メークイン発祥の地として知られる北海道厚沢部町は、「世界一素敵な過疎のまち」を目指す町です。20年前と比べて約70%まで人口が減少し、現在人口は3,500人ほど。子育て世帯の流出もあり、この先もさらに過疎化は進む見込みです。 ・保育園留学とは そんな厚沢部町では、地域と子育て家族をつなぎ、未来をつくる留学プログラム「保育園留学®️」を過疎の突破口として日本で初めて展開しています。「保育園留学®️」は、1週間から3週間、こどもが保育園に通いながら家族で地域に滞在できる新たな暮らし体験です。家族ぐるみの長期的な関係人口を作る施策として、内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」2021年の優良事例に選出されています。NHK、報道ステーション、ミヤネ屋、日経新聞、AERAなど、メディア多数掲載されています。 厚沢部町の認定こども園「はぜる」への留学は1年で既に約200家族が滞在。人口の10%近く(1家族3人計算)もの子育て家族が関係人口となる、かつてない変化が起きはじめています。現在1400組以上がキャンセル待ち、95%がリピートを希望しています。 ・目指す未来 留学希望者の高い需要を受け、受け入れ宿泊施設の増設や、移住に繋げる空き家の活用や仕組みづくり、事業を起点にしたよりインパクトあるまちへの還元方法の開発など、やるべきこと・やれることが山積みとなっています。 過疎という日本の未来の最先端を経験している厚沢部町で、「保育園留学®️」を地域創生の仕組みとして成功させ、厚沢部と、日本の未来につながるプロジェクトを一緒に育ててくださる支援者さまを募集します。
保育園留学は、地域と人生をつなぐ新しいまちづくり事業です。「どうすれば子育ても仕事もあきらめず、どちらも全力でできるだろう?」という子育て家族の気持ちと、「人口減少が進む地域が持続可能であるためにはどうすればいいか?」という地域の声が出会って生まれました。子ども、親、地域にとってよりよい未来を届けます。
保育園留学は、全国的に注目を集める新時代の社会プロジェクトです。支援企業さまは「保育園留学サポーター」として、「子ども」「子育て家族」「過疎地域」の未来をつくる支援実績をブランディング・採用・PRにお役立ていただけます。 ①これからの子どもの未来 都市部の保育園・子育て環境では制限が多く、「園庭がない、園舎がビルの一部屋」「思う存分遊ばせられない」という家族の声が大変多く聞かれます。 保育園留学は大自然のなか、のびのびとやりたいことができる「子どもが主役の保育」が体験でき、幼少期に心身ともに健やかに育てます。大事な幼少期に本当にいい環境を届け、子どもにとってより良い未来をつくります。 SDGs:4 質の高い教育をみんなに ②これからの家族の未来 共働きで子育てする家族の割合は現在70%を超え、忙しい家族にとって仕事・子育て・家庭の両立は、これからの社会において重要な課題となっています。 保育園留学では、大人ものびやかな環境でリモートワーク&暮らしながら、豊かな子育てができる選択肢をつくります。 SDGs:3 全ての人に健康と福祉を、8 働きがいも経済成長も ③持続可能な地域の未来 地域に子育て家族を招き、暮らしを味わってもらうことで地域経済への貢献と、超長期的な関係性をつくります。これから全国・世界的に人口減少が進む中、すでに課題が訪れている先進地域から新しい解決の仕組みを発明することで、「持続可能な地域と未来」を実現します。SDGs:11 住み続けられるまちづくり
これまで約200組以上のご家族をご案内してきましたが、はぜるに留学したいご家族は1400組以上のお待ちいただいている状況です。まだまだたくさんの方に厚沢部を訪れていただけるような仕組みづくりが必要です。 滞在拠点の拡大、本格的に移住に向けた空き家の拡充、人材の確保、さらなる「保育園留学®️」を起点にした仕組みの拡充などに取り組んでいく必要があります。
■厚沢部町 政策推進課 政策推進係長 木口孝志 こんにちは!北海道厚沢部町役場 政策推進課、政策推進係長 木口孝志です。 厚沢部町(あっさぶちょう)は、北海道の南西部に位置し、3本の川が流れて、天然の鮎やヤマメ、イワナなどが生息できる清流がある水に恵まれた地域です。そんなミネラルが豊富な川に見守られた肥沃な大地が育まれているからこそ、農作物もおいしく育ちます。そのように食の豊かな厚沢部町ですが、日本の中でも早くから過疎が進んでいます。20年前と比べて、約70%まで人口が減少しています。これはさらに年々減り続けていくことが予想されています。また、子育て世代の流出に伴い、子育て世帯数、出生率も同時に減ってきています。 この人口減少はいまに始まったことではなく、厚沢部町では「お試し移住」を北海道内で早くに取り組みはじめました。課題先進地域でもあり、解決策を実践する先進地域でもありました。「保育園留学®️」は、これまでの知見や、地域資源を生かした私たちの新たな希望として取り組んでいます。 厚沢部町の認定こども園『はぜる』は、過疎が進む町に子育て世代の人が移住・定住したくなるようにという願いを込めて、2019年に開園しました。保育士さん達や、通うご家族を中心に、まちの人たちで整えていき、「保育園留学®️」ではリピート希望率95%以上の厚沢部町の誇るこども園となりました。 現在、まちとしては「超長期的な関係人口拡大」「経済効果」「人口減少抑制」「町民への行政サービス向上」と多くの難しい目標を掲げています。たとえばひとつ、移住者の増加というシンプルな目標を町として設定することは簡単です。でも、移住者がただ増えることだけ考えた施策を繰り返していくと、また新たな課題が必ず生まれます。地域として幸せに生きる未来を考えたときに、未来の形を単純化するのではなく、こどもの未来・家族の未来・地域の未来を同時に創造することが、これからの社会の目指す道だと思っています。 「保育園留学」は、それを体現することのできる思想と具体的な仕組みの伴った事業だと思ています。皆様の応援、ぜひお願いいたします。