

イベントの様子 イベントの様子
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、2000年から3年に1度開催されている世界最大規模の国際芸術祭です。地域の様々な価値を、アートを介して掘り起こし、その魅力を世界に発信することで、地域再生につなげることを目標にしています。

十日町市では芸術祭を継続して運営するための様々な取り組みを行ってきました。
今後は、これまで制作されてきた作品や関連施設、アーティストとのつながりを生かし、開催年以外でも芸術祭に関連した通年プログラムを実施するなど「大地の芸術祭の里」として盛り上げていきたい考えです。

芸術祭は、過疎による高齢化や人口減少、都市と地方の格差、地域の担い手不足など、様々な課題の解決策としても期待されており、アートによる地方創生や、地域の元気づくりの推進にもつながっています。

【新潟県・十日町市】「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」による地方創生推進プロジェクト

【京都府・京都市】葵祭を次世代へ!~文化継承プロジェクト~

祭りの様子
毎年5月15日に行われる葵祭は、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で、祇園祭・時代祭とともに京都三大祭に数えられています。

「路頭の儀」(行列)では、総勢500余名に及ぶ平安貴族そのままの風雅な王朝行列が下鴨神社と上賀茂神社へ参向し、その道のりは約8kmにも及びます。

ところが、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年に続いて2021年も葵祭行列の中止が決まりました。年に一度の葵祭の開催は大事な技術継承の場にもなっていることから、行列の中止は伝統の保存・継承にも大きな影響を与えています。

京都市では、こうした伝統行事を次の世代に継承するため様々な支援を行ってきました。伝統の継承に尽力している関係者を支え、京都を代表する葵祭を次世代に継承するため、引き続き支援を行っていきます。

【京都府・京都市】葵祭を次世代へ!~文化継承プロジェクト~


祭りや伝統行事、イベントの継続は、地方創生の観点からも必要な取り組みといえます。自治体の予算だけでは不十分な場合も多く、寄付に期待する声も多く寄せられています。