北海道の中心、十勝の北西部に位置する鹿追町では、基幹産業である第一次産業で特に酪農が盛んであり、自然豊かなまちです。大雪山国立公園唯一の自然湖である然別湖は北海道で一番標高の高い場所にあり、「天空の湖」と呼ばれています。冬には湖面が凍り付いて歩くことができ、氷と雪だけでつくられる幻の村「しかりべつ湖コタン」というイベントでは湖の上で露天風呂が楽しめ、氷のグラス作り体験など雪と氷を使った様々な体験ができます。然別湖周辺ではキャンプ・カヌーなど多彩な自然を満喫することができます。 当町では酪農における家畜ふん尿の悪臭対策等の課題があり、生乳の排せつ物からバイオガスを発生させ、発電や燃料の生産など長くエネルギー循環の取組みを行ってきました。近年は、家畜ふん尿由来の水素の地産地消型サプライチェーンの実証実験を行い、2022年4月には環境省「脱炭素先行地域」に選定されました。 本事業では、2030年までに先行してバイオガスを利用した脱炭素社会の実現を目指すとともに、農業の持続的な成⾧・臭気や水質等の良好な生活環境確保・エネルギー自給率向上と防災対策に取り組みます。 また、本事業を通じて企業様との共創パートナシップの実現や官民連携による持続的なまちづくりを目指していきます。
【バイオガスプラント設備維持と需要拡大への対応】 化石燃料からの電化に転換を図ることから、町全体の電力需要は増加していくと考えられ、供給体制の強化が必要となっていきます。 【地域の再生可能エネルギー地産地消の推進】 域外へ流出する資金を地域で循環させることが課題であり、エネルギー及び非化石価値を有する電気を、地域で地産地消する仕組みが必要となっていきます。 【環境にやさしい、災害に強いまちづくりと 地産エネルギーの利活用】 災害時にも必要なエネルギー自立化が行える地域の強靭化、地域の企業や町民によるエネルギーの地域経済循環などの両立が課題となっています。 【 企業・住民の再生可能エネルギー利活用の推進】 省エネ、再生可能エネルギーの導入や地域にゼロカーボンの取組みを浸透させることが必要となっていきます。
【再生可能エネルギーの最大導入及びバイオガスプラント充実】 町内の電力需要を再生可能エネルギーで賄うことに加え、地域の基幹産業である酪農業の発展と環境対策を両立するため、3 基目のバイオガスプラントの整備を行います。 【コンパクトシティを生かした「ＺＥＣの確立」】 水素エネルギーや太陽光エネルギーといった再生可能エネルギーを活用し、町の拠点となる施設でZEB(ゼロ・エネルギー・ビルディング)化を図ります。企業や住民の方にも環境教育や普及啓発の場をつくることで、⺠間事業者や家庭の脱炭素の取組の加速化を図り、町全体のZEC(ゼロ・エネルギー・コミュニティー)を確立します。 【エネルギーや資金を地域で循環する 「地域新電力会社の設立」】 発電した電力を地域で取り扱う仕組みとして、「地域エネルギー会社」を設立し、将来的に配電事業を行えるよう、エネルギーを地産地消できる体制を整えます。 【 企業・住民への再生可能エネルギー・省エネルギー等の 学ぶ機会作りと導入支援】 農家、事業所等のテーマ毎に省エネ診断を実施し、省エネのポイント等を講演会や勉強会等のイベントと連携して周知することで、町内のエネルギー消費の削減、ライフスタイルの見直しや環境教育を行います。また、企業と連携した再生可能エネルギーの活用について学ぶイベントも企画していきます。
◇北海道鹿追町と連携した地域・社会貢献事業への参画（実質負担10％） ◇北海道鹿追町との共創パートナーシップの構築 ◇企業名告知（PR）の実施 ◇企業様と北海道鹿追町が相互の発展に寄与する官民連携事業への展開
【エネルギー・農業】 脱炭素関連事業 / 農業基盤整備事業 / 酪農ヘルパー事業 / コントラクター事業 / ＴＭＲセンター（完全混合飼料） / 農業者人材育成 【観光】 然別湖(然別湖コタン、白蛇姫祭) / とかち鹿追ジオパーク / ファームイン / 道の駅しかおい・うりまく / 多彩なアウトドア（カヌー・登山、乗馬、キャンプなど） 【教育】 幼小中高一貫教育（英語教育、環境教育など） / カナダ短期留学派遣事業（鹿追高校１年生全員・約２週間） / 自然体験留学制度 / 教育のＩCＴ化
