宍道湖・中海・日本海・堀川など豊かな水辺をもつ「水の都」松江市は山陰の中核都市として便利な暮らしを享受しながら、自然に恵まれた美しい景観も望める土地です。古来からの祭りや伝統行事が脈々と受け継がれており、人と人とが支え合う温かいコミュニティが息づいています。 当市の中心部には国の登録有形文化財のカラコロ工房(旧日本銀行松江支店)があり、人気スポットとしてまち歩きの拠点施設となっていました。ピーク時には年間43万9,000人が訪れましたが、オープンから20年以上が経過し、賑わい創出拠点としての魅力が少しずつ減少傾向にあり、2015年を境に来場者数は年々減少しています。 さらに築80年を超える建物の老朽化も激しいことから、このたび施設を休館し、老朽改修・リニューアル工事を行うこととなりました。この工事によりカラコロ工房はさらに魅力的でワクワクする施設に生まれ変わります。 中心市街地の賑わいの拠点施設の誕生に、お力添えを賜りますようお願い申し上げます。
2016年に国の登録有形文化財に登録された歴史的建造物であるカラコロ工房を保存・継承していく責任があります。 中心市街地の活性化や回遊性を高める拠点施設として、さらなる魅力化を進めることが必要です。 そのために以下の対策を実施します。 ◎主な老朽改修工事 ・外壁修繕 ・屋上防水対策 ・エレベーター改修 ◎主なリニューアル工事 ・内装改修 ・ライトアップLED化 ・無線LANの新設など 総事業費として、8億2,023万円を想定しています。 より多くの企業の皆様に、本プロジェクトを知っていただければ幸いです。
本プロジェクトは、2022年3月に策定した「カラコロ工房新活用基本構想」を基に実施いたします。 主に以下の4つの機能を兼ね備えた施設へ生まれ変わります。 歴史的建造物の保存と新たな活用を目的に取り組みます。 1.マルシェ 地元野菜、加工品、工芸品など当市産品を取り揃えた市場に加え、買うだけでなくその場で食べる楽しみももつ新型マーケットを設置します。市民の皆様が気軽に地元の新鮮な農産物を手にできる場を提供してまいります。 2.ものづくり体験 陶芸、利き酒、和菓子、お茶など、当市が誇る伝統文化にふれられる「ものづくり体験」を実施します。市民講師を中心に伝統工芸を伝えてまいります。 3.フードセンター 夜までの賑わいを生み出すフードセンターとともに、起業家を育てる「インキュベーション店舗」として活用します。仕事帰りに寄っていただけるような魅力的な飲食店が集まる場をつくります。 4.地下金庫の活用 地下金庫という特殊な場所をセミナーや文化・芸術をたしなむ場として意識づけます。情報発信スペースとして自由な発想による活発な利用を推進してまいります。
中心市街地には、松江城をはじめ、城を取り囲む堀川を走る遊覧船や小泉八雲記念館、武家屋敷など多くの観光スポットが点在しています。 しかし、松江駅から松江城までを一帯とした観光導線に課題があり、歩行者の回遊性に乏しいのが現状です。 さらにカラコロ工房周辺は夜まで楽しめる空間が少ないことも課題の一つでした。 本プロジェクトにより、中心市街地にあるカラコロ工房の観光拠点としての魅力度をアップさせることでまち歩きにおける回遊性の上昇を目指します。 またカラコロ工房内に、魅力ある飲食店を誘致することで、市民の皆様が日常的に利用できる集いの場としてはもちろんのこと、観光客の方にも、観光の延長として夜のまち歩きに利用していただける空間を創造してまいります。
カラコロ工房は、2000年春に観光商業施設として開館し、2016年には国の登録有形文化財に登録されました。来館者数は2015年の43万9,000人をピークに右肩下がりで減少し、コロナ禍の2021年度は約17万人まで落ち込んでいます。 この施設は、かつて取り壊しが計画された時、市民による保存運動が起こり、カラコロ工房として再生活用されました。市民の皆様のまちづくりへの熱い思いと、本建築に対する愛情とともに保存・活用されてきた歴史があります。 今後も松江市のシンボル施設として多くの方に訪れていただくため、施設を全面休館し、より一層の魅力ある施設として整備し、再出発する計画にしています。 企業の皆様におかれましては、「企業版ふるさと納税」を通じて、当市中心市街地のまちづくりの一環となる、本プロジェクトを応援していただけるとうれしく思います。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。