子どもたちを育み、人が集い、交流が創造される。ターントクルこども館で焼津市がつくりたい未来像
2022-07-22 08:00:00
水揚げ金額6年連続日本一を誇る、静岡県焼津市。水産業、なかでもマグロとカツオの遠洋漁業の一大基地としてその名を知られるまちでは、子どもたちの健やかな成長を支え、若い世代の結婚、出産、育児の支援を目的に「焼津市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、2020年度からは第2期の支援事業を進めています。
そして子育て支援のひとつとして取り組んできたのが、「ターントクルこども館」を整備し、子育て支援とそれに関連する様々な交流を産み出すことを目指した「『ターントクルこども館』からはじまる子育て支援事業」です。計画はコロナ禍においても着実に進められ、すでにターントクルこども館もオープン。好評を博しているといいます。
そこで、ターントクルこども館のいまの様子や、これからの利用方針などを、市の事業担当者でこども未来部子育て支援課ターントクルこども館担当主査の飯塚宏慈さんに伺いました。
そして子育て支援のひとつとして取り組んできたのが、「ターントクルこども館」を整備し、子育て支援とそれに関連する様々な交流を産み出すことを目指した「『ターントクルこども館』からはじまる子育て支援事業」です。計画はコロナ禍においても着実に進められ、すでにターントクルこども館もオープン。好評を博しているといいます。
そこで、ターントクルこども館のいまの様子や、これからの利用方針などを、市の事業担当者でこども未来部子育て支援課ターントクルこども館担当主査の飯塚宏慈さんに伺いました。
コロナ禍のオープンでも順調に来館者数を伸ばす、ターントクルこども館
(写真)ここでは楽しく遊びながら、様々なことを学ぶことができます。
まずはじめに、プロジェクトの内容について、飯塚さんに教えてもらいました。
「ターントクルこども館を整備し、ここを地域活性化の中心的な役割を担う施設にすることを目標にしています。例えば、地域みんなで子どもを育てようというイベントの開催などを通じて、市内はもとより市外からもたくさんの方が来訪される施設にしていくことで、常に人々が集まり、様々な交流が行われる、その中心となる施設運営を目指しています」。
プロジェクトは「第2期焼津市子ども・子育て支援事業計画」の策定にあたり行われた、市民アンケートの結果を受けて始まったといいます。
「子育て支援に関する施設や、子どもの遊び場を充実させて欲しいという声が、市民アンケートの回答者の半数を超えていました。特に、市の中心部には子どもたちが屋内で遊べる場所がなかったため、天候に左右されず、安心して遊べる屋内施設が欲しいという声があり、それをきっかけにプロジェクトが立ち上がりました」。
こうして整備されたターントクルこども館は、絵本を中心としたこども図書館の「やいづ えほんと(=写真)」と、木製のおもちゃや遊具が揃う体験型美術館「焼津おもちゃ美術館」から成る施設で、2021年7月にオープンしました。
まずはじめに、プロジェクトの内容について、飯塚さんに教えてもらいました。
「ターントクルこども館を整備し、ここを地域活性化の中心的な役割を担う施設にすることを目標にしています。例えば、地域みんなで子どもを育てようというイベントの開催などを通じて、市内はもとより市外からもたくさんの方が来訪される施設にしていくことで、常に人々が集まり、様々な交流が行われる、その中心となる施設運営を目指しています」。
プロジェクトは「第2期焼津市子ども・子育て支援事業計画」の策定にあたり行われた、市民アンケートの結果を受けて始まったといいます。
「子育て支援に関する施設や、子どもの遊び場を充実させて欲しいという声が、市民アンケートの回答者の半数を超えていました。特に、市の中心部には子どもたちが屋内で遊べる場所がなかったため、天候に左右されず、安心して遊べる屋内施設が欲しいという声があり、それをきっかけにプロジェクトが立ち上がりました」。
こうして整備されたターントクルこども館は、絵本を中心としたこども図書館の「やいづ えほんと(=写真)」と、木製のおもちゃや遊具が揃う体験型美術館「焼津おもちゃ美術館」から成る施設で、2021年7月にオープンしました。
