「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」による地方創生推進プロジェクト新潟県 | 十日町市

新潟県 十日町市のプロジェクト概要

十日町市は、豊かな自然と共存することで多様な文化や産業が生まれ、棚田やブナ林といった日本の原風景が、当地を訪れる多くの人を癒します。 本市では、2000年から3年に一度の間隔で「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」を開催しています。これは新潟県南部、本市および津南町の一部に広がる「越後妻有(えちごつまり)地域」を舞台に、国内外のアーティストと地域住民が協働し、地域に根ざした現代アート作品を制作・展示する世界最大規模の国際芸術祭です。当芸術祭は、東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラム「日本博」のコンテンツに認定されたことをはじめ、アートを手法に取り入れて地域づくりを推進するパイオニアとして、国内外から高い評価を得ています。 今後は、開催年以外も「大地の芸術祭の里」として、これまで制作されてきた作品や関連施設、アーティストとのつながりを生かし、芸術祭に関連した通年プログラムの実施を強化します。そしてアートによる地方創生や、地域の元気づくりを推進していきます。 <プロジェクトのポイント> 「大地の芸術祭」は、「人間は自然に内包される」を基本理念に、地域に内在する多様な価値をアートを介して掘り起こし、その魅力を世界に発信することで、地域再生の道筋を築くことを目標に掲げています。2018年に開催した第7回「大地の芸術祭」では、44の国と地域から335組のアーティストが参加し、50日間の開催期間中に約55万人が来場し、作品展示やイベントを通じて地域住民との交流を楽しみました。 作品は特定の場所や特性を生かした「サイトスペシフィック・アート」が中心で、地域の課題解決にアーティストも関わり、住民と協働して制作・展示している点が特徴です。 芸術祭の持続可能な運営のために、本市では価値ある作品や拠点施設などの維持管理を徹底し、作品の質を保ちつつ有効に活用し、地域経済の活性化に役立つ活動となるよう取り組んでいます。特に、空き家や廃校を活用した作品は、通年での誘客や地域経済に結びつけて活用するといった新たな施策を模索・展開しています。 また、芸術祭は3年に一度の開催ですが、それ以外の期間は「通年の取組み」として、季節ごとの企画展やパフォーマンス、ワークショップ、地域行事と連携したイベントなどを開催しています。地域住民や参加アーティスト、市外・海外のサポーターなど、多くの方々と一緒に活動し、魅力を発信しています。 集落の人々が長きにわたり守り続けてきた「雪深い里山の原風景や暮らし」、本質的な豊かさや価値観が存在する越後妻有地域ーー「大地の芸術祭」を通して磨き上げた地域の魅力を積極的に発信し、コロナ禍に対応した新たな地域づくりに挑戦していきます。 <メッセージ> 2000年からスタートした「大地の芸術祭」は、今回で8回目を迎えます。会期は2021年7月25日(日)~9月12日(日)です。文化庁をはじめ国や県、多くの企業や団体からご支援をいただき、アーティストと各集落の住民が協力し、来場者も地域も安心・安全が確保された環境で、新たな時代に対応した芸術祭を目指して準備を進めています。 また、十日町市外および海外からの来場者やアーティストとの交流、メディアでの評価を通じて、地元では当たり前と思っていた地域の魅力を再発見することができました。これらは郷土愛の醸成にも大いに役立っており、「大地の芸術祭」の取組みに共感した若者たちのI・Uターンをはじめ、地域おこし協力隊への参加やNPO職員として就職するなど、移住・定住者の増加にもつながっています。 当市は過疎による高齢化や人口減少、都市と地方の格差、地域の担い手不足など、さまざまな課題に直面しています。しかしこれらは世界中の地方が抱える課題ともいえるでしょう。こうした課題の解決に、アートという視点から取り組んでいる「大地の芸術祭」に、ぜひご支援をお願いいたします。 春を迎え、本格的となる作品制作など「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2021」に関する情報は、公式ホームページやSNSで随時お伝えしてまいります。

目標金額:50,000,000
SDGs目標
sdg-11