有機農業(オーガニック)を推進し、持続可能な里山を体現化していくことを通じて、循環型社会「SATOYAMA」の実現を目指しています。 地域で放棄されていた茶畑を再生した「オーガニックのお茶づくり」、農業残渣や間伐材などの未利用資源を活用した「炭づくり」の実施、廃校を利用し、体育館でのワークショップやキッチンカーの出店などの地域が交流できる「マルシェイベント」の開催等を行っています。 自然豊かな環境と今ある地域の資源を活用して新しい価値を創出することで、高原地域を活性化させエリア全体の魅力を高めるプロジェクトに官民連携で取り組んでいます。
本プロジェクトの実施地域である天理市の高原地域(長滝町・福住町・山田町)は、以前は大和高原を中心に栽培される大和茶の一つである「福住茶」の生産が盛んな地域でした。人口減少・少子高齢化の進行にともなう後継者不足等により、現在では多くの放棄茶畑が点在しています。 しかしながら、こうした放棄茶畑は、長期に渡り農薬・化学肥料などが断たれていることから、多くの微生物が住む肥沃でオーガニック栽培に適した土壌であると考えられます。天理市では、地域の課題であった放棄茶畑を、貴重な資源として活用したオーガニックのお茶づくりに取り組みます。
廃校となった中学校に設置した「(※)バイオマスユニット」により、地域で廃棄されている森林の間伐材やゴルフ場の芝生などの未利用資源を活用し、環境に良い炭をつくります。生成した炭は土壌改良や水質浄化などSDGsへの貢献が期待できます。 ※ バイオマスユニット…森林の間伐材などから環境に良い炭をつくる製炭炉システムのこと。
廃校となった中学校を高原地域の拠点施設として整備するまでの期間、同施設で定期的にイベントを開催し、地域内外の交流促進を図ります。また、高原地域の自然豊かな環境や地域資源を活かした、持続可能な循環型の里山暮らしの実現を目指し、セミナー&ワークショップ形式の「福住村塾」を開催します。
高原地域では、人口減少・少子高齢化、地元中学校の廃校、空き家の増加、耕作放棄地の拡大・増加など、地域課題が山積しています。 この地域課題を解決するため、地域を活性化させエリア全体の魅力を高める「大和高原「福住村」プロジェクト」を始動しました。 本プロジェクトのさらなる充実に向けて、ふるさとコネクトを通じ、企業の皆様のご協力とご寄附を募ることができれば幸いです。ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。