福岡県南部に位置するうきは市は、東西に約30kmほど連なる耳納連山と、阿蘇山から有明海までつながる九州最大の一級河川・筑後川に挟まれるようにしてある、自然豊かなまちです。 2022年春、ラグビーの伝統が静かに息づく当市に、地域完全密着型のラグビーチーム「ルリーロ福岡(以下ルリーロ)」が誕生しました。 当初は3名で発足したチームも、2023年5月時点では35名の選手が所属するまでになり、日本ラグビー界の最高峰である「ジャパンラグビーリーグワン(以下JRLO)」参入という大きな目標に向かって、日々研鑽を重ねています。 また選手たちは、当市に生活基盤を移したり、市内をはじめ地元の企業で就業したりすることにより、地域産業と経済の担い手として、地域の活性化にも大きな役割を果たしています。 本プロジェクトは、スポーツチームの新たなあり方を追及するルリーロの活動を通じて、当市の社会問題の解決に向けて、取り組みを進めています。
平成6年(1994)に「うきはヤングラガーズ」が創設され、少年少女がラグビーを楽しむようになって以来、当市ではラグビー文化が着実に醸成されてきました。 そこから約30年を経た現在、県立浮羽究真館高校ラグビー部は、毎年の県大会出場はもとより、全国高等学校ラグビーフットボール大会への出場を目標に、全国屈指の強豪校・東福岡高校などと切磋琢磨するまでに至っています。 この、市民にとって欠かすことのできないラグビーを通じてまちを活性化し、社会問題を解決すべく、ルリーロは生まれました。 2022年シーズンからは九州ラグビー協会主催のトップキュウシュウリーグに参入。参入初年度にいきなり優勝を飾るなど、JRLO参入という目標に向かって着実に歩みを進めています。 ただ、チームには経営母体が存在しないため、財政基盤が脆弱です。現在160社を超える企業の皆様から支援をいただいていますが、未だ専用の練習グラウンドも確保できていない状況です。 一方で、目標とするJRLO参入には、3~5億円は必要とされており、少しでも支援の輪を広げ、財政を安定させるためにも、皆様にご協力をお願いしている次第です。
日本ラグビー界のトップチームが競うフォーマットが刷新され、2022年からJRLOがスタートしました。 ただ、JRLOの前身・トップリーグに参戦していたコカ・コーラレッドスパークスや宗像サニックスブルースといった九州のチームは、次々に活動を停止、多くの選手が岐路に立たされていました。 ルリーロが発足したのはそのような時期です。 JRLOを目指すルリーロには、コカ・コーラレッドスパークスから5名、宗像サニックスブルースから12名の選手も加入し、現在は35名の選手で編成されています。 一方、当市では少子高齢化や過疎化が進み、働き手不足が深刻化しています。 まちの働き手不足解消も、設立目的のひとつに掲げるルリーロでは、2023年5月時点で18名が地元企業に就職。 若くパワーあふれる選手たちの働きぶりは、経営者はもとより同僚からも高く評価され、いまでは職場の仲間たちから、まちの店舗の人々までが一丸となって、ルリーロを応援してくれています。 今後は、さらに地域の活性化に寄与しながら、浮羽究真館高校ともより強く連帯し、ラグビーを通じた人材育成の推進など、さらなる地域貢献を目指します。
本プロジェクトの目的には、ルリーロによるまちの活性化と賑わいの創出。そしてIターン・Uターンによる移住人口の増加があります。 移住人口の増加に関しては、2021年度のIターン者数が、これまでの調査で最多となりました。 そこには、市に移住した13名の選手が含まれることから、取り組みの効果があったと考えています。 まちの活性化については、選手がおすすめの飲食店をSNSなどを通じて紹介したところ、いわゆる聖地巡礼によって店舗の集客が増えたこと。また店舗は、チームを応援するノボリを掲げてくれるなど、うれしい相乗効果が得られています。 ほかにも、選手が地元の祭りや駅伝大会に参加したり、小中学校で経験談を講演したりするなど、地域社会に積極的に参加する姿勢は、市民に好意的に受け入れられています。 ただ、親会社をもたないチームの経営基盤は脆く、まずは市内に練習用グラウンドを確保することが急務となっているほか、主催試合のグラウンドについては、久留米市など筑後地域内で確保することを目指していますが、未だ実現していません。 チームのさらなる強化のためには、より強固な経営基盤の確立が喫緊の課題です。
2022年4月に誕生した「ルリーロ福岡」は、当初3名の選手からスタートしました。 そこから多くの選手が集い、2022年9月からトップキュウシュウリーグに参入し、優勝を果たしました。 選手は競技活動を行う一方で、青少年の育成活動や地域のイベントにも積極的に参加し、いまではうきは市に欠かすことのできない存在となっております。 今後は目標であるJRLO昇格を目指しながら、当市の地域活性化にむけて活動を進めていく方針です。 ぜひ、熱いご支援のほど、よろしくお願いいたします。