「オープンから(取材時の2022年6月時点で)11カ月くらい経過していますが、累計の有料入館者はだいたい6万数千人ほどになっています。オープン直後には新型コロナウイルスまん延防止等重点措置や新型コロナウイルス感染症緊急事態措置が適応され、一時入館は市民限定になりましたが、乳幼児から小学校低学年ぐらいまでのお子様連れを中心に、おじいちゃん・おばあちゃんなどを誘い合わせて来てくださった方など、多くの方に足を運んでいただき、年代を超えた交流ができてうれしいという声をいただいています」。
来館者数も概ね市の想定通りのようで、順調に1周年を迎えました。
「コロナ禍でもお越しいただいた方からは、『オープンしたばかりで施設がきれい』や、『木のおもちゃがたくさんあって、子どもが小さいうちからいろんな木のおもちゃに親しむことができてありがたい』、『子どもが自分で考えて遊べるところが良い』という声もいただいています」。
ところで、来館者は意外なことに市外の人が多いといいます。
「4対6で市外の方が多いようです。土日祝日では3対7、極端なときは1対9ということもありました。市外の方のほとんどは静岡市からのお客様のようです。やはり隣の市でアクセスしやすいことに加え、木のおもちゃがある子育て施設がほとんどないことも影響しているかもしれません」。
木のおもちゃや絵本は、やはり保護者からの評価も高いようです。
「木のおもちゃは、小さいモノを含めると1,000点以上はあります。また、やいづ えほんとには6,000冊ほどの蔵書を揃えています。実は今日も、ある幼稚園の遠足で、60人ほどの子どもたちが来てくれました。私もお世話に行っていたのですが、子どもたちはみんな気に入ってくれたようで、帰り際に泣いちゃう子や、今度はお父さんお母さんと来るねと言ってくれる子もいたんですよ」。
来館者数も概ね市の想定通りのようで、順調に1周年を迎えました。
「コロナ禍でもお越しいただいた方からは、『オープンしたばかりで施設がきれい』や、『木のおもちゃがたくさんあって、子どもが小さいうちからいろんな木のおもちゃに親しむことができてありがたい』、『子どもが自分で考えて遊べるところが良い』という声もいただいています」。
ところで、来館者は意外なことに市外の人が多いといいます。
「4対6で市外の方が多いようです。土日祝日では3対7、極端なときは1対9ということもありました。市外の方のほとんどは静岡市からのお客様のようです。やはり隣の市でアクセスしやすいことに加え、木のおもちゃがある子育て施設がほとんどないことも影響しているかもしれません」。
木のおもちゃや絵本は、やはり保護者からの評価も高いようです。
「木のおもちゃは、小さいモノを含めると1,000点以上はあります。また、やいづ えほんとには6,000冊ほどの蔵書を揃えています。実は今日も、ある幼稚園の遠足で、60人ほどの子どもたちが来てくれました。私もお世話に行っていたのですが、子どもたちはみんな気に入ってくれたようで、帰り際に泣いちゃう子や、今度はお父さんお母さんと来るねと言ってくれる子もいたんですよ」。
遊びながら焼津の仕事を学べる、ユニークな仕掛けが続々
ターントクルこども館の公式サイトを見ると、数多く用意されているユニークな仕掛けやイベントに、大人でも興味をそそられます。
「人気のイベントに“木のマグロの解体ショー”(=写真)があります。カマや胴体、尻尾などマグロの各部位や、マグロ包丁などの道具を本物そっくりに再現した木のおもちゃを使って、マグロの解体作業を、子どもたちと一緒に再現するもので、実演しているのも元魚屋さんや漁業に従事していた方々ですから本格的です。まさに日本一の水揚げ金額を誇る、焼津のマグロ解体の仕事を、楽しみながら学べるイベントになっています」。
イベントだけでなく、おもちゃそのものもオリジナリティの高いモノを揃えていました。
「ターントクルこども館の一部である焼津おもちゃ美術館は、東京おもちゃ美術館の監修でつくられています。特別にオリジナルのおもちゃを開発してもらい、それを使った仕掛けやイベントを行っています。木のマグロの解体ショーもそうですし、お寿司屋さんや魚市場ごっこができる“うみのまちごっこ”というゾーンも設けられています。焼津仕様ともいうべき工夫が凝らされているのです」。
「人気のイベントに“木のマグロの解体ショー”(=写真)があります。カマや胴体、尻尾などマグロの各部位や、マグロ包丁などの道具を本物そっくりに再現した木のおもちゃを使って、マグロの解体作業を、子どもたちと一緒に再現するもので、実演しているのも元魚屋さんや漁業に従事していた方々ですから本格的です。まさに日本一の水揚げ金額を誇る、焼津のマグロ解体の仕事を、楽しみながら学べるイベントになっています」。
