「生産する人」を育てる新規就農者サポート事業北海道 | 湧別町

1次産業が主要産業である当町において、農業の衰退を食い止め地域経済の活性化を図るためには、それに伴う人材確保の必要があると考え、本事業が生まれました。しかしながら町の財源だけでは厳しい現状であり、事業を安定的に推進するためには少しでも多くの資金が必要となっています。 当町は、1次産業の就業人口が33％を占める農業と漁業の町です。飼育される牛の数は人口の3倍以上にもなり食糧生産地として大きな役割を果たしています。当町へのご支援は、深刻化している過疎化や町の衰退を食い止めるための大きな助けになると同時に、企業のCSR活動にもつながるものと考えています。 地域を守り、日本の食を守るためにも、ご支援をお願いいたします。

営農開始する際に必要な初期投資は大きく、経営が安定するまで長い期間が必要となります。本事業は、町内で新たに酪農を始める就農者の必要な投資に対し、町が一部を助成することで支援するものです。 農家の建物や設備の状況、酪農規模、土地や建物購入の必要性の有無などにより異なりますが、家畜の購入や賃貸などで2,000万円前後、機械導入に200万円～1,000万円など、初年度だけで数千万円規模の資金が必要になります。このうち、町では5年間で750万円を限度に、土地の取得・賃貸、圃場の整備、畜舎など施設の取得や改修、機械設備の購入や賃貸、家畜の購入や賃貸に対して支援を行うものです。 毎年1組が新たに制度を活用すると、年間では最大5組が制度を利用することになります。

当町の農業従事者は年々減少を続けています。農家戸数は2010年391戸、2015年329戸、2022年233戸と減少しており、2032年には190戸になると試算されています。また、高齢化が進み働く世代が減っていくなかで、後継者確保と使われなくなった離農跡地や牛舎などの活用が深刻な課題となっています。 この農業従事者の減少に歯止めをかけ、離農跡地や牛舎などの施設の再利用を進めるためには、まだ使える既存の施設を活用しながら新規就農者を確保・育成することが重要と考えています。地域を担う新規農業従事者が持続的に安定して農業を続けるためには、資金面で支援する必要があります。 こうした課題を解決する手段の一つが、本事業です。営農開始当初の初期投資の負担を軽減することで、次世代の農業従事者を担う方を後押しし支援します。

当町は1次産業が基幹産業であり、農業においては畑作、酪農ともに盛んな町です。しかしながら、近年は農業の担い手の減少や高齢化、生乳の生産調整など、農業経営を取り巻く環境は大変厳しい状況であるといえます。 湧別町は、町の中心を流れてオホーツク海に注ぐ湧別川によって肥沃な大地が形成されています。町の面積の55％が森林で、自然も多く残り大地が肥沃なことから、まさに1次産業にうってつけの自然環境ですが整っています。農業や漁業などの1次産業は「その地域でなければできない」という側面をもっており、こうした地方への支援は、その地域を守り、1次産業を守り、さらには日本の食を守ることにもつながると考えられます。 本事業の支援を受けて実際に就農された方からは「新規就農と子育て支援が手厚かったから湧別に決めた」「本当に湧別町は恵まれた環境」との声をいただいています。 当町の基幹産業存続のためにも皆様からのご支援をお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。