旧マッケンジー住宅は、静岡市名誉市民第1号であるエミリー・M・マッケンジー夫妻の居宅として建築されました。 著名なヴォーリズ建築の一つであり、当時の意匠をそのまま残している貴重な建物であることや、見た目の美しさから人気が高い建物です。 築後80年が経過し、老朽化が著しく、耐震化と共に大規模改修が必要となっています。
①マッケンジー夫妻は、夫のダンカンが日本茶の輸出のパイオニアとして静岡県特産の茶の輸出に貢献し、妻のエミリーは私財を投じて社会福祉の向上のために尽くしました。 ②ヴォーリズ建築は、アメリカ合衆国に生まれ、日本で数多くの西洋建築を手がけた建築家のW・M・ヴォーリズの設計です。 ③マッケンジー夫妻の愛車のキャデラックも保存されています。
【現状】 建物の老朽化や劣化により外壁の剥離やクラックが発生し、屋根や壁面から建物内部に雨水が浸透し梁などの内部躯体にまで腐食が進行してしまっている。 【課題】 構造上の耐震強度が弱いため建物の長寿命化や入館者の安全確保のために耐震補強が必要である。
大規模改修には多額の費用が必要となり行政の負担だけでは建物を回復しきれない状況となっています。価値ある文化財を未来に残していくために皆様のご協力をお願いします。 大規模改修を行い可能な限り復元した旧マッケンジー住宅で多くの皆様を迎えたいと願っています。 価値ある大切な文化財を皆さんと共に残していけるようご協力をお願いします。