日吉津村は鳥取県西部に位置し、北は日本海、東は中国地方の最高峰で国立公園でもある「大山(だいせん)」を望む日本で4番目に小さな村です。「小さくても元気な村」を目標に掲げ、まちづくりに取り組んでいます。 当村では約2㎞に渡る海浜エリア一帯の再整備が課題となっています。 海浜エリアにはキャンプ場やテニスコート、ゲートボール場などを備えた海浜運動公園などがありますが、老朽化が進み、一部利用できない施設もあります。村内唯一の温泉宿泊施設「うなばら荘」も2021年度3月末で閉館しました。 また、当村の木である「黒松」の防風林内に遊歩道や展望台が設置されているのにも関わらず、危険で立ち入ることができません。 子育て世代からは「村には遊ぶ場所がない」という声が聞かれ、近年増加しているサイクリストも立ち寄ることなく素通りするような状況です。 そこで当村では住民とともに「海浜エリア活性化プロジェクト」を立ち上げました。村民の意見を広く聞き、海浜エリアが村民の憩いの場になることを目指し、協議を進めています。 海浜エリアの活気と賑わいを取り戻すために、本プロジェクトを成功させる必要があります。
海浜エリアにある「海浜運動公園」は、昭和62年(1987)にテニスコートが完成し、その後ゲートボール場や公衆トイレ、キャンプ場と、順に整備を行い施設を拡大してきました。しかし、時間の経過とともにそれらの施設は老朽化し、使用できる状態ではなかったり、危険で人が寄り付かなくなったりしている施設もあります。 村民からは「海の方に公園があることは知っているが、何があるか、よくわからない」といった声を聞きます。 安心安全な暮らしを守るため、これらの施設を見直し、改修や新たな施設をつくる必要があります。 また、観光資源の乏しい当村にとって、観光振興に民間企業の力は不可欠です。当村は本プロジェクトをご支援いただける企業の皆様とWin-Winの関係を築き、相乗効果を生み出したいと考えています。
2021年度から、「海浜エリア活性化プロジェクト」をスタートさせ、現地視察や村民との協議や意見聴取を重ねています。 2022年度末には「海浜エリア活性化計画」を策定し、そのビジョンをもって海浜エリアの再整備に取り組みます。 具体的には、ゲートボール場をオートキャンプ場に改修し、公衆トイレや海岸のバリアフリー化、防風林遊歩道の改修安全性の確保、フォトジェニックな景観が楽しめるスポットづくりなどが計画に盛り込まれる予定です。また、指定管理者制度を取り入れ、民間企業のノウハウの活用と安定した運営を目指しています。海浜運動公園や海岸松林など海浜エリア一帯の活性化を図るため、民間の力を生かしながら、官民連携で検討を進めています。
海浜エリア一帯の施設の老朽化に伴い、利用できない施設があること、エリア内の有料区域と無料区域の区別ができず誰もが憩える公園としての機能を果たしていないことが課題となっています。 そのため、まずはハード面での整備の必要があります。また、当村は 2008年に自治基本条例を施行し、「参画と協働のむらづくり」を進めてきました。 村民との協働による施策展開は定着しつつありますが、民間企業との協働についてはノウハウに乏しい状況にあります。観光振興、地域の活性化につながる本プロジェクトにより、企業との協働・連携を強化したいと考えています。
鳥取県唯一の「村」である当村の魅力は、市街地近郊に教育施設と商業施設がコンパクトにまとまり生活しやすい環境でありながら、日野川や日本海などの豊かな自然に恵まれていることです。 しかし、村民がのびのびと自然に親しむ場所がありません。 本プロジェクトを展開することで、海浜エリア一帯を、観光客や近隣住民が気軽に立ち寄り、村の賑わいを感じられる場所にしていきたいと思っています。また、子どもから高齢者まで住民が気軽に集まり楽しめ安らげ、思い思いの余暇を過ごすことができる憩いの場としての役割も果たす場所にしていきたいと考えています。 当村は近隣市町への通勤が便利な立地に集合住宅ができたことや、子育て支援に惹かれて、若い世帯の転入が増え県内で唯一人口が増えています。 海浜エリアを整備することで、村の活性化に拍車をかけ、企業の皆様には、将来にわたり、発展を続けるまちづくりを応援していただけると心強いです。 ご支援のほど、よろしくお願いいたします。