岡崎市は愛知県のほぼ中央に位置し、名古屋市内まで電車で30分ほどの場所にある人口約38万人の都市です。徳川家康公の生誕地として知られ、岡崎城を中心に発展した歴史あるまちです。また、市内東部にある「額田地区」を中心に豊かな自然も残されており、桜の名所も多く岡崎公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれています。市内にはショッピングやグルメスポット、公園なども多く、何でもあって「ちょうど良い」暮らしやすいまちです。 市内を東西に乙川が流れ、川辺を中心に市街地が発展しました。本プロジェクトでは、時代の移り変わりとともに衰退した市街地の中心部を活性化させるために、市や市民が一丸となって様々な事業を展開します。 そのビジョンとして、「これからの100年を暮らすまち－新しい住み方・働き方・遊び方を楽しむ－」を設定し、公共投資を都市経営課題の解決につなげるとともに、公共サービスの受益最大化を図る公民連携まちづくり導入の全市的なモデルとします。そして、公民連携により市民・来街者に新たな交流・体験を通じたまちの回遊を実現させ、「暮らしの質の向上」と「QURUWA地区の価値向上」を図ります。 ※企業の皆さまからいただいた寄附は、来年度以降の事業費に充当いたしますので、ご了承ください。
当市の中心部に位置する公共空間を結んだ動線が、かつての岡崎城跡の総曲輪（そうぐるわ）の一部と重なること、また「Q」の字に見えることから、「QURUWA（くるわ）」地区と名付けました。 目標は、QURUWA地区にあるみんなのための公共空間で、市も市民も一緒になって、誰もが「やってみたい」にトライできるようにすることです。 そうして生まれた変化がもたらす波及効果で、まちの好循環を図ります。 QURUWA地区はかつて当市の中心市街地でしたが、自動車社会の到来や商業施設の郊外移転、住民の高齢化などの要因で衰退し、地域再生に向け約100億円の公共空間再整備の投資が行われました。公共空間整備が一段落したいま、それを活用した新しい日常が民間主導で創出され始めており、この地区が魅力あるまちとして自立し、魅力を継続させることがこれからの当市の個性となると考えています。そのためにも地元はもちろん、この地区の取り組みに理解のある外部企業の皆様の協力も不可欠であると考えています。 寄付企業の皆様のメリットとしては、まちづくりの先進的取り組みへの参画や、支援実績による企業価値の向上などが考えられます。
QURUWA地区の公共空間を活用した公民連携プロジェクトを実施し、まちの活性化を図ることがQURUWA戦略です。 QURUWA戦略では次の2つの実現を目指しています。 1.暮らしの質の向上 ・歩いて楽しく、自転車で回れて、車でも来やすいまち ・多様な働き方・雇用の創出 ・地域の暮らしを豊かにする空間づくりとその活用による新たな体験 2.QURUWA地区の価値向上 ・質の高い公共投資により質の高い民間投資を呼び込む ・市域内経済循環を生み出す都市型産業（新しいサービス）などの創出 ・官民が所有する低未利用な施設や空間を活用した持続可能なQURUWA地区のプロデュース＆マネジメントの確立 これらの実現に向けて、次の事業を推進中です。 ・籠田公園・中央緑道活用事業 ・東岡崎駅の整備事業 ・乙川かわまちづくり事業 ・リノベーションまちづくり事業 ・康生通り道路空間活用事業 上記の事業により、QURUWA地区の回遊を実現させ、波及効果として、まちの活性化を図ります。
現在、当市が抱える課題として、次の4つが挙げられます。 ・生産年齢人口減少による経済縮小 ・高齢化の進展 ・まちの魅力の希薄化 ・働き方・雇用の多様性の欠如 これらは地方都市共通の問題といえますが、財源が限られるなかで、都市経営の自立・継続と豊かな公共の実現が課題となっています。 本プロジェクトは、中心市街地を活性化させることでQURUWA地区の魅力を再構築し、新たな価値の発見につなげようとするものです。上で挙げた、市が抱える課題解決に向けた取り組みとしても期待を寄せており、本プロジェクトの事業を効率よく、かつ円滑に進めるためにも、皆様からのご支援をお願いしています。
QURUWA地区のまちづくりでは、多くの市民の方、事業者の方が、まちを良くしよう、盛り上げようと自ら進んで取り組んでおられます。市としても、ここで頑張ってくださる皆様を引き続きしっかりと支え、QURUWA戦略の公民連携によるまちづくりをともに進めてまいります。 今後のまちづくりには、公共空間やオープンスペースを生かした、過度に密にならない空間形成やその空間での取り組みが求められています。屋外の都市空間をうまく使い、新たな暮らし方や日常に対応した人中心のウォーカブルなまちを、公民連携により当市につくり出していきたい。そこでの経済活動や市民活動によって、市民の日常の新たな過ごし方・暮らし方が出現し、もっと多くの方がこれを体感できるまちにしていきたいと考えております。 また、こうしたまちの空間は、多様な世代の日常の暮らしに役立つものであり、子育てや健康、福祉といった分野の事業・施策との相性も良いと思っております。 いま、様々な方々が、「岡崎を良くしよう」、「QURUWAを良くしよう」と、この地区で出店や起業、継続的なイベントを実施しています。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