イベントだけでなく、おもちゃそのものもオリジナリティの高いモノを揃えていました。
「ターントクルこども館の一部である焼津おもちゃ美術館は、東京おもちゃ美術館の監修でつくられています。特別にオリジナルのおもちゃを開発してもらい、それを使った仕掛けやイベントを行っています。木のマグロの解体ショーもそうですし、お寿司屋さんや魚市場ごっこができる“うみのまちごっこ”というゾーンも設けられています。焼津仕様ともいうべき工夫が凝らされているのです」。
ほかにも、地域の文化財であり、2014年に静岡県初の国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された「焼津市花沢(花沢の里)」を模したスペースをつくったり、港の風景がそのままおもちゃになっていたり。館内は焼津らしさに満ちています。
「大海原を模した“木のおおうなばら”(=写真)という、全国最大級のヒノキのたまごプールには、徳川家康由来の焼津八丁櫓という帆船をモチーフにした木の船の遊具もあります。焼津はやはり漁業のまちですので、その歴史や文化を子どもたちに伝えるという意味でつくられています」。
地場産業の歴史や文化を遊びながら学べるターントクルこども館をつくった意義は、この先きっと、目に見えるカタチで現れてくることでしょう。
「大海原を模した“木のおおうなばら”(=写真)という、全国最大級のヒノキのたまごプールには、徳川家康由来の焼津八丁櫓という帆船をモチーフにした木の船の遊具もあります。焼津はやはり漁業のまちですので、その歴史や文化を子どもたちに伝えるという意味でつくられています」。
地場産業の歴史や文化を遊びながら学べるターントクルこども館をつくった意義は、この先きっと、目に見えるカタチで現れてくることでしょう。
市民自らが運営する施設を目指す
(写真)お寿司屋さんや魚市場ごっこができる“うみのまちごっこ”ゾーンはじめ、館内のあらゆるところで、ボランティアさんが活躍中。
ターントクルこども館は、ボランティアが中心の手づくり運営も特徴でした。
「主に市民ボランティアの皆さんが、お客様をおもてなしする役割を担っており、会計年度任用職員(※)が就くスタッフは、ボランティアさんたちを支える役目を担っています。いまボランティアには、60歳代の方々を中心に150名以上の方に来ていただいています。いまでは、ボランティアさんたちとお客様の交流も生まれています」。
さらに将来に向けては、独自の運営スタイルを構築する計画のようです。
「プロジェクトの目標に、市民協働型の運営体制の構築という項目があります。わかりやすくいうと、市民が(ターントクル)こども館を運営することを目指すということです。ターントクルこども館を運営したい市民有志を募集し、応募された方には市が開催する講座を受けていただき、最終的には指定管理者制度を活用して、その有志の方々が立ち上げる市民団体に運営してもらうという将来像を描いています」。
この計画の現在地は、運営者の育成段階とのことです。
※会計年度任用職員とは、地方公務員法改正に伴い2020年度から設けられた非常勤職員の制度です。
ターントクルこども館は、ボランティアが中心の手づくり運営も特徴でした。
「主に市民ボランティアの皆さんが、お客様をおもてなしする役割を担っており、会計年度任用職員(※)が就くスタッフは、ボランティアさんたちを支える役目を担っています。いまボランティアには、60歳代の方々を中心に150名以上の方に来ていただいています。いまでは、ボランティアさんたちとお客様の交流も生まれています」。
さらに将来に向けては、独自の運営スタイルを構築する計画のようです。
「プロジェクトの目標に、市民協働型の運営体制の構築という項目があります。わかりやすくいうと、市民が(ターントクル)こども館を運営することを目指すということです。ターントクルこども館を運営したい市民有志を募集し、応募された方には市が開催する講座を受けていただき、最終的には指定管理者制度を活用して、その有志の方々が立ち上げる市民団体に運営してもらうという将来像を描いています」。
この計画の現在地は、運営者の育成段階とのことです。
※会計年度任用職員とは、地方公務員法改正に伴い2020年度から設けられた非常勤職員の制度です。
現状の課題と、その解決方法は?
