「スマート農業」推進事業広島県 | 北広島町

「中山間地域」とは、中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域を指します。山林からの水資源を得られる一方、農地は小面積の水田が多く、大型農家や集落営農法人にとって毎日の圃場の水管理の作業が大きな負担となっています。 これらの課題の解決に取り組むために「スマート農業技術」の普及のための研修会の開催や、実証実験を継続的に行う計画を一部実施しています。 一例として、水田の水管理作業の省力化・効率化により労力の負担軽減を行い、これまでの時間で耕作地を増やすことができるかについて検証を実施しています。 これらを実施するためには多様な企業の皆様のノウハウと、安定した予算確保が必要です。企業版ふるさと納税を通じて、協働・連携していただける企業の皆様を募集しています。

スマート農業の取り組みの一つとして今年度から取り組んでいる遠隔操作が可能な「自動水門管理システム」の実証実験をご紹介します。以下の設備やシステムの導入により、負担がかかる水管理作業を「見える化」しデータの蓄積を行い、品質や収量の変化を検証していきます。 （1）IoTを活用して、水田管理作業の省力化 （2）基地局の設置（電波到達半径3km） （3）給水・止水ゲートと水位センサー機器の設置 （4）ゲート開閉、水位水温のデータ収集 これらの費用として、ご支援目標額を300万円としております（実証実験に使用する自動水門管理システムの導入費用8万円×30カ所＝240万円。調査研究費用《業務委託費など》60万円）。 このほかの取り組み「有害鳥獣対策」や「ラジコン草刈り機の導入」、「水利の遠隔監視」なども順次実施していく予定です。

当町では、2020年より「心響くしごとづくりと産業の魅力発信」を基本目標に事業を実施しております。 その一環として、農林畜産分野のブランド化と人材の確保を推進するため、今回スマート農業技術の導入を計画しました。 町内や地域の外から人材を集め、農業の稼ぐ力を高めたい。それにより、関係人口の創出・拡大によるさらなる定住促進を図り、町の大きな課題である「人口減少」を抑制したいと考えております。

中山間地域の農業を守っていくことは、単に農作物の生産を守るだけでなく、水質の保全、洪水の抑制、生物の保存など自然環境を守るとともに、集落コニュニティーの維持など人々の生活に大きな役割を果たしています。この地域にある農業・農村がもつ土の流出を防ぐ機能、土砂崩れを防ぐ機能などの多面的機能は、当町だけでなく国民の大切な財産と考えております。 産業振興だけでなく、上記のことも含め農地のもつ多面的な機能を維持して未来につなげていくことは私たちの大きな使命です。 未来へバトンをつなぐ本プロジェクトに、ご支援のほどよろしくお願いいたします。