本事業では、お茶に触れ、学ぶ機会を創出するお茶の学校(お茶を学ぶ市民向け講座)、お茶の歴史・文化を顕彰する聖一国師顕彰事業(聖一国師の功績を称え、広報周知する事業)、静岡市のお茶の認知度向上及び販路拡大を図る国内プロモーション事業(静岡市お茶まつり、山のお茶のPRイベント等)などを通して、茶業振興に取り組んでいきます。
静岡市のお茶の歴史は、鎌倉時代の高僧「聖一国師」が中国から持ち帰ったお茶の種を市内にまいたことから始まり、江戸時代には徳川家康公が駿府城でお茶の風味を楽しんだと伝わります。 先人が見出し、代々受け継がれてきた静岡市のお茶の文化や歴史を未来を担う子どもたちや若い世代に継承していくため、子どもの頃からお茶に親しみ、楽しむ機会の提供や講座の開催などを通じ、100年後の将来像「世界中の誰もがあこがれるお茶のまち」を目指します。
【現状】 静岡市は、山間地を中心に茶畑が広がる全国有数の茶産地であり、全国からお茶が集まる集散地。さらに、1世帯あたりの緑茶購入数量が全国平均の2倍以上と、全国1位の消費地です。 しかし、近年、茶価の低迷や若者のお茶離れ、生産者の高齢化、担い手の減少、茶産出額の減少等、茶業を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。 【課題】 多様化する消費者ニーズへの対応や生産者の確保、特色あるお茶の魅力発信等により、茶文化及び茶業の振興を図る必要があります。 ⇒ 市民、企業、茶業関係者、行政の連携が不可欠
時代とともに人々の生活は変化し続けますが、先人が脈々と作り続けてきた本市におけるお茶づくりは簡単に形を変えることができません。茶の価値を高め、後世に伝えていくことは、現代の私たちに課せられた使命です。そして、その実現のためには、市民、企業の皆様のご協力が必要です。 本市が誇る「山のお茶」を、お茶の歴史や生産背景というストーリーの独自性と共に次代に伝えていくため、「お茶を作る人」、「伝える人」、「楽しむ人」が交流・連携し、ニーズにあった新しいお茶の価値や魅力を創造していくことが重要です。 ぜひご支援とご協力をお願いします。