特別天然記念物タンチョウの故郷として知られる鶴居村は、国内最大の湿原・釧路湿原に隣接する、人口2,500人ほどの自然環境豊かな村です。 そうした環境下の本村で、「地域に愛される音楽祭」を目標とした「タンチョウの里鶴居村音楽祭」を計画し、国内外で幅広く活躍する村内に在住する指揮者「石川 征太郎」氏をはじめとし、国内トップクラスのアーティストが奏でる音楽祭を2023年に初開催しました。 村では、文化芸術がもつ力によってまちの活性化を図るべく、5カ年計画を立てて同音楽祭の2024年度以降の開催を計画しています。 多くの方々に支援された音楽祭を開催したいとの思いから、企業版ふるさと納税等を活用した「タンチョウの里鶴居村音楽祭プロジェクト」を立ち上げ、多くの皆様からのお力添えをお願いしております。
ドイツを中心に活躍してきた指揮者「石川 征太郎」氏が本村に移住されたことをきっかけに始まった「タンチョウの里鶴居村音楽祭」の計画は、地元企業をはじめ多くの方々の支援をいただき、2023年度、初開催にいたりました。 文化芸術によるむらづくりを進める本村では、同音楽祭を「地域に愛される音楽祭」に育てたいと考えており、第1回の開催により醸成された雰囲気を逃すことなく継続していくため、企業版ふるさと納税の活用を決定しました。 企業版ふるさと納税には、使途の自由度が高いという特徴があります。今回の音楽祭では、村内全ての小中学校で児童・生徒を対象とした演奏会を行ったり、村内中学校吹奏楽部の直接指導を行いコンサートで共演するなど、地域活性化に加え、教育面でも大きな成果を上げることができましたが、これも企業版ふるさと納税の特徴を生かせたからといえます。 ぜひとも、本プロジェクトへの応援をお願いいたします。
音楽祭開催にあたり重視したことは、単なるコンサートで終わるようなイベントではなく、音楽祭とよぶにふさわしい、週末を通して村民が楽しめるイベントにすることでした。 そこで2023年度は、9月29日から10月1日の3日間の開催とし、子どもたち対象の生演奏や、欧州を思わせる大自然のなかでのサロンコンサート、屋内施設でのメインコンサートなど、様々な音楽イベントを開催しました。 企業版ふるさと納税による企業の皆様からの寄付合計200万円も合わせ、3日間の総事業費は約300万円で開催にいたりました。 今回の音楽祭で評価できる点は、地元の人々に喜ばれるイベントになったことが挙げられます。 『川の流れのように』やスタジオジブリ作品のテーマ曲、賛美歌のアメイジンググレイス、ショスタコーヴィチピアノ三重奏曲第2番ホ短調など、クラシック好きはもとより普段クラシックを聴き慣れていない方も楽しめる構成が好評でした。 今後も地域に愛され、村民から「ぜひ開催して欲しい」といわれる音楽祭に育てていくことを目標に、アーティストや実行委員会、行政担当者など主催者側が熱い思いをもち続けていきたいと考えています。
毎年の音楽祭開催に向けた財源の確保は最大の課題ですが、音楽祭開催に興味をもつ方、応援してくれる方を増やし、村民のなかにこの音楽祭を愛する雰囲気を醸成することも課題といえます。 音楽祭を愛する人を増やしていくことは、文化芸術がこの地域に根付くほか、実行委員会など運営サイドで活躍する人材の育成にもつながります。 一方、当村は現在、農山漁村の景観や文化を守りつつ、美しい村としての自立を目指す「日本で最も美しい村」連合という組織に加盟し、その理念に沿ったむらづくりを進めています。 芸術文化が人を惹きつける力に加え、雄大な景観を最大限に生かした屋外コンサートの実施など、美しい村の景観を生かした音楽祭による関係人口増加の施策も、村の施策に沿った活動といえます。 さらに現在、村に住む人や村を応援する人など、村に関わる人々を「鶴居びと」や「鶴居応援びと」と名付け、その方々を増やすことで、むらづくりの輪を広げる施策も展開しております。 また、プロの演奏を聴ける音楽祭は、地域の子どもたちや村民の、当村への誇りの醸成につながると考えています。
タンチョウの里鶴居村音楽祭プロジェクトに関心をお持ちいただきありがとうございます。 私たちはこの音楽祭が、多くの方が楽しむことができるイベントとして地域に愛され、文化芸術がもつ魅力によって、さらに村を豊かにしてくれることを期待しております。 指揮者・石川征太郎氏の移住をきっかけに、彼の声がけで集まった気鋭の音楽家たちによる珠玉の演奏会を、将来に向けて継続していくため、ぜひ皆様からのご支援をお願いいたします。 鶴居村長 大石正行 ---------------------------- タンチョウの里鶴居村音楽祭は、多くの方が楽しめ、音楽の素晴らしさと喜びを感じられる音楽祭を目指して2023年に第1回の音楽祭を開催し、おかげさまで、好評のうちにフィナーレを迎えることができました。 今後もクラシック音楽にとどまらず、人々を惹きつける上質の音楽をお届けする音楽祭として、村民の方々はじめ、多くの方に愛され、いつまでも続いていくことを期待しております。 指揮者 石川征太郎