移住・定住を促進するために、福井県内にU・Iターンする若い世代を増やすことを目的とした「奨学金返還支援基金」への支援を募っています。県外で教育を受けた学生が県内で就職した場合、就業期間に応じて奨学金返還の負担を軽減する金額を支援します。
2000年の829,000人をピークに人口減少が進んでおり、その大きな要因として挙げられるのが県外への進学です。毎年大学進学時に約3,000人が県外に流出し、うち2,000人がそのまま県外で就職することが常態化しています。これにより、県内の産業の担い手不足、生産性の低下が懸念されています。
五つの戦略からなる「ふくい創生・人口減少対策戦略」の一つ「U・Iターン、県内定着を強力に推進」を実施しており、他県から福井県へ移住・定住を促進するためのサポート体制を充実させています。また、県内の若い世代の県内就職を進めるため、地元大学への進学の促進、県内企業への就職の応援をする一方、安定した雇用の創出にも力を注ぎ、新事業への支援や農業後継者の育成をしていきます。
県内に希望する業種や職種の仕事があること、特色ある教育機関があることは、定住・移住の理由になります。また奨学金返還や学費の支援、家賃の補助など経済的負担の軽減も有効な手段です。そのため企業や教育機関との協働・連携は欠かせません。
この事業は「ふくい創生・人口減少対策戦略」の五つの基本戦略のうち、「基本戦略3:U・Iターン、県内定着を強力に促進」「基本戦略5:持続可能な元気コミュニティの形成」に該当します。2016年の30人からスタートし、県内内外の企業からの協力を得て、現在は40人の就職者に支援を行っています。
企業版ふるさと納税を当事業に活用し、2016年から2019年までに137人のU・Iターン者を認定しました。