串本町は、紀伊半島にある本州最南端の町で、東西に長く延びたリアス海岸は、奇岩・怪石の雄大な自然美に恵まれ、吉野熊野国立公園に指定されています。 当町は2019年3月、小型人工衛星を宇宙に運ぶロケット「カイロス」を発射する、日本初の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」の誘致に成功。コロナ禍で延期されていた初号機の発射も2022年12月に決まりました。2020年代半ばには、年間20基超の打上げが予定されるなど、当町発の宇宙事業は大きく動き始めました。 地元では、ロケット技術者が集結するなどによる経済効果が期待されており、当町ではこの機会を生かし「ロケットの町・串本」という新たな地域ブランドを構築し、観光をはじめ各産業発展への相乗効果を図るため本プロジェクトを立ち上げました。 今後は、製造業や高級ホテルなどこれまで進めてきた誘致に加え、宇宙関連産業という成長分野での企業誘致・集積化を進め、地域経済への波及効果を創出していきます。 また、発射見学場などの関連施設の整備と映像コンテンツの制作、機運醸成を図るシンポジウムの開催などで「ロケットの町・串本」というブランドを確立する方針です。
現在町では「ロケットの町・串本」をブランディングするための5つの施策に取り組んでおり、その財源の一部として、いただいた寄付金を充当する計画です。 1.ロケット打上げ見学場の整備 ロケット打上げをより良い条件下で見学できるよう、見学場を整備します。 2.映像シアターなどの整備 ロケットが打ち上がらない時でもその迫力を体感していただけるよう、最先端の「8K臨場感シアター」を整備します。 3.映像コンテンツの充実 ロケット打上げの映像など、8K映像のコンテンツを作成します。 4.サテライトオフィスの整備 サテライトオフィス、コワーキングスペースを整備し、宇宙関連産業の集積地となることを目指します。 5.宇宙ワークショップ ロケット打上げによる機運醸成を図るため、宇宙に関するワークショップを実施予定です。 町では、この5つの柱を中心としたソフト・ハード両事業を通して、スペースポート紀伊を生かした地域活性化を進める方針で、「ロケット推進事業」に対する寄付を通じて協働していただける企業様を求めています。
本プロジェクトのポイントとなるのは、次の2点です。 1.ロケット打上げ応援イベント ロケット打上げ応援イベントを開催し、公式見学場や有料駐車場(パークアンドライドで移動)を運営することで、県内外からの誘客による地域経済の活性化を狙います。 公式見学場にはロケット発射の瞬間を見られるパブリックビューイングを設置。入場を有料とすることで、プレミア感を出しつつ自立した運営を目指します。 また、イベントに付随する近隣観光地へのプロモーションを実施し、観光関連産業の発展と”しごと創生“につなげます。 2.子どもたちへの宇宙教育 児童生徒に対し、官民連携での「宇宙教育」「プログラミング教育」を行います。 加えて和歌山県立串本古座高校に、公立では日本初となる宇宙専門の「宇宙探求コース」を2024年度に新設。全国から宇宙に関心の高い生徒を呼び込みます。 これらの宇宙教育により、将来、宇宙関連産業で活躍する人材を育てるとともに、地域への宇宙関連産業の集積を促し、地元雇用を創出し、人口減への有効な対策とされるU・Iターン就職者の増大にも結びつけます。
和歌山県南部、全国的には南紀という名で知られる紀南地域は、著名な温泉やテーマパーク、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」など、豊富な観光資源を有する、観光関連産業への依存度が高い産業構造を特徴としています。 その反面、観光関連産業以外の雇用は乏しく、就職先を求めて県外へ流出する若年層も少なくないため、高齢化率上昇や社会減による人口減少の一因となってきました。 そこで、「観光関連産業の成長」と「新産業創出」による雇用の創出と拡大が大きな課題となっています。 今回のロケット発射場の誘致は、ロケット関連産業による、新たな雇用創出の面でも大いに期待されています。 ただ、この動きをさらに大きなものとし、同時に観光関連産業の活性化につなげるためにも、様々な施設の一層の整備などが必要になっています。
串本町のプロジェクトページをお読みいただき、ありがとうございます。 漁業のまちとして繁栄してきた当町には、たくさんの港があります。 そこに令和のいま、宇宙への港「スペースポート紀伊」が完成しました。 今後は、この宇宙への港から年間20基超のロケットが打ち上がる予定で、まちは大きく様変わりしていきます。 私たちはこの機会を生かすべく、ロケット推進事業に取り組んでいます。 未来を担う子どもたちに、ロケット打上げを間近で見て、体験してもらうための環境づくりや、ロケットの魅力を多くの人に伝えるための施設整備はもちろん、ロケットに関連する様々なイベントの企画・運営に取り組んでいけるよう、皆様からの応援をいただけますと心強い限りです。 ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。