町指定有形文化財建物「佐々木家住宅」保存活用プロジェクト宮城県 | 涌谷町

宮城県 涌谷町のプロジェクト概要

涌谷町は、宮城県仙台市の北部50kmほどの位置にあり、町の中心部には標高236mの箟岳山(ののだけやま)の丘陵が広がっています。箟岳山は天平21年(749)に日本で初めて金を産出した地でもあり、ここで採取した砂金が奈良東大寺の大仏像を完成に導いたことでも知られています。 また江戸時代には、山本周五郎作『樅ノ木は残った』で知られる「伊達騒動」の主役・涌谷伊達家の城下町としても栄えました。涌谷伊達家に仕えた武士であった佐々木家の木造茅葺き屋根の屋敷と庭園は、築200年の時を経たいまもなお現存しており、当町指定文化財として継承されています。春には目にも鮮やかな新緑が輝き、秋には色とりどりの紅葉を楽しめるなど、観光スポットとなる潜在力を多いに秘めている文化財でもあります。 本プロジェクトでは、新たな観光資源になり得る「佐々木家住宅」の保存・活用を目指します。傷みが出ている茅葺き屋根を更新するとともに、敷地内及び建物の活用に向けた改修を行います。歴史的価値のある文化財として保存しつつ、新しい観光交流拠点の一つとして公開活用することで、涌谷伊達家の歴史・文化を次代へと継承していきたいと考えています。

宮城県 涌谷町への寄付で得られるベネフィット

10万円コース

涌谷町公式ホームページ及び広報誌「広報わくや」への企業名を掲載 寄附いただいた企業さまへの感謝状の贈呈(毎年7月15日に実施される建町記念式典で贈呈)

50万円以上コース

涌谷町公式ホームページ及び広報誌「広報わくや」への企業名を掲載 寄附いただいた企業さまへの感謝状の贈呈(毎年7月15日に実施される建町記念式典で贈呈) 寄附される企業さまのご意向を伺い涌谷町役場で贈呈式を実施します。マスコミへのプレスリリースも行います。

なぜ寄付を募るのか

これまで当町では、歴史的な価値をもつ文化財に対し、後世へ残していくことを大きな役割と捉え、保護・保存のみの措置を実施してまいりました。しかし現実的な問題として、文化財を保存・維持するためには、多額の費用がかかります。 このような状況を踏まえ、文化財も当町の地域資源の一つと位置づけ、保存だけではなく利活用していく必要があるとの認識に至りました。文化財を利活用することで、交流人口の増加や新たな観光事業の創出につなげるなど、持続可能な地域の形成に資するものへと生まれ変わらせることが可能です。 そのためには、文化財や古民家再生などに造詣の深い企業の皆様からご寄付をいただくとともに、利活用・再生に向けた助言をいただくなど、企業の皆様との連携が必要であると考えています。

プロジェクトのポイント

2019年に、それまで一般の方が居住していた「佐々木家住宅」が当町へ寄付されました。以降、町が保有する文化財として維持してまいりました。しかし、茅葺き屋根に四季折々の美しさをもつ庭園の魅力を再認識し、試験的に2022年秋に庭園でジャズコンサートや紅葉狩りを開催しました。訪れた方からは、「涌谷町にこのような場所があるなんて」「また訪れてみたい」「もっと活用すべきだ」という前向きな声をいただきました。これを通して観光資源としての可能性を感じ、本プロジェクトを立ち上げました。 具体的には、 ◎更新時期に差しかかっている茅葺き屋根を新たにするとともに、一般公開するために必要な改修を行います。 ◎行政が単に公開するだけではなく、地域の事業者の皆様がマルシェやコンサートなどのイベントを開催することで、町内外を問わず人が集まる流れを生み出します。 ◎人と人の交流、地場産品の流通機会を創出することを目指します。 「佐々木家住宅」を拠点に交流機会を創出することで、新たに当町内で新規事業を検討する人が生まれ、交流人口・関係人口・移住促進、そして、地域経済の活性化へつながる効果も期待しています。

困りごと・課題

文化財を再生し、利活用につなげるためには、多額の費用がかかります。例えば、「佐々木家住宅」の茅葺き屋根の葺き替えには、1回につき約3,000万円の費用がかかります。また必要最低限の植栽管理に年間80万円が必要です。これだけの資金を費やして再生した文化財を効果的に利活用するためには、経済活性化につながる民間目線での企画立案・プロジェクトマネジメント・経営力が必要不可欠です。 当町は2019年に「財政非常事態」を宣言しました。この宣言は、まもなく解除の見込みではありますが、財政力が乏しい当町においては、「佐々木家住宅」を再生するための財源と利活用するためのノウハウが不足しております。民間企業の皆様からのご寄付による支援に加えて、効果的な利活用において協働していただける企業様を募集しています。

メッセージ

涌谷町は、社会保障費の増大などにより、2019年1月に「財政非常事態」を宣言しました。その後、2019年9月に策定した財政再建計画を着実に遂行してきたことで、財政状況が改善し、まもなく解除できる見込みです。しかし財政危機は回避できたものの、コロナ禍の影響もあり、昭和60年(1985)に2万1,000人だった人口は2023年6月時点では1万4,700人にまで減少しました。今後も加速する少子化により、さらに人口は減少する見込みです。 当町には、日本初の産金地として、涌谷伊達家の城下町としての歴史・文化施設をはじめ県内有数の桜の名所など魅力的な観光スポットがあります。また豊穣の大地によって生産される数多くの農作物もあります。これらの素晴らしい財産を次代へと継承していくためには、効果的かつ効率的にいまある地域資源を磨き上げ、経済活性化へと結び付けていく必要があります。 歴史的価値の高い家屋がいまも現存しているというこの好機を、着実に成果へと結びつけるため、企業の皆様からのご支援を心からお待ち申し上げております。

現在の寄付額
0
目標金額:50,000,000
※目標金額を達成すると自動で募集終了となります
寄付件数
0
募集終了日
2025/03/31
SDGs目標
sdg-8sdg-11sdg-12sdg-15