【寄付先探しのヒント】復興支援に関わるプロジェクト3選
2022-04-11 08:00:00
毎年のように、どこかで災害が発生している日本列島。いまこの時も、いくつかの自治体において、災害からの復興事業が進められています。そのなかから、熊本地震からの復興を目指す熊本県益城町、令和2年7月豪雨からの復興に取り組む熊本県錦町と、十勝岳噴火からの復興の道のりを描く映画にまつわる北海道上富良野町の取り組みを紹介します。ぜひご注目ください。
【熊本県・益城町】まちに新たなにぎわいを創り出す!益城町バージョンアップ大作戦
熊本県益城町では、2016年4月の「熊本地震」の際には最大震度7を観測し、住宅の約98%が被害を受けるなど影響は大きく、復興事業を進めているものの、震災前は増加傾向にあった人口が震災後には1,600人ほど減少(2018年度時点)するなど、復興に向けた課題も見つかっています。
そこで町は「益城町バージョンアップ大作戦」を立ち上げ、町の潜在能力アップと活性化を目指しています。具体的には、被災した中学校の新設や公園の再整備を行う「子どもバージョンアップ作戦」、古民家再生や、創業支援、スポーツ拠点の整備を行う「まちの魅力バージョンアップ作戦」、観光プランやテーマ別観光マップの作成や、教育旅行誘致を行う「集客への取組バージョンアップ作戦」、老朽化した消防団設備の整備や自主防災組織の運営力向上を目指す「防災バージョンアップ作戦」の4つを柱に町の魅力アップを進めています。
益城町では、事業運営のノウハウでの支援を希望しており、寄付企業にはサテライトオフィスの利用や再生古民家のワーケーション活用を提案し、町に訪れてもらいたいと考えています。
【熊本県・益城町】まちに新たなにぎわいを創り出す!益城町バージョンアップ大作戦
そこで町は「益城町バージョンアップ大作戦」を立ち上げ、町の潜在能力アップと活性化を目指しています。具体的には、被災した中学校の新設や公園の再整備を行う「子どもバージョンアップ作戦」、古民家再生や、創業支援、スポーツ拠点の整備を行う「まちの魅力バージョンアップ作戦」、観光プランやテーマ別観光マップの作成や、教育旅行誘致を行う「集客への取組バージョンアップ作戦」、老朽化した消防団設備の整備や自主防災組織の運営力向上を目指す「防災バージョンアップ作戦」の4つを柱に町の魅力アップを進めています。
益城町では、事業運営のノウハウでの支援を希望しており、寄付企業にはサテライトオフィスの利用や再生古民家のワーケーション活用を提案し、町に訪れてもらいたいと考えています。
【熊本県・益城町】まちに新たなにぎわいを創り出す!益城町バージョンアップ大作戦
【熊本県・錦町】令和2年九州豪雨災害からの復興に向けた支援
熊本県錦町では、2020年7月に発生した「令和2年7月豪雨」の災害によって河川の氾濫や土砂崩れが起こり、道路や山林の決壊、床上・床下浸水が多数発生。長期の避難所生活を余儀なくされた住民が多数出たほか、インフラの復旧にも時間がかかるなど、いまだ大きな影響が残っています。
町では復旧・復興に向けて災害廃棄物や土砂の撤去、河川決壊箇所の復旧工事などを進め、被災者の生活再建に向けた支援を進めています。さらに今後は、治山・治水計画の再構築、迅速な情報伝達のための通信ネットワークの改善、企業や関係機関との連携によって、災害に強いまちづくりも目指す方針です。
ただ、あらゆる場面において新型コロナウイルス感染防止対策が求められるなど、迅速な復興に向けては障害も少なくありません。何より、財源確保が急務であり、企業版ふるさと納税の活用による企業の寄付、協力を求めています。また、支援企業とは長期的な連携も期待しているほか、ボランティア団体の支援を通じた関係人口の創出にもつなげたい考えです。
【熊本県・錦町】令和2年九州豪雨災害からの復興に向けた支援
町では復旧・復興に向けて災害廃棄物や土砂の撤去、河川決壊箇所の復旧工事などを進め、被災者の生活再建に向けた支援を進めています。さらに今後は、治山・治水計画の再構築、迅速な情報伝達のための通信ネットワークの改善、企業や関係機関との連携によって、災害に強いまちづくりも目指す方針です。
ただ、あらゆる場面において新型コロナウイルス感染防止対策が求められるなど、迅速な復興に向けては障害も少なくありません。何より、財源確保が急務であり、企業版ふるさと納税の活用による企業の寄付、協力を求めています。また、支援企業とは長期的な連携も期待しているほか、ボランティア団体の支援を通じた関係人口の創出にもつなげたい考えです。
【熊本県・錦町】令和2年九州豪雨災害からの復興に向けた支援
【北海道・上富良野町】十勝岳噴火からの復興を描く『泥流地帯』映画化プロジェクト
北海道上富良野町では、約100年前に発生した十勝岳の大噴火にまつわる映画製作を全面的に支援することで、自然災害やコロナ禍の影響で苦闘する人々に勇気と希望を与えると同時に、町を活性化する取り組みを進めています。
映画の原作は、三浦綾子の名作『泥流地帯』と『続泥流地帯』。十勝岳の大噴火による泥流被害で死のまちと化した上富良野一帯の人々が、想像を絶する努力を重ね、多くの試練を乗り越え復興を果たす姿を描いた、「上富良野の魂」ともいわれている作品です。
上富良野町のプロジェクトは、町がこの映画の製作を行うのではなく、ロケの受け入れ態勢を確立するなど、地域を挙げて映画製作をバックアップする事業で、すでにエキストラバンクやケータリングなどを扱うロケサポート体制も整えています。物語の舞台(建物)セットは、撮影終了後も観光施設として活用する計画もあります。
上富良野町では、この取り組みに寄付を行った企業へのベネフィットとして、全国公開映画のエンドロールで紹介する予定です。
【北海道・上富良野町】十勝岳噴火からの復興を描く『泥流地帯』映画化プロジェクト
被害が大きければ大きいほど多額の予算が必要になる災害からの復興事業に、ぜひ、力強い支援を検討してください。支援でつながった被災地から得た教訓やノウハウは、きっと企業にとっての貴重な財産となるはずです。
(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)
映画の原作は、三浦綾子の名作『泥流地帯』と『続泥流地帯』。十勝岳の大噴火による泥流被害で死のまちと化した上富良野一帯の人々が、想像を絶する努力を重ね、多くの試練を乗り越え復興を果たす姿を描いた、「上富良野の魂」ともいわれている作品です。
上富良野町のプロジェクトは、町がこの映画の製作を行うのではなく、ロケの受け入れ態勢を確立するなど、地域を挙げて映画製作をバックアップする事業で、すでにエキストラバンクやケータリングなどを扱うロケサポート体制も整えています。物語の舞台(建物)セットは、撮影終了後も観光施設として活用する計画もあります。
上富良野町では、この取り組みに寄付を行った企業へのベネフィットとして、全国公開映画のエンドロールで紹介する予定です。
【北海道・上富良野町】十勝岳噴火からの復興を描く『泥流地帯』映画化プロジェクト
被害が大きければ大きいほど多額の予算が必要になる災害からの復興事業に、ぜひ、力強い支援を検討してください。支援でつながった被災地から得た教訓やノウハウは、きっと企業にとっての貴重な財産となるはずです。
(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)