上富良野町を舞台にし三浦綾子の名作『泥流地帯』『続泥流地帯』を映画化し、2022年の公開を目指して取り組んでいます。 当作品は、約100年前に発生した十勝岳の大噴火で泥流被害を受け、死の町となった上富良野一帯が、数々の試練を乗り越え、復興を果たすストーリーです。「上富良野の魂」というべき作品ですが、スケールの大きさやテーマの難しさから、実現されていませんでした。しかし地元有志の働きかけと町長の強い意向から、当プロジェクトが始動。映画製作やプロモーションに地域全体で関わり、原作の舞台である強みを生かし、ソフト・ハード両面で長期的に観光と地域振興の拠点として活用できる施設を整備します。 相次ぐ自然災害や新型コロナウイルス感染拡大の渦中にある中、本作品を通じて甚大な災害を乗り越えた上富良野町の歴史を伝えることで、人々に勇気と希望を与え、町の新たな魅力を創出し、地域の活性化を目指します。
美瑛や富良野といった北海道を代表する観光エリアに隣接していますが、上富良野町独自の観光コンテンツやシンボルが少ないことから、知名度・観光入込客数ともにほかの町やエリアから大きく差をつけられています。特にラベンダーについて、当町は観光栽培の先駆けでありながら、観光コンテンツとして十分に活用しきれていません。人口減少や高齢化が進む中、多くの人が訪れ、町民が安心して暮らし続けられるよう、町の魅力を高めていく取組みが求められています。 映画では、試練を乗り越え復活を果たす上富良野の姿をダイナミックに描いています。困難を乗り越える物語と御社のイメージを結びつけ、イメージアップにつなげることができると考えています。
「映画化を進める会」を設立し、映画化実現に向けて町民一丸となって、次のような働きかけを進めています。 1つ目は読書率の向上です。重いテーマの作品という印象をもつ人も多くいますが、実は泥流被害からの復興を通して、勇気や希望を伝えるとても前向きなストーリーです。「まずは原作を読んでもらうこと」が重要と考え、地元の高校生による朗読劇や当作品を題材にした作文コンクールを開催し、読書率アップに取り組んでいます。 2つ目は、ロケ受入れ態勢の確立です。撮影しただけ、映っただけの一過性で終わず、息の長い「ロケツーリズム」につなげることを目指し、エキストラバンクやケータリングなどを扱うロケサポート体制作りを本格的に進めています。物語の重要な鍵となる舞台(建物)のロケセットについては、撮影終了後も観光施設として活用できるよう計画的に進めています。
本プロジェクトは地域や行政が映画制作を実際に行うのではなく、「商業映画の制作」を地域全体で支援するものです。このプロジェクトに協賛いただける場合は、いわゆる「スポンサー」と同様の広告宣伝効果をご期待いただけます。具体的な施策としては、映画のエンドロールで寄附企業をご紹介します。100年前の開拓者たちが子や孫のために試練に立ち向かい、復興を果たした歴史を、寄附企業の皆様とともに広く発信していきたいと考えています。 また、新型コロナウイルス感染症の影響により、今後も変化が予想される映画業界において、効果的な配給方法をご意見いただけましたら幸いです。
十勝岳噴火で発生した泥流により「死の土地」ともいわれた上富良野は、先人たちの血のにじむような努力を重ねて試練に立ち向かい、美しい自然を取り戻し、復興を果たしました。こうした先人が紡いできた歴史は世界に誇れるものであり、寄附企業の皆様とともに日本国内はもちろん、世界に向けて発信していきたいと考えています。 現在、私たちが暮らす上富良野町は、小説『泥流地帯』で主人公が思い描いた100年後の郷土の姿そのものです。このすばらしい作品の映画化は、私たちにとって半世紀に渡る悲願であり、どんな困難も乗り越えて成し遂げたいと願っています。北海道は新型コロナウイルス感染症の影響により、観光業が大打撃を受けています。本プロジェクトを実現することで北海道の魅力を再発信し、観光客の呼び戻しにつなげたいと切に願っています。
当プロジェクトは2020年に株式会社Zipangと上富良野町が連携協定を結び、具体的な取組みをスタートさせています。監督を務める柴山健司氏は、上富良野町を2度ロケハンで訪れ、脚本の具体的な構成やロケ地の選定などを進めています。撮影がスタートする2021年7月に向けて、大正時代の上富良野の町街並みの再現や当時の服装の製作に町民が一丸となって取り組んでおり、早くも機運が高まっています。