震災伝承活動推進事業宮城県 | 石巻市

宮城県 石巻市のプロジェクト概要

石巻市は、北上川の河口に位置し、宮城県北東部地域を代表する風光明媚な都市です。 2011年3月11日に発生した東日本大震災で、当市は最大の被災地となりました。 大川小学校では、津波により児童74名、教職員10名が犠牲となりました。津波は川を遡上し、また、陸側からも小学校を襲いました。 門脇小学校は、高さ1.8mの津波に襲われたうえ、流されてきた車や住宅から引火し「津波火災」が起きましたが、普段からの訓練通りに校舎の裏山に避難した児童、教職員は無事でした。 その歴史を記憶し、次世代に同じ犠牲を出さないために、甚大な被害に見舞われた大川小学校と門脇小学校を震災遺構として整備し、多くの方々の協力のもと、震災から10年の時を経て、2021年に「震災遺構大川小学校」を、2022年に「震災遺構門脇小学校」を一般公開しています。 本プロジェクトは、2つの遺構を後世に残し、命を最優先にした避難のあり方、自然に育まれた命の尊さを、震災をめぐる事象と教訓を通して伝え続けていくための取り組みです。

宮城県 石巻市への寄付で得られるベネフィット

市HPに企業情報を掲載

寄附をいただいた企業の企業名・企業ロゴ・企業HPのリンクを当市HPに掲載させていただきます。

感謝状贈呈・マスコミへの情報提供

100万円以上の御寄附をいただいた場合は、感謝状贈呈のほか、マスコミに情報提供をさせていただきます。

なぜ寄付を募るのか

「震災遺構門脇小学校」は「津波火災」の痕跡を残す唯一の震災遺構です。津波から命を守る行動として、高層階へ逃れる「垂直避難」だけでは難しい一面があることを伝えています。そうした震災からの教訓や学び、自然とともに生きることの意味を考えてもらうために、展示館では証言や映像、被災した消防車や公用車などの実物資料を公開しているほか、校舎内には焼けた机や椅子などが当時のまま残されています。 「震災遺構大川小学校」は、東日本大震災による犠牲者の慰霊・追悼の場とするとともに、河川と陸上を遡上した津波により、児童・教職員が犠牲となった事実や、命の大切さを伝え、避難の重要性や防災教育について考える場として公開しています。 皆様からの寄付金は、施設維持管理や、震災の事実や教訓を将来に渡り伝え継ぐための、展示コンテンツの更新などの、管理運営費に充当させていただきます。

プロジェクトのポイント

東日本大震災は、当市に大きな被害をもたらしました。この経験を生かし、災害時の具体的な行動へとつなげるために、様々な事柄について、しっかりと伝えていくことが大切です。 「被害の状況を確認する」 各地の被害の状況、津波火災、河川遡上津波など。 「震災前のことを把握する」 過去の災害、当市の地勢、震災前の暮らし、災害への備えなど。 「発災後の対応」 発災時の行動、災害救助、災害医療など。 「復旧・復興への取り組み」 避難所生活、世界中からの支援、被災後の防災の取り組みなど。 こうした事柄を伝えていく責務が、当市にはあります。 近い将来にも大規模災害の発生が予想されています。誰もが、いつどこで大きな自然災害に直面するか分からない世の中だからこそ、災害を自分に関わりのあることとして考え、いつかまた大きな災害が起こったとき、一人でも多くの人が自分自身と大切な人の命を守るために行動できるよう、東日本大震災の記憶をすべての人々へ発信し続けたいと考えています。 「震災遺構門脇小学校」「震災遺構大川小学校」を、その象徴として伝承するために、本プロジェクトへのご協力をお願いいたします。

困りごと・課題

当市では現在、人口減少・少子高齢化対策のための、持続可能な地域社会づくりに取り組んでいます。同時にこの取り組みを「東日本大震災からの創造的な復興を成し遂げるための推進力」と位置づけることで、新たな産業創出や、減災のまちづくりに取り組んできました。 また、震災を契機に崩壊したコミュニティの再生、定着、活性化や、被災者の心のケアなど、長期的に取り組む必要がある課題や、生活に欠かせない移動手段の利便性の向上など、現状においても様々な課題を抱えています。 そのために「石巻市まち・ひと・しごと創生推進計画」では、人口戦略の対応方針のひとつとして「絆を大切にし人が集まるまちをつくる」を掲げています。そして、本プロジェクト「震災伝承活動推進事業」を、人口戦略のひとつに位置づけることで、地域コミュニティの再生や、誰もが安全、安心に暮らせるまちづくりにつながる事業として取り組んでいます。 当市の未来のまちづくりにつながる、本プロジェクト「震災伝承活動推進事業」への、ふるさとコネクトを通じた、ご理解、ご寄付をお願い申し上げます。

メッセージ

石巻市は、市震災復興基本計画に基づき、10年にわたる復興事業を進めてきました。2020年度には計画の終期を迎え、現在、復興事業はほぼ完了となりました。これもひとえに、全国の皆様、企業の皆様から、多くの心温まるご支援があったからこそであります。 そしてこれからは、当市が経験した震災被害の事実や、復興の歩みを伝承することが非常に重要となってきます。今後も引き続き、温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします。 最後に、石巻市震災遺構が発信しているメッセージをここに記します。 自然がつくりだしたこの世界で 未来をそうぞうし 生きることができるのが人間です そして 判断し行動できるのも人間です ときに大事なことを見失い 気づけなくなることの おそろしさを知ってほしいのです なぜ 一番大切なものが見えなくなるのかを 考えてほしいのです いのちの尊さを 誰もが理解しています 平和な日常を 誰もが願っています 話しあうこと 考えること ともに確かめあうことで きっと あるべき未来は続いていくはずです

現在の寄付額
300,000
目標金額:4,500,000
※目標金額を達成すると自動で募集終了となります
寄付件数
3
募集終了日
2025/03/31
SDGs目標
sdg-4sdg-11