鴻巣市は埼玉県のほぼ中央に位置し、県民には自動車の運転免許を取得するために必ず訪れる運転免許センターで広く知られています。江戸時代には中山道の宿場町「鴻巣宿」として栄えました。また、380年余りの伝統を誇る「ひな人形のまち」、花の生産が盛んな「花のまち」、そして近年では、当市と吉見町の間を流れる荒川の「川幅が日本一」として全国にその名が知られています。 2015年には、市名の由来ともいわれている「コウノトリ」をシンボルに掲げ、自然と共存する持続可能なまちづくりを目標に「コウノトリの里づくり基本計画」を策定しました。環境にやさしく自然と調和した「人にも生きものにもやさしい コウノトリの里 こうのす」の実現を目指し、市民の皆様と行政が一体となって取り組みを続けています。 2022年1月には、念願のコウノトリ野生復帰センター「天空の里」がオープンしました。コウノトリが舞う日を目指して、コウノトリのつがいを飼育し、放鳥に向けた自然環境の保全・再生に取り組みます。 「コウノトリの里づくり」の実現には、長い年月が必要です。ともに環境保護活動を推進する次世代の担い手づくりにも取り組みます。
当市の面積の約48%を占める農地が織りなす広大な田園風景は当市の魅力の一つですが、一方で農家人口、経営面積は年々減少傾向にあります。田園風景=自然環境を維持するためには、環境にやさしく持続可能な農業経営の実現に向けて、農産物の「競争力の強化」と「販路拡大」をすることが必要です。 農業を成長産業化するためにも、コウノトリのエサ場になるほどクリーンな環境下で育った農産物であることを広くアピールしたいと考えています。そのためにもさらなる広報およびブランド力の強化が必要です。
本プロジェクトを持続可能な取り組みとするためには、野生復帰したコウノトリが生息できる豊かな自然環境の維持が必要です。 コウノトリが自由に空を舞う未来を実現するために、以下のことに取り組んでまいります。 ◎環境にやさしい農業の普及・拡大のため、減農薬栽培のお米(こうのとり伝説米)を学校給食などへ活用します。いただいた寄付金は、減農薬米の購入、給食提供にかかる費用へ充当したいと考えています。 ◎「生き物観察会」などを通して、子どもたちに向けた環境教育に取り組みます。イベントなどの活動費に充当したいと考えています。 ◎コウノトリファンクラブの運営により交流人口の拡大を図り、賑わいあるまちづくりを推進します。会員向けの会報誌発行、活動費用に充当したいと考えています。 ◎安心安全な農産物やコウノトリ関連商品の販路拡大を目指し、こうのとりブランドマークの運用や商品開発を支援します。地元特産品のブランド力強化に向けて、企業の皆様からのアイデアやアドバイスも募っております。
自然環境を保全するためには、広域的で、継続的な取り組みが必要です。さらに、市民の皆様と行政が一体となって長い年月を見据え、取り組んでいくことも重要です。 現在、自然環境の保全に携わっているのは、地域の方、なかでも多くは農家の方々です。しかし近年の農家人口、経営面積の減少により、環境保全の担い手不足も懸念されています。 担い手不足改善のためにも、こうのとりブランドをキーワードとした安心安全な農産物や関連商品の販路拡大を支援していただける企業の皆様を募集しています。
当市では、コウノトリの飼育を契機に、「こうのとりSDGs推進本部」を設置しました。豊かな自然環境が守られてこそ、私たちの暮らしや社会が成り立ち、その上で、経済活動が成り立つという概念のもと活動しています。SDGsの達成に向けて、コウノトリの里づくり事業をはじめとする様々な施策を展開しています。 自然環境の保護や地域の産業振興に貢献したいとお考えの企業の皆様、ぜひ、当市の取り組みを応援してください。