綾瀬市は、神奈川県のほぼ真ん中にあり、カワセミやアユ、ホタルが見られる公園や緑地が身近にある自然豊かなまちです。 本市の人口は、令和2年度にピークを迎え、その後は緩やかな人口減少局面に入っています。 75歳以上の高齢者の急激な増加と少子化の進行に伴い、産業や地域の活力の低下のほか、コミュニティ離れや施設の老朽化など、様々な課題が顕在化してきていることから、子どもから高齢者まで、誰もが暮らしやすい環境づくりを進め、まちの持続可能性を高める必要があります。 そこで、本プロジェクトでは、老朽化に伴う公共施設の更新を進める中で、人口減少や少子高齢化、財源不足を踏まえ、施設の機能集約・複合化による規模化を図りつつ、地域や福祉、防災のニーズに合わせ、サービスや利便性を向上させていく「縮充」の考え方に基づき、地域住民の交流や地域活動の場として親しまれる公共施設の再編に取り組んでいます。
綾瀬市では、人と人が「つたえる」を大切にし、共に「つながる」を生み出すまちづくりを進めており、まちの小さな拠点として地域住民の様々な活動を支え、地域の活性化を担っている地区センターや自治会館の存在は非常に大きなものとなっています。 市としては、こういった公共施設をいつまでも維持していく必要がありますが、施設の老朽化はもちろん、市民ニーズの多様化・高度化により施設に求めるものが日々変化しているほか、若者の地域コミュニティ離れも深刻化しています。 そこで、世代問わず多くの市民が交流できる機会の増加、にぎわいによる地域活性化と子どもの成長につながる拠点づくりに取り組んでいます。 また、障がい児の福祉施設においても、多様なニーズに対応する専門性の確保や療育の質の向上とケアの充実を目指し、子どもたちが、より安心して過ごせる施設を作っています。 これを確実に実現するために、施設の再編に係る費用確保だけではなく、専門的な知識を有した企業の皆様との連携など、市のまちづくりにお力を貸していただけると幸いです。
綾瀬市の公共施設マネジメント基本方針に基づいた施設再編の中で、質が高く、利用しやすい施設への再整備と有効活用されるための仕組みづくりを進めるため、次の施設再編に取り組んでいます。 1.蓼川地区・早川地区公共施設再編事業 市民の利便性・利用率の向上及び施設総量の削減と効率的な維持管理のため、地区センターを解体し、跡地に地区センターと自治会館を複合したコミュニティ供用施設の建設します。 2.もみの木園建替え事業 児童発達支援センター機能の充実を図るため、障がい特性に応じた療育支援体制を整備するとともに、必要な設備を備えた適切な規模への施設再編をしています。
本市の令和2年度末現在の施設の総延床面積は約19.1万平方メートルとなっており、その多くの施設は築後30年を迎え、老朽化の課題に直面しています。 また、人口減少と少子高齢化の進行による市税収入の伸び悩みや扶助費の増加等により、厳しい財政運営が見込まれる中で、施設の修繕や更新などに係る費用確保の課題にも直面しています。 既存施設を現状のまま維持するためには、令和37年度までの間で約326億円もの財源不足が生じる見込みとなっており、このままでは、将来にわたって安心安全な公共施設の利用ができなくなることが懸念されます。
現在、綾瀬市は緩やかな人口減少局面に入っていますが、本市がいかに持続的な成長・発展を遂げ、地域の活性化や行政サービスの維持をしていくための基盤を作り上げていくかが重要だと考えています。 誰もが健康で充実した生活を送ることができる環境づくりや、さまざまな形で活躍、交流できる機会、場の創出を進めるとともに、そうした活躍、交流の舞台となる公共施設の再編などを進め、市民の皆様の暮らしの質の向上を図っていきます。 本プロジェクトを通して、誰もがいつまでも住み続けたいと思えるまち、住んでみたいと思えるまちを目指してまいりますので、この思いを応援していただける企業の皆様からのあたたかいご支援をお待ちしております。よろしくお願いいたします。