みんなでつくり上げた市民の遊覧船「宮古うみねこ丸」安全運航のための整備プロジェクト岩手県 | 宮古市

岩手県 宮古市のプロジェクト概要

宮古市は三陸復興国立公園の中心に位置し、多くの観光客が訪れる観光のまちです。三陸海岸を代表する景勝地として国指定名勝「浄土ヶ浜」があり、「さながら極楽浄土のごとし」と称えられた美しい景観が、人々を引きつけています。 その浄土ヶ浜において、長らく遊覧船が運航されていましたが、東日本大震災により2隻の船が流失。残っていた1隻も老朽化などにより、2021年1月11日をもって58年の歴史に幕を下ろしました。 しかし、市民や観光関係団体からの「浄土ヶ浜観光の象徴として、遊覧船は必要である」との再開を望む声を多数受け、市が遊覧船を建造し、民間に運営を委託する形で再開を目指すことにしました。 そして、クラウドファンディングなどにより全国各地から多くの心温まるご支援をいただき、みんなでつくり上げた市民の遊覧船「宮古うみねこ丸」が2022年7月17日より運航を再開しています。 しかし、近年の遊覧船事故を踏まえて関連法が改正される見込みとなっており、それにともって船の整備が必要になります。本プロジェクトでは、その整備費用をご支援いただきたいと考えております。

岩手県 宮古市への寄付で得られるベネフィット

感謝状(郵送)

感謝状を郵送にて交付します。

感謝状(贈呈式開催)

宮古市役所で贈呈式を開催し、感謝状を手交します。
プロジェクトからのお知らせ
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なぜ寄付を募るのか

2023年度に予定されている海上運送法等の一部改正にともない、船の整備費用が嵩むことが予想されるので、企業の皆様にお力添えいただきたいと考えています。 多くの人に愛されるみんなの遊覧船として、安全最優先が第一の使命です。法令を遵守し、乗客の皆様が安心して観光を楽しめるように整備をしなければなりません。 具体的には、救命いかだをより大きいものにする、ドライブレコーダーを設置するといった対応が必要になり、それらの整備費用がトータルで1,000万円ほどかかる見込みとなっています。 その費用をご支援いただいた企業の皆様には、研修や社員旅行での遊覧のほか、貸切ビアシップとしてのご利用など、様々な形で宮古うみねこ丸を活用していただければと考えております。 宮古うみねこ丸は、市と民間企業が一体となって運航している市民の船です。寄付企業の皆様にも「一緒に遊覧船を運航している一員」という思いを共有していただきたいと願っております。

プロジェクトのポイント

宮古うみねこ丸は建造のために多くの皆様にご協力をいただいたという経緯もあり、「みんなでつくった市民の船」をコンセプトにしています。 就航から約半年で乗船客は2万3,000人ほどとなっており、年間4万人の目標に向けて順調な滑り出しです。通常の運航に加えて、花火の海上観覧や船上ウエディングといった遊覧船ならではのイベントなどにも活用されており、観光客はもちろん市民も何回も乗って楽しめるようになっています。 また、以前より船がコンパクトになったため、浄土ヶ浜の内湾まで入れるようになりました。広い展望デッキから間近に眺める絶景は、見る人を圧倒します。2階はオープンデッキになっているので、ウミネコの餌付け体験もできます。 船には昇降型出入口といったバリアフリー設備を設置したほか、新たな発着拠点となる出崎ふ頭は乗り場のすぐ横に大型バスが停車できるので、ご高齢の方や車椅子を利用されている方にも気軽にご乗船いただけるようになりました。 つまり、これまで市民に愛されてきた遊覧船が、さらに進化して運航を再開したのです。その運航を継続していくことは、市民の夢であり希望となっています。

困りごと・課題

新型コロナなどの影響によって観光客が一時は例年の9割減まで落ち込んでしまいました。現在は少し盛り返していますが、まだ例年の3割減となっています。 もともと浄土ヶ浜の遊覧船は人気のある観光資源であり、雄大な三陸海岸の景観を海の上から楽しむとともに、船上で行われるウミネコの餌付けも人気でした。行楽シーズンには、多くの観光客などが乗船したものです。 そのため、2021年の遊覧船運航終了時には市民からの継続を望む声や観光関係団体からの要望があり、観光関連団体との協議を経て、新たな遊覧船による運航事業の実施を決定しました。 この運航再開は、観光客誘致の起爆剤になると考えております。当市ひいては岩手県全体の観光振興のためにお力をお貸しいただきたいと願っています。 また、かつては3隻あった遊覧船が現在は1隻しかありません。 まずはこの1隻の整備をしっかり行い、安全に安定した運航を続けて行くことが第一目標ですが、多くの方に乗船していただけるようなら、将来的には2隻体制にすることも目指したいと考えています。そして、より多くの皆様に三陸海岸の圧倒的な造形美を満喫していただけたらうれしいです。

メッセージ

この度は、本プロジェクトに関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。 2022年7月17日に待望の遊覧船「宮古うみねこ丸」が、市民の皆様の笑顔と希望を乗せて就航いたしました。クラウドファンディングなどにより全国各地から多くの心温まるご支援をいただき、みんなでつくり上げた船です。宮古市の新たな「海の顔」として、これからも愛され、親しまれるよう取り組んでまいります。 公募により決定した船名には、ウミネコのようにみんなに笑顔を届け、当市の象徴として希望を乗せて羽ばたいてほしいという思いが込められています。 この宮古うみねこ丸は、当市にとって必要不可欠なものであり、皆様方のご協力をもとに、市民一丸となり、新たな挑戦を行ってまいります。 そして、たくさんの笑顔を乗せた遊覧船の運航を継続していくことは、東日本大震災の爪痕が残る「被災地の希望」でもあります。 復興の一助となるような温かいご支援をいただければと思っております。 ぜひ、みんなでつくった船の一員になってくださいますよう、ご協力をお願いいたします。

目標金額:10,000,000
募集終了まで残り
75
SDGs目標
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