小田原市では、学校教育の目標として、「これからの予測困難な時代を生き抜く子どもたちが、様々な課題について、多様な「ひと・もの・こと」と関わりながら、自ら考え、判断し、行動できる資質・能力(=社会力)を身に付けること」を掲げています。 この目標を達成するため、令和5年度から新たな試みとして、民間の専門事業者の知見を活用し、モデル校(1中学校)において「小田原版STEAM教育」の導入を始めています。 今後、令和6年度・7年度の2年間で全中学校(11校)に拡大し、定着を図っていく予定としています。 ※「小田原版STEAM教育」 郷土小田原をフィールドに、中学校の生徒が身近な地域の諸課題の解決のため、地域の住民や企業との連携や各教科で学習した成果を統合的に働かせ、探究的・創造的な活動を行う中で、より良い社会を実現しようとする資質・能力を育む教育のこと
小田原版STEAM教育の導入に当たり、市では専門事業者への委託により、教員への研修や授業プログラムの提案、教材の作成、地域の企業等との連携等の支援を行っています。 令和5年度は中学校1校にモデル導入を行い、約365万円の費用を要しました。今後、令和6年度・7年度の2年間で全11中学校に導入支援を行い、全校での定着を目指して行く予定ですが、各年度約1,085万円の費用を要する見込みです。 学校教育におけるニーズは、学力の向上、ICTを活用した教育の推進、特別な支援を必要とする児童生徒への対応、教職員の負担軽減等のほか、学校施設や給食施設等の維持・管理等、多岐に亘り、これらに対応するための費用負担は大変重いものとなっています。 このような状況から、本事業に御賛同いただける企業の皆様からの御支援をお願いするものです。
〇小田原版STEAM教育の特長 “「社会力」の育成” ・地域の課題に向き合い、生徒一人一人が考え、生み出した解決策を大切にする →自分の地域や未来は自分たちの手で創れるという実感 ・ 地元企業や地域住民と連携し、地域の課題に取り組む →地域とつながっていると感じることから生まれる郷土愛 〇小田原版STEAM教育で育む資質・能力 【社会参画】 生徒が身近な地域課題に直接関わり、実体験を伴う学びとすることで、社会の一員としての自覚が芽生える。 【協働性】 地域課題の解決に当たり、多様な他者と協働することの大切さに気づくことで行動につながる。 【論理的思考】 地域課題の解決に向け、仮説を立て、現状の情報を収集、整理・分析した結果から解決策を導くといった、根拠を持った思考が身に付く。 【表現力・想像力・実行力】 自分が持ちびき出した解決策を実生活・実社会に実装しようとする過程で「表現力」、「創造力」、「実行力」を養う。
小田原市では、「小田原版STEAM教育」を推進するに当たり、地域住民の方々や企業の皆様に学校との連携をお願いしたいと考えており、その内容を、市ホームページや広報紙等で発信していきたいと考えています。 このような教育活動への御協力や御寄付について、広く市民に御紹介することにより、企業の皆様の社会貢献について周知を図ることができると考えますので、次世代を担う子どもたちの育成のため、御支援につき御協力をお願いいたします。