上島町は、瀬戸内海のほぼ中央に浮かぶ25の離島からなる町です。町には、ゆったりと流れる島時間のなかで育まれた高品質な青いレモンや、レモンを食べて育ったレモンポークなど数多くの特産品があります。近年では島々を橋で結ぶ「ゆめしま海道」が潮風そよぐサイクリングコースとして人気を集めています。 2013年より、町内唯一の高校である愛媛県立弓削高校の存続を目指し、「魅力づくり」に取り組んでまいりました。生徒が「行きたい」、保護者が「行かせたい」、地域も「活かしたい」と思う学校を目指し、地域と連携し魅力化を推進しています。さらに本プロジェクトでは、公営塾や学生寮の設置・運営を行うなど、高校・地域・行政が一体となり魅力あふれる学校づくりに取り組んでいます。
2013年、弓削高校に入学した1年生はわずか13名でした。以降、入学者数が20人未満の状況が3年続き、その後も入学者が増える見込みがない場合は、募集停止を行うという計画が県より示されました。町内唯一の高校存続の危機に直面した当町は、高校・地域・行政が一体となり、魅力ある学校づくりへの取り組みを開始しました。 一度は募集停止へのカウントダウンが始まった弓削高校ですが、数々の特色ある取り組みにより、プロジェクト開始翌年から、順調に30名前後の入学者数を維持してきました。しかし町内の子どもの数が年々減少しているため、いかに町外からの生徒を集めるかが、ますます重要な要件になっています。 全国から安心して当町へ来てもらうためには、魅力的なカリキュラムのほか、細やかな支援や環境整備は必須であると考えます。現在、通学補助や自転車購入補助、集団宿泊研修補助、公式戦参加補助、入学祝金・地域みらい留学参加費・下宿補助などを行っています。加えて、現在建設中の学生寮の運営費も必要になります。今後も継続して魅力化を進めていくためにも、企業の皆様からのご支援を賜りますよう、ご協力よろしくお願いいたします。
本プロジェクトでは、現在、以下の魅力あふれる施策に取り組んでいます。 ・公営塾(教科指導のほか、キャリア教育も実施) ・カリキュラム改革(しごとづくり学) ・全国募集(地域みらい留学へ参画) ・給食提供 ・高校魅力化コーディネーター設置 ・学生寮運営(2024年より) ・各種補助金(通学補助・自転車購入補助など) 弓削高校を存続させるためには、町外から最低でも12名程度の入学者を確保する必要があります。弓削高校で学びたい、当町に住みたいと思ってもらえるよう魅力化を推進し続けます。
プロジェクトの成果が着実に見えつつあるなか、現在、課題としてあがっていることは、「継続した高校魅力化への取り組み」についてです。 本プロジェクトの立ち上げから関わってきた人員は高校教員や役場の職員ですが、いずれも異動があります。また、公営塾やコーディネーター、学生寮のスタッフも地域おこし協力隊のため、最長3年という任期があります。せっかく弓削高校の魅力度が上がっても、本プロジェクトの核として、継続して関わってもらえる人材が居なければ、この先、高校の存続を守り続けていくことはできません。 寄付のご支援は元より、人的な面でサポートしていただける企業様を募集しています。
「町の子どもたちが通える普通科高等教育機関として弓削高校を守らなければならない」。そんな地域からの強い思いを受け、当町では2006年度から振興補助金を創設し、愛媛県立弓削高等学校振興対策協議会を設立。弓削高校の存続を目指し、魅力ある学校づくりに取り組んでまいりました。本プロジェクトのコンセプトは「ワクワク・チャレンジ・創造のゆめしま海道で夢つなぐ人になる」です。このコンセプト通り、弓削高校では通常の教科学習に加え、総合的な探求の時間を通じて、地域の深刻な課題に真剣に向き合っています。「仕事をつくる」という切り口から、生徒は地域の人たちと協力しながら地域活性化にチャレンジしてくれています。 今後も当町にとってなくてはならない弓削高校を「上島町立高等学校」と捉え、『子どもが「行きたい」保護者が「行かせたい」地域が「活かしたい」』と思える学校を目指して、学校、地域とともに、将来の子どもたちへつないでいけるよう取り組んで参ります。皆さまの応援をよろしくお願いいたします。