箱根町は、富士箱根伊豆国立公園内にあり、富士を映し出す芦ノ湖や美しい山並みなど、四季折々に豊かな表情を見せる大自然美と各所に湧き出す温泉、さらには数多くの歴史的文化遺産に恵まれています。また、町内には旅館、ホテルなどの宿泊施設に加え、美術館、博物館などの観光施設、ゴルフ場やハイキングコースなどのスポーツ・レクリエーション施設が整備され、その他遊覧船、ロープウェイ、登山電車などの乗り物といろいろな楽しみ方ができる「旅のテーマパーク」として、国内外の多くの方々に親しまれ、年間約2,000万人のお客様が訪れる町です。 しかし、当町の人口は、昭和40年をピークに、その後一貫して減少傾向が続いており、多くの自治体と同様に、人口構造の変化や若者の町外への流出といった課題があります。このため、町では人口減少に歯止めをかけるとともに関係人口の拡大を図るため、豊かな自然環境など魅力ある地域資源を活かした移住・定住施策「箱根町移住促進プロジェクト」を実施しています。
当町は「観光地」というイメージが強いため、移住先として検討する際、過去に訪れたことはあっても、実際の生活がイメージできないといった声がありました。こういったことから、当町に移住を検討している方を対象に、一定期間、実際に町内の生活を体験していただき、移住の参考としていただく「箱根トライアルステイ(お試し居住)」を実施しており、そのなかで参加者には、先輩移住者との交流会や町案内、不動産相談のほか、預かり保育体験や学校体験入学など参加者の希望に合わせたプログラムを行っています。本事業は、メディア等にも取り上げていただいたことやコロナによる地方移住の高まりもあり、募集に対して最大10倍の応募がある人気コンテンツとなっています。 また令和4年度からは、新たにサテライトオフィスの設置や社員の多様な働き方を検討している事業者を対象に、滞在しながらリモートワークをしていただく「箱根トライアルオフィス」も開始しています。 今後もさらに内容の充実や滞在施設の拡充等を図りながら、移住者だけでなく関係人口を増やし、地域の活性化を図っていきたいと考えています。
少子高齢化の影響によって人口の減少が続いていますが、それに伴って、空き家の増加も全国的に問題化しています。当町も増加する空き家に対して、利活用の促進を図るため、空き家相談窓口を設置するほか、民間団体と連携して「箱根町空き家バンク」の運営を行い、利活用方法や改修方法の提案、アドバイスや活用希望者への橋渡しを行っています。 その他にも、当町が直接空き家を借上げ「お試し住宅」としてDIYによるリノベーションを行い、運用している空き家活用事例もあります。 今後も、空き家の利活用を促進し、定住化の促進だけでなく、空き店舗や空きスペースでの起業支援や空き物件を活用したサテライトオフィス等の設置支援などを行い、地域の活性化につなげていきたいと考えています。
移住・定住を経済的な面からも支援するため、定住目的に住宅を取得した若者世帯や子育て世帯を対象に「若者世帯住宅取得補助」や新婚世帯や転入する若者世帯を対象に「民間住宅家賃補助」を行うほか、定住目的で空き家を改修する場合には「空き家リフォーム補助」を実施しています。
当町のページをご覧いただき、ありがとうございます。 箱根町は、多くの観光客の皆様にお越しいただいておりますが、人口減少やそれに伴う働き手不足、空き家問題など様々な課題が顕在化してきました。 それらの課題を解決しながら「住みたいまち」「住み続けたいまち」、そして町の将来像である「やすらぎのおもてなしのあふれる町ー箱根」の実現を目指して、様々なプロジェクトを進めていきます。 本プロジェクトに共感してくださった企業の皆様、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。