南九州地域の物流拠点であり、九州唯一の国際バルク戦略港湾である志布志港の輸出拡大を目指すため、海外の消費需要に着目し、一次産品や加工品の輸出を支援します。また、ポートセールス活動や貿易セミナーなどを通じて、志布志港の利用促進を推進します。
志布志港では外貿コンテナ、原木、畜産物の飼料など多品目を取り扱っています。中でも畜産物飼料は日本最大規模の供給基地となっていますが、TPPや自然災害、伝染病など、さまざまな情勢変化や危機への対応が課題です。今後は志布志港の物流量を拡大しつつ、安心な食べ物を安価に、かつ安定して供給する仕組みづくりが求められています。
志布志港を核とした物流の拡大を目指し、新規航路の開設に向けた取り組みや、既存定期航路の活性化策の検討・実施を進めます。また、志布志港新若浜地区国際コンテナターミナルの利用促進に資する助成制度を拡充させるとともに、海外への販路拡大を支援するため、マーケット調査や国内外での商談会、各種研修会を実施します。
志布志港では、輸出量日本一を誇る原木のほか、国際バルク戦略港対象品目であるトウモロコシなどの取扱量も増えており、近い将来開通する東九州自動車道や都城志布志道路との相乗効果によって、アジアの玄関口として発展することが期待されます。利用しやすい志布志港を目指し、県内外の企業様との協働・連携を希望しています。
志布志港は江戸時代中期から交易が盛んに行われていた港であり、海上交通の要衝としてその機能や魅力は今も変わりません。志布志港活用による海外の消費需要の掘り起こしや、国内畜産物の配合飼料低減化に向けて、ご協力くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
2019年、志布志港における国際コンテナ貨物取扱量が108.209TEU(1TEU=20フィートコンテナ1個分)を超え、過去最高となりました。