沖縄県 久米島町のプロジェクト概要

沖縄県久米島町は、沖縄本島から西に約100kmに位置する町です。琉球列島の中で最も美しい島と言われ、「球美(くみ)の島」とも呼ばれてきました。東洋一の美しさと称されるサンゴでできた真っ白な砂だけの砂州「ハテの浜」等の名所が点在し、久米島のほぼ全域と周辺海域が県立自然公園に指定されています。 本町では、2000年に沖縄県海洋深層水研究所が開所して以来、「海洋深層水」の利用に関する研究・開発、技術移転が行われ、水産業や食品、化粧品の製造等、海洋深層水を活用した産業は本町の主要産業となっています。 しかし、現状の取⽔量では、既存企業の規模拡⼤や新規参⼊企業のニーズに対応できず、取⽔管の新設を必要としています。 また、海洋深層水の冷たい水と表層水の温かい水を利用し発電する、海洋温度差発電は、現在、実証研究段階ですが、取水量を増やすことで、町民にクリーンエネルギーを供給できるようになります。本プロジェクトは海洋深層水をクリーンエネルギーの供給から食糧、水の生産と複合的に活用し、自立型の島しょコミュニティ「久米島モデル」の実現を目指します。

沖縄県 久米島町への寄付で得られるベネフィット

10万円~ HP・広報誌への掲載

お礼状及び久米島町HPでの公表、全町民へ配布する広報誌へ掲載いたします。

100万円~ 贈呈式及び感謝状の贈呈

10万円~のベネフィットに加え、感謝状の贈呈と希望する場合は贈呈式を実施いたします。

1000万円~ 紺綬褒章への推薦

10万円、100万円~のベネフィットに加え、紺綬褒章への推薦を行います。

なぜ寄付を募るのか

現在、1日13,000トンの取水のうち、6割程度は同研究所施設内で行われているサンゴの種苗生産、トラウトサーモン・海藻の養殖研究へ優先的に利用され、残りは企業に販売し、クルマエビや海ぶどうの養殖、化粧品・ミネラルウォーターの製造などに活用されています。 取水は通年で一定量保たれていますが、海洋深層⽔の取⽔量が企業の需要に対して不⾜しており、特に需要が増える夏場の日中には、さらなる取水量を必要としています。取水量の不足は企業の事業拡⼤や新規参⼊を阻害する要因となり、当町の産業振興・地域振興に繋っていない状況です。さらに現在、設置されている取⽔管が破損・故障した場合、企業の生産活動に大きな影響を及ぼします。 これらの問題を解決するために、取水菅の新設を行いたいと考えています。 2015年度の調査では、海洋深層水関連企業は町内に18社、生産額は年間25億円、雇用効果は147名と、直接的に町の活性化につながっており、取水菅を新設し目標とする1日18万トンを取水できれば年間約80億円の経済効果および1,500人の雇用創出効果を得られると見込まれ、さらなる町の活性化に繋がります。

プロジェクトのポイント

本プロジェクトで、取水菅を新設し、1日18万トンの海洋深層水を取水できることで以下が期待されます。 1.新たな養殖産業の創出 味・色・形すべてが一級品と言われ、日本一の生産量を誇る久米島産のクルマエビと海ぶどうは、海洋深層水を利用することで安定した養殖化を実現しており、世界で初めての「あたらない牡蠣」の陸上養殖、微細藻類の養殖の規模拡大の他に、イチゴ栽培など新しい産業の実現化に繋がります。 2.各種産業の新規参入 海洋深層水からマグネシウムを抽出し電池を製造する、今までにない事業の創出にも繋がります。 3.海洋深層水温度差発電施設の商用化 太陽からの熱エネルギーにより温められた表層水と海洋を循環する冷たい深層水との温度差を利用し、タービン発電を行う「海洋温度差発電」の実現・商用化に繋がります。もし、1日18万トンの取水ができれば、1MWの発電が行え、島内の電力の約17%程度を賄うことができます。 これらは、今、世界で求められている低炭素社会と地域の産業振興の両立、島の自立・活性化につながり、循環型コミュニティを実現できます。

困りごと・課題

取水量は年間を通して一定ですが、夏場に海洋深層水の供給量が需要に追いついていないだけでなく、冬期は需要が減るため、冬期に取水した水を有効活用する方法を探りたいと考えています。 また、海洋深層水からリチウムやマグネシウムを取り出し電池を製造した後の、余った資源を有効活用できないか、検討しています。取水菅を新設し、取水・利用した後の海水を、如何に環境に影響を与えず、効率よく海に戻す方法について検討する必要があります。

メッセージ

久米島は決して大きな島ではありませんが、島のほぼ全域とその周辺海域が県立自然公園に指定されるほど自然豊かな島です。海洋資源である海洋深層水を活用する世界でも先鋭的な取り組みをしています。 海洋深層水を使った事業展開は久米島以外にも見られますが、循環型社会の実現に向け歩みを進めている地域は世界でも久米島だけです。2012年以降、69カ国、約12,000人の人が海洋深層水関連施設を訪れており、世界からも注目を集めています。 久米島の地域資源である「海洋深層水」を利用して、エネルギーと水、食糧を自給しながら産業振興と雇用創出を図り、自立型コミュニティを目指す「久米島モデル」は、海洋深層水を地域資源として持つ日本や、世界の熱帯・亜熱帯地域に汎用できるモデルです。今後、沖縄だけでなく日本さらには世界に向けて、久米島モデルを普及できる可能性を秘めています。 このような可能性を秘めた本プロジェクトにご賛同いただける企業の皆様、ご寄付という形で本町をサポート・応援していただけますと幸いです。

目標金額:1,000,000,000
募集終了日
2025/03/31
SDGs目標
sdg-2sdg-7sdg-8sdg-9sdg-11sdg-13