松田町は、北は丹沢大山国定公園・西丹沢山系に抱かれ、南には豊穣な足柄平野が広がる、自然豊かな町です。都心から1時間ほどでアクセス可能な利便性の高いエリアにありながら、豊かな森と清流の恵みを生かす水源林も有しています。 しかし、2014年に開催された「日本創成会議・人口減少問題検討分科会」において、当町は「現状のままでは消滅の可能性がある自治体」とされ、少子高齢化の進行や児童数は減少傾向が続いています。 こうした課題に対応するため、①人口減少・少子高齢化の抑制、②産業力の活性化・強化、③地域・暮らしの維持・育成を基本的な方針とし、これらの達成に向け戦略的に事業に取り組むため、次に掲げる項目を基本目標として取組みを推進します。
すべての町民の健康的な生活を確保し、福祉を促進することを目標として、健康増進計画・食育推進計画等に基づき町民がお互いに健康な生活を意識し自主的な健康維持・増進に努め未病改善につながるような人・環境づくりに取組むとともに、地域の日常的な交流の場所づくりを進め、協働による住民の主体的な地域福祉活動を支える公的支援を行います。 具体的な事業としては、高齢者等見守り事業、子育て・保育支援事業など。
すべての町民に質の高い学びや体験の機会を確保し、生涯学習を促進することを目標とし、「自立」「創造」「共生」の力を育み、また地域やさまざまな主体と連携しICTや英語などの特色ある教育環境を整えるとともに、松田町への愛着と誇りを醸成するような教育施策を推進します。 具体的な事業としては、学校ICT推進事業、社会教育推進事業など。
持続可能な経済成長と生産的で生きがいのある雇用を促進することを目標とし、潜在的な地域資源を見直し、農産物の販路を拡大するための新たな6じ産業化の創造など、新たな販売等の仕組みづくりを進めながら各種産業の振興を目指すとともに、おもてなしの精神で来訪者に感動を与える体制を整備し、自然環境や立地特性を活かした観光事業で交流人口の増加を目指します。 具体的な事業としては、商工振興対策事業、鳥獣防除対策事業など。
町民だれもが暮らしやすい、強靭かつ持続可能なまちづくりを促進することを目標とし、交通の要衝であり都市機能が集積している『松田地区』と、美しく豊かな自然に囲まれた『寄地区』の異なる魅力に併せた都市整備を実施します。また、交通の利便性や都心に近い立地、豊富な自然環境の強みと併せて定住化に向けた施策を効果的にPRするとともに、町有地などを含む未利用地の計画的かつ積極的な土地利用を図ります。 具体的な事業としては、新松田駅周辺整備推進事業、SDGs推進事業など。
自然の保全及び持続可能な利用と安心・安全な暮らしの共生を促進することを目的とし、緑と清流に代表される豊かな自然のもと、町民の誰もが生き生きと快適に暮らせる環境づくりを進めていきます。また、ゴミのない美しい町を目指すとともに、再生可能エネルギーの利用並びにエネルギーの使用の節約及び効率化を促進し、豊かな自然・生活環境を将来に渡り保持します。 具体的な事業としては、再生可能エネルギー利用促進事業、環境美化推進事業など。
情報共有・協働・連携協力により、町民と行政が一体となって持続可能なまちづくりを促進することを目標とし、町民一人ひとりが地域の課題整理や将来展望等を考えていけるよう地域のコミュニティ活動を推進するとともに、地域での自主的活動が一層活発化し地域コミュニティの中心として自立した組織となるよう支援を行います。 具体的な事業としては、自治会活動支援事業、移住・交流推進事業など。