島根県 吉賀町のプロジェクト概要

吉賀町は、島根県の南西部に位置する山間の町です。周辺部は、安蔵寺山や鈴ノ台谷山など1,000m級の山々が連なり、自然豊かな景色が広がっています。また一級河川の高津川が町を南北に貫くように流れており、川の流れに沿って農地と集落が形成されています。高津川は、日本に残る数少ない清流でもあり、良好な水質環境はサケ科イワナ属のゴギやヤマメ、ツガニなど希少な水生生物の宝庫にもなっています。 2022年3月に、町で唯一の専門学校「六日市医療技術専門学校」が閉校となりました。当初、校舎は更地にして町へ返還される予定でしたが、町民のおよそ6分の1にあたる1,000人以上が施設の存続と利活用を求めて署名を提出。町民の皆様からの強い要望により、2023年3月末に町へ無償譲渡される予定となっています。 当施設をまちづくり拠点として利活用するにあたり、官民連携による「新しい公共」が活動する場を創出してまいります。 持続可能な機能を備えたコミュニティづくりの場として、すべての町民の皆様が気軽に集える施設を目指します。企業の皆様からいただいた寄付は、施設のリノベーションや運営費に充当したいと考えています。

なぜ寄付を募るのか

本プロジェクトは、町内外から集まった多様な人材が地域再生推進法人を立ち上げ、推進していきます。町民の皆様の要望で存続が決まり、解体を免れた学校施設ですが、拠点施設として利用するにあたっては、リノベーションが必要です。 具体的には、老朽化した施設の修繕のほか、和式トイレから洋式トイレへの変更や照明の省エネ化など施設設備の交換も必要です。さらに、官民が連携して本プロジェクトを推進していくためには、運営資金も必要となります。 町民の皆様の自発的な思いに応えるためにも、寄付を募り、町民の皆様の誇りとなるような「新しい公共の場」を創出したいと考えています。

プロジェクトのポイント

学校施設を利用した「まちづくり拠点施設の創出」において、以下のコミュニティづくりに取り組む予定です。 ・「サテライトオフィス」としての機能を担えるスペースを設置します。 ・40年以上に渡り当町が取り組んできた有機農業による生産物を使った「オーガニックレストラン」を運営します。 ・町民の健康増進を図る場として、「フィットネスクラブ」を整備します。 ・近隣のスポーツ施設と連携し、合宿旅行を誘致するなど、「スポーツを通した交流」を促進します。 ・講演会やワークショップ、マルシェなど「イベントの開催」を通して、町内外からの人流増加を目指します。 またサテライトキャンパスとしての利用や、カーボンニュートラルを推進するための拠点としての活用も考えています。

困りごと・課題

ほかの中山間地域と同様、過疎化が進む当町でも少子高齢化が進んでいます。進学や就職のために町外、県外へ転出する若者も多く、高齢者世代と若者世代の交流の場が少なくなっているのが現状です。また、当町は町民一人当たりの在留外国人の割合が島根県内でも非常に高い地域であり、町内には在留外国人が多く居住しています。しかし日本人住民と在留外国人が交流する機会や場所がなく、孤立しがちな状況です。 このような背景も踏まえ、当施設を「多世代交流の場」「多文化交流の場」とすることを目指しています。

メッセージ

当町は、50年後の子どもたちが笑顔で暮らせる社会の創造に挑戦しています。 これまでも、保育料や高校卒業までの医療費の無償化など、子育て世代に手厚いサポートを実施してまいりました。進学や就職で町外へ転出する若者は多いですが、子どもを産み、育てる段階で町へ戻ってくる人も増えています。 今後も持続可能な地域社会を維持していくために、引き続き結婚・子育て対策をはじめ、移住・定住、産業・雇用、医療・福祉対策に一層の充実を図ってまいります。 さらに、本プロジェクトを通して、当町と地域住民や企業との協働により実現する「新しい公共」を広げることを目指します。地域が抱える課題を自ら解決するための自発的に活動する場が生まれることを期待しています。 企業の皆様には、新たな雇用創出の場として期待を寄せている「オーガニックビレッジ」の実現に向け、物流やマーケティングにおいての協働・連携もお願いしたいと思っています。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

目標金額:100,000,000
SDGs目標
sdg-11