黒滝村は、奈良県のほぼ中央部に位置する人口約600人の小さな村です。総面積の約97%を林野が占め、林業は古くから村民の暮らしを支えてきました。また、当村で産出される杉や檜は良質な「吉野杉・吉野檜」として知られています。 当村はほかの自治体と同様、少子高齢化や人口減少など様々な課題を抱えています。 そこで、豊かな自然と森林資源に恵まれているという利点を生かし、「環境保全と担い手育成による地域振興」を進めています。森林資源の保全につながる林業の担い手を育成し、林業の活性化につなげたい考え、木材の流通拡大も進めています。 また、道の駅「吉野路黒滝」など当村が所有している観光施設が老朽化しているため、再整備を行いたいと考えています。奈良県の有形文化財に指定されている「黒滝村旧役場庁舎」もリニューアルをし、文化財の保護・活用を促進したいと考えています。 いずれも、地域振興を図り、村に大きな活力を与える事業です。これらの取り組みのさらなる充実に向けて、ふるさとコネクトを通じ、全国の企業の皆様のご協力とご寄付を得ることができれば幸いです。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
当村の人口は、昭和22年(1947)の3,819人をピークに減少を続けており、2020年国勢調査では623人にまで減少しました。国立社会保障・人口問題研究所によると、2045年の人口は181人にまで大きく減少すると推計されています。 このまま、人口減少を食い止められなければ、生産年齢人口の減少による経済規模の縮小、高齢者の増加による社会保障費の増加などが懸念されます。 そこで、魅力ある「訪れたくなる村づくり」の実現を目標に掲げ、「森林資源の保全と担い手育成による地域振興」、「魅力ある観光施設の整備」を進めています。 こうした取り組みにご支援いただくことは、企業の皆様のCSR(企業の社会的責任)につながるものと考えています。また、社員の方々に当村にお越しいただき、森林体験、森環境学習など当村でしかできない体験をしていただくことで、社員のリフレッシュと意欲向上などにつながると考えています。
当村では、以下2点の事業を進めています。 1.森林資源の保全と担い手育成による地域振興 当村では、地域おこし協力隊を3名を受け入れ、黒滝村森林組合で林業の基本を学べる環境を提供しています。それにより林業の担い手を育成し、若者の移住・定住を促進させたいと考えています。 また、2016年2月に当村と黒滝村森林組合、岐阜県の家具メーカー「飛騨産業株式会社」の3者で提携事業の協定を締結しました。地域木材の可能性を追求し、特注物件や内装材や建築材などにも取り組み、商品の高級ブランド化やPRなどを行っています。 2.魅力ある観光施設の整備 当村の魅力を高め、交流人口の増加、地域資源を生かした観光の振興を図るため、道の駅「吉野路黒滝」、「かくれ里の宿 森の交流館」、「きららの森・赤岩」といった老朽化している村有観光施設の再整備を行います。 また当村には、明治末期に建造され、奈良県有形文化財に指定されている「黒滝村旧役場庁舎」がありますが、充分にその価値を生かしきれていません。 そこで2階にある村の民俗資料館を充実させ、施設のリニューアル、文化財の保護・活用を促進してまいります。
当村は面積の約97%を林野が占め、林業が基幹産業として位置づけられてきました。しかし、手入れされていない森林もあり、その荒廃が課題となっています。今後、災害につながる危険もあります。 また、当村は空き家が増えており、このまま空き家が放置されていると、倒壊や崩壊、ゴミの不法投棄、放火などによる火災など様々な悪影響を与えることにつながります。 また「黒滝村旧役場庁舎」の修繕に関しては、文化財のため、傷をつけてはならず、「ビズを使ってはいけない」、「特殊な塗料で塗装しなければならない」など、注意すべきポイントがあり、文化財の保護に関する技術を必要としています。
当村は、奈良県のほぼ中央に位置し、「奈良のへそ」とよばれています。林野面積は約97%にも及び、吉野林業の発祥の地ともいわれています。紀伊山地や吉野川に近く、自然豊かで、林業が盛んなとてものどかな村です。 現在、黒滝村森林組合に3名の地域おこし協力隊が在籍し、移植栽培、間伐など、林業の基本を学んでいます。3年間、基本を学んだあとは、本格的に林業に携わっていただく予定です。また、協力隊のなかには、黒滝村森林組合木工事業部に所属し、吉野杉特有の木目を生かしてつくられる当村の工芸品のひとつ「吉野杉透かし彫り」の制作や水組木工を中心とした商品の開発、生木を使った木工体験の企画・実施に携わっています。 こうした取り組みが進めば、土砂災害の防止、河川の水質改善、杉花粉の抑制など、広範囲に及ぶ環境保全につながります。現在、喫緊の課題としてどの企業も重要視している「温室効果ガス削減」にも結びつく非常に価値のある事業です。 いずれの取り組みにも、多額の費用がかかります。 ふるさとコネクトを通じて、本プロジェクトへの、全国の企業の皆様からのご支援・ご協力を、心よりお願い申し上げます。