(写真)点数が多いだけに、消毒作業は手間と時間がかかります。
飯塚さんのお話からは、極めてスムーズに進行してきたプロジェクトであることがわかりますが、現状の認識と課題は、どのようなものになるのでしょうか。
「コロナ禍の状況においては、何よりも衛生面の配慮、消毒などをしっかりする必要があります。おもちゃにしても絵本にしても、子どもたちが直接手で触れるものなので、入念に消毒する必要があり、いまは毎日朝、昼、夕方の計3回消毒しています。ただ、消毒の頻度が高いために、木のおもちゃや絵本が傷みやすく、まるで消耗品のようになっている点が問題です」。
この消毒は、やはりスプレーを撒いて拭きとっていくという、手作業のようです。
「ボランティアが消毒液をかけて、スタッフが拭くといった流れで、総出で行っています。ただ、消毒する点数が9万個以上あるので、オゾン発生器を使った除菌も併用していますが、かなりたいへんな作業であることは間違いありません」。
消毒にかかる経済的負担も大きいはずです。
「開館前からコロナ禍だったため、ある程度覚悟はしていました。現状は全額市の負担で行っていますが、寄付金をいただければ、この経費にも充当したいと考えています」。
ここで飯塚さんは、すでに人々を惹きつけ、交流も創出しているターントクルこども館が、今後はさらに多くの人の思いを受け入れ、たくさんの交流や文化を産み出す施設に進化するための、ある課題を明かしてくれました。
「自分からターントクルこども館に来てくれる人への支援は、ある程度できるようになってきました。そこで市では、高齢者や障害のある人のなかで、普段あまり外に出ない、出られない、家に籠もりがちな方々にも、ターントクルこども館を活用する支援を決めました。まだ準備段階ですが、高齢者向けのアクティビティ講座や、障害者支援としては普段障害者施設に通っている子どもたちを、休館日に招待するプランなどを行う方向で動き出しています」。
飯塚さんのお話からは、極めてスムーズに進行してきたプロジェクトであることがわかりますが、現状の認識と課題は、どのようなものになるのでしょうか。
「コロナ禍の状況においては、何よりも衛生面の配慮、消毒などをしっかりする必要があります。おもちゃにしても絵本にしても、子どもたちが直接手で触れるものなので、入念に消毒する必要があり、いまは毎日朝、昼、夕方の計3回消毒しています。ただ、消毒の頻度が高いために、木のおもちゃや絵本が傷みやすく、まるで消耗品のようになっている点が問題です」。
この消毒は、やはりスプレーを撒いて拭きとっていくという、手作業のようです。
「ボランティアが消毒液をかけて、スタッフが拭くといった流れで、総出で行っています。ただ、消毒する点数が9万個以上あるので、オゾン発生器を使った除菌も併用していますが、かなりたいへんな作業であることは間違いありません」。
消毒にかかる経済的負担も大きいはずです。
「開館前からコロナ禍だったため、ある程度覚悟はしていました。現状は全額市の負担で行っていますが、寄付金をいただければ、この経費にも充当したいと考えています」。
ここで飯塚さんは、すでに人々を惹きつけ、交流も創出しているターントクルこども館が、今後はさらに多くの人の思いを受け入れ、たくさんの交流や文化を産み出す施設に進化するための、ある課題を明かしてくれました。
「自分からターントクルこども館に来てくれる人への支援は、ある程度できるようになってきました。そこで市では、高齢者や障害のある人のなかで、普段あまり外に出ない、出られない、家に籠もりがちな方々にも、ターントクルこども館を活用する支援を決めました。まだ準備段階ですが、高齢者向けのアクティビティ講座や、障害者支援としては普段障害者施設に通っている子どもたちを、休館日に招待するプランなどを行う方向で動き出しています」。
(写真)高齢の方にも障害のある方にも喜ばれそうな出張ターントクルこども館構想。
新たなハードルをひとつひとつクリアしながら、計画を進めているようです。
「障害者支援では、どのくらいの重度の方を受け入れられるのか、まだわかっていません。ターントクルこども館の受け入れ態勢も整っていないので、まずはスタッフ研修を兼ねて、障害者施設の方に来ていただき、いろいろ教えを請うことはできないかとお願いしているところです。早ければこの夏にも、施設の方に来てもらえるよう進めています」。
高齢者のアクティビティについても、実効性のある方法をすでに検討しています。
