2017年度から実施している市立小・中学校での給食の無料化事業に、継続して取り組んでいきます。給食は、子どもの健やかな成長に欠かすことができません。その費用を無料化することで、食育を推進するとともに、子どもを産み育てやすい環境を整備していきます。
少子高齢化と人口減少への対応に加え、若い世代がゆとりを持って子育てできる環境づくりが課題です。18~40歳を対象として実施した市民アンケートでは、8割以上の人が「子どもが欲しい」と回答した一方で、子育て費用の負担軽減や職場での支援を求める声も多くありました。それらに応える制度の整備が求められています。
給食は栄養摂取はもちろん、食育の観点でも重要な役割を果たすものです。給食費の無料化により、子どもの健やかな成長を促し、市の未来を担う人材を育てます。また、子育て世帯の経済的負担の軽減と、地域ぐるみで食育推進に取り組む環境づくりを実現し、それらを市の魅力として広く発信することで、子育て世帯の定住・転入を促進します。なお、食物アレルギーで給食を食べられない子どもの保護者には対応補助金を交付しています。
子どもたちが心身ともに健やかに成長していくために、食育は大きな役割を担っていると考えます。みどり市では、給食を食育の教材として位置づけ、2017年度より給食費の無料化を実施してきました。今後も食に関する意識を高めるようなさまざまな取り組みを推進していきます。
給食費の無料化により、2017年度には約4200人の児童・生徒に計203回の給食を、2018年度には約4100人の児童・生徒に計204回の給食を、2019年度には約4000人の児童・生徒に計199回の給食を提供しました。また給食費の無料化と合わせて、市内各校に栄養士が出向き、朝食やおやつの正しい摂り方を教えるなど、食育に関する指導も実施しています。