いの町は高知県の中央部に位置し、南は県都である高知市、北は愛媛県西条市に隣接した南北に長い大きな町です。 国土交通省の「水質が最も良好な河川」に選ばれたこともある仁淀川と、「四国三郎」ともよばれ流域ごとに移り変わる景観が素晴らしい吉野川、また町の北部は西日本最高峰の石鎚山系が連なり、豊かな自然に恵まれています。 しかし、ほかの自治体同様、人口減少や少子高齢化が進み、産業や地域力の衰退といった課題に直面しています。 こうした課題を解決すべく、下記3点の取り組みを軸に据え、地方創生を推進しています。 1.「まちの魅力と資源を生かし、産業活性化による安定した雇用の創出」 2.「移住・定住促進をはじめとした人材の誘致」 3.「結婚や妊娠・育児など様々なライフステージに応じた切れ目のない支援」 教育面では、心の豊かさを感じられる人と人との心のつながりやふれあいを大切にし、子どもたちの未来のため、教育・子育てのまちの将来の担い手となる「人」の育成に取り組んでいます。
当町の総人口は、昭和25年(1950)の 3万7,817 人をピークに減少傾向に転じ、2015年には 2万2,767人にまで減少しました。国立社会保障・人口問題研究所によると、2040年には 1万4,737 人、2060年には 9,075 人になると推計されています。 また子育て世代の地域外への流出や晩婚化により、ほかの自治体同様、出生率は低く、老年(65歳以上の高齢者)人口の割合が年少(0~14歳)人口よりも2倍以上も高い水準です。 人口減少、少子高齢化が続くと、産業や地域力の衰退につながり、多くの集落の存続が危ぶまれています。
本プロジェクトでは主に以下3つの事業を進めています。 1.まちの魅力と資源を生かし、産業活性化による安定した雇用の創出 希望者が開業をしやすい環境を整備することで、新規出店者の増加、商店街の売り上げの向上などにつなげ、交流人口の増加を目指す「人が行き交うにぎわいのあるまちづくり~中心市街地にぎわい創出事業~」や仁淀川流域全体の地域活性化と波川地区の利用者の増加を目指す「波川地区 かわまちづくり」などに取り組んでいます。 2.移住・定住促進をはじめとした人材の誘致 教育者・菊池省三氏に教育特使を委嘱し、ひとりひとりの自尊感情やコミュニケーション能力を高め、何事にも挑戦することができる人づくりを図る「ぷっくりハート育成推進事業」、移住専門相談員の設置・空き家バンク制度の実施による受入態勢の強化を行う「移住定住促進事業 ハッピーいの町ターン」などの事業を展開しています。 3.結婚や妊娠・育児など様々なライフステージに応じた切れ目のない支援 地域子育て支援センター「ぐりぐらひろば」を開設し、親子の交流促進や保護者への相談活動を行うことで親子を支援する「地域子育て支援拠点事業」などを進めています。
上記1~3の取り組みが大きな流れとなり、効果的な循環をもたらすためには、「まち」が活力を取り戻し、町民が安心して暮らすことができる環境を整えることが必要です。 中山間地域の拠点となっている「集落活動センター」では、そば作りなど様々な活動を展開し、地域の維持・創生に取り組んでいますが、まだ充分とはいえません。また、若者流出を食い止め、まちなかに活力を取り戻す取り組みも必要です。
民間企業が実施した「街の住みここちランキング2022」で、当町は3年連続県内1位、また街の幸福度ランキングでも県内1位に輝きました。高知市に隣接したベッドタウンでありながら、水質調査で高い評価を受けたこともある仁淀川をはじめとする自然景観に恵まれ、暮らしやすさも町の魅力です。 この結果に満足せず、さらなる向上を図りたいと考え、産業活性化、人材の誘致、子育て事業など多方面から様々な取り組みを進めていますが、いずれの取り組みにも、多額の費用がかかります。 ふるさとコネクトを通じ、全国の企業の皆様のご支援、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。