「高齢者施設に通っている方はなかなかターントクルこども館にはお越しになれないと思うのです。でもおもちゃを見ると、昔を懐かしんで喜ばれ、元気になられる高齢者の方は多いので、それならこちらから出かけて行こうかなとも考えています。介護予防、認知症予防の観点からも、おもちゃをいっぱい持って出張するのもありかなと思っています。さらに(新型)コロナ(感染症拡大)がもっと落ち着いたら、幼稚園や保育園に出張して行きたいという思いもあります。木のおもちゃにいっぱい触れて、触覚などを刺激し、想像力を高めてもらいたいのです。また、焼津にとって大切な海を美しくするには、やはり森林を大切にしなければいけないことを、木に触れる機会を増やし、自然環境の大切さを学んでもらいたいとも思っています。市内だけでなく市外にも行きたいですね」。
出張ターントクルこども館。携わる職員の思いがいっぱい詰まった素敵なアイデアだと感じます。
新たなハードルをひとつひとつクリアしながら、計画を進めているようです。
「障害者支援では、どのくらいの重度の方を受け入れられるのか、まだわかっていません。ターントクルこども館の受け入れ態勢も整っていないので、まずはスタッフ研修を兼ねて、障害者施設の方に来ていただき、いろいろ教えを請うことはできないかとお願いしているところです。早ければこの夏にも、施設の方に来てもらえるよう進めています」。
高齢者のアクティビティについても、実効性のある方法をすでに検討しています。
「高齢者施設に通っている方はなかなかターントクルこども館にはお越しになれないと思うのです。でもおもちゃを見ると、昔を懐かしんで喜ばれ、元気になられる高齢者の方は多いので、それならこちらから出かけて行こうかなとも考えています。介護予防、認知症予防の観点からも、おもちゃをいっぱい持って出張するのもありかなと思っています。さらに(新型)コロナ(感染症拡大)がもっと落ち着いたら、幼稚園や保育園に出張して行きたいという思いもあります。木のおもちゃにいっぱい触れて、触覚などを刺激し、想像力を高めてもらいたいのです。また、焼津にとって大切な海を美しくするには、やはり森林を大切にしなければいけないことを、木に触れる機会を増やし、自然環境の大切さを学んでもらいたいとも思っています。市内だけでなく市外にも行きたいですね」。
出張ターントクルこども館。携わる職員の思いがいっぱい詰まった素敵なアイデアだと感じます。
様々な支援を得て、力強く取り組んでいく
(写真)絵本や木のおもちゃは、貸し出しでも大好評。
インタビューの最後は、企業へ向けて伝えたいことを聞いてみました。
「寄付をいただいたおかげで、私たちは市外のイベント出店もできますし、なにより、寄付を使って購入するおもちゃが増えるほど、いろいろな施設に貸し出せるおもちゃも増えることになります。それが子育て支援だけではなく、高齢者や障害者への支援にもつながることを、ぜひお伝えしたいと思います。また、いろいろなプログラムを開発していくなかで、お金だけではなくイベントでの連携の提案や、木育の素材や絵本などの貸し出しなど、企業さんの様々な協力のご提案をお待ちしております。人的な協力もありがたいと考えています。企業の皆様へお力添えを、よろしくお願い申し上げます」。
インタビューの最後は、企業へ向けて伝えたいことを聞いてみました。
「寄付をいただいたおかげで、私たちは市外のイベント出店もできますし、なにより、寄付を使って購入するおもちゃが増えるほど、いろいろな施設に貸し出せるおもちゃも増えることになります。それが子育て支援だけではなく、高齢者や障害者への支援にもつながることを、ぜひお伝えしたいと思います。また、いろいろなプログラムを開発していくなかで、お金だけではなくイベントでの連携の提案や、木育の素材や絵本などの貸し出しなど、企業さんの様々な協力のご提案をお待ちしております。人的な協力もありがたいと考えています。企業の皆様へお力添えを、よろしくお願い申し上げます」。
ターントクルこども館を中心にコミュニケーションの輪を広げ、コミュニティの成立を促し、子どもから高齢者までが住みやすく、楽しく安全に暮らせるまちをつくり、最終的には移住者と定住人口の拡大を狙う焼津市のプロジェクト。滑り出しから好調なこの取り組みも、市民のためになることを考えれば考えるほど、新たな課題も見えてくるようですが、それだけに、企業として手を差し伸べる価値は高くなるはずです。
「利用者からの不評はほとんど聞きません」と担当者がいう、ターントクルこども館を中心に据えたこのプロジェクトに、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)
【静岡県・静岡市】「ターントクルこども館」からはじまる子育て支援事業
「利用者からの不評はほとんど聞きません」と担当者がいう、ターントクルこども館を中心に据えたこのプロジェクトに、寄付を検討してみてはいかがでしょうか。
(オフィス・プレチーゾ 桜岡宏太郎)
【静岡県・静岡市】「ターントクルこども館」からはじまる子育て支援事業