六戸町は、青森県南の八戸市、三沢市、十和田市の三市を結ぶトライアングルのほぼ真ん中に位置する町です。国道45号をはじめ、県道9本と上北自動車道など道路網が充実し、西方に八甲田連峰と清流・奥入瀬川が流れる肥沃で広大な土地を生かした農業の盛んな町です。 当町では町内の小学校3校、中学校2校を1校に再編し、義務教育9年間を一体的に捉えた県内初の義務教育学校「六戸学園」の2025年4月開校に向け、設置準備を進めております。少子化に伴うこれからの時代を生き抜き、町の未来を担う子どもたちを育む新しい学校づくりを目指しています。 本事業では、旧青森県立六戸高校の跡地に新設される六戸学園の環境を整備します。現在は、小学校のみスクールバスを運行し児童の送迎を行っていますが、六戸学園では保護者の負担が増えないよう、全児童・生徒を町内全域からスクールバスで送迎を行うこととしています。
町内のすべての小・中学校を統一し再編を行うため、自宅から新校舎までの距離が6km以上となる児童・生徒がいます。保護者の送迎による負担の軽減を図り、町内全域から始業時間に間に合わせるためには、複数台のバスを一斉に運行するスクールバス網の整備が重要となっています。 当町の未来を担う子どもたちへ充実した学習環境の提供と安全・安心な通学のため、企業の皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。 当町で育った子どもたちの多くは、中学校を卒業後、近隣市町の高校に進学し、その後は就職や進学などで一度は仙台市や東京都などの都市部へと転出します。寄付をいただいた企業の皆様には、職場体験や講演会などを通して、会社や事業内容をPRする機会を設けさせていただくことも考えています。
本事業では、新設される六戸学園の環境を整備します。なかでも、通学バス網の整備は町内の小・中学生の登下校時の保護者の負担軽減及び子どもたちの安全確保を行うためにも、最重要の事業と位置づけています。 スクールバスの運行は、登下校の時間帯に集中して行う必要があるため、いくつもの路線が必要になります。現在、町では15台のスクールバスを運行していますが、老朽化が進んでいるものもあるため、その更新も含めて1台新たに購入する予定です。 また、バスの購入後は、バスの運用資金として活用させていただく予定です。
現在、小学校全域に運行しているスクールバスは、登下校時以外の空き時間は、町内を循環するコミュニティバスとしても運用しています。しかし、六戸学園開校後は中学生の登下校用のダイヤも組まれるため、バスの増車、運転手の確保や燃料代などの多くの費用が見込まれています。 登下校時の一部の不足分は民間バス会社に委託するなどして対応する予定ですが、多くのバスを保有することで毎年多くの運転資金が必要になります。いただいた寄付金は、運転資金のほか、学校施設の拡充にも活用させていただこうと考えています。 また、登下校以外の時間帯の活用方法についても、バスのルートや運営方法など、企業の皆様の知見をいただければと期待しているところです。
六戸町は、「何もない町」です。観光名所や大きな商業施設など、人が集まる場所もありませんが、八戸市や三沢市に近いことからベッドタウンとして人口が微増し続けており、人口減少が大きな課題となっている青森県内でも希有な町といえます。また、海からも遠く、山がないため冬でも雪はあまり降らず、大きな河川もありません。そのため、近年各地に被害をもたらしている大雨による河川氾濫や土砂崩れ、大雪、台風などの自然災害もほとんど経験していません。何もない町であると同時に、暮らしやすい平和な町としても認知されているところです。 こうした町の次世代を担う子どもたちが、生きる力を身につけ、世界で活躍できる人材として成長するためには、学校教育の充実を図る必要があると考えております。学校環境の整備を着実に進めていくことが不可欠であり、これまでにも増して、教育に多くの方に参画していただき「次世代を担う人と文化を育む六戸」を実践してまいりたいと考えております。 企業の皆様のご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。