静岡市には多くの模型産業が集積し、プラモデルの製造品出荷額は全国の約8割のシェアを誇ります。現在、地域を代表する資源・プラモデル産業と連携し、まちの賑わいを生み出し、地域への愛着を育む ”プラモデルのまち” を体感できる地方創生プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」を立ち上げ、官民一体となってプラモデルを活用したまちづくりに取り組んでいます。 本プロジェクトは3つの柱から構成されます。 1つ目は「環境づくり」です。民間企業と連携し、組み立て前のプラモデルをイメージしたモニュメントを市内に設置するなど、誰もがプラモデルのまちであることを認識する取り組みです。 2つ目は「人財づくり」です。プラモデルを活用し、小学校での出前授業や生涯学習講座などを実施し、現代・次代を担う人財が「ものづくり」に対する関心や興味をもつとともに、我がまちを誇りに思う心を醸成します。 3つ目は「コンテンツづくり」です。模型業界と他業種などとの連携により、プラモデルに接する機会を創出します。
本プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」は、当市の強みを生かした唯一無二の取り組みです。プラモデルのまちを体感できる地方創生プロジェクトとして、企業の皆様との官民連携により、一緒にプラモデルのまちをつくりあげていきたいと考えています。 現在の取り組みとして、市内4カ所に5基の「プラモニュメント」が設置されています。プラモニュメントは、組み立て前のプラモデルをイメージして制作されたものです。まちなかにある公衆電話や郵便ポストがプラモデルになったような、一目で「プラモデルのまち」をPRできるモニュメントになっています。 「ふるさとコネクト」を通じ得られた寄付は、本プロジェクトを推進するための事業資金として、プラモニュメントの設置を増やすといった「環境づくり」や、ものづくりのまちの未来を担う、プラモデルを活用した「人財づくり」、新しい産業・新しいまちの顔となるような「コンテンツづくり」に、充当、活用いたします。 プラモデルを通じて、全国の企業の皆様との新たなパートナーシップが生まれることを期待しています。
当市では、本プロジェクトを通じて「日本が世界に誇るものづくり産業」の根底にある「ものづくり精神」を次代に継承していくとともに、産業発展だけに留まることなく、教育や福祉、観光など、プラモデルを活用した総合的なまちづくりを展開することにより、求心力を高め、将来にわたって活力ある都市の形成を目指しています。 プラモニュメントの設置事業では、国内外の模型ファンに訪れていただくためのまちの顔となり、SNSなどへの投稿、拡散効果による、交流人口拡大を目指しています。 ものづくりのまちの未来を担う「人財づくり」では、小学校での出前授業や、生涯学習講座のひとつとして「ものづくりプラモデル大学」を設け、つくって楽しむだけではなく「模型の世界首都」静岡市の現状と課題、その解決に向けて、考える力を身に付け、また、プラモデルのまちを一緒に盛り上げる仲間をつくることに取り組んでいます。 さらに、模型業界と他業種などとの連携により、プラモデルに接する機会を創出する、新たな「コンテンツづくり」を推進します。 いずれも当市にしかできない、唯一無二の取り組みです!
当市では現在、「静岡市プラモデル化計画」をさらに推進するために、プラモニュメント設置にご協力いただける企業や、プラモデルと接する機会を増やすための「プラモデル+α」のコンテンツづくりを展開する、多様な参画方法を模索しています。 高齢者施設や障害者施設でのプラモデル教室など、福祉との連携や、リハビリ訓練といった医療との連携なども検討し、プラモデルの裾野を広げたいと考えています。 また、プラモデルへの親しみを広げる必要があります。小学校への出前授業では「授業で始めてプラモデルをつくった」という声が多く聞かれます。ゲームなど娯楽が多様化するなかで、まずはプラモデルにも関心をもってもらう必要があります。 プラモデルを通じたものづくりの楽しさだけではなく、環境への配慮も課題となります。プラモデルを組み立てた後に残る枠(ランナー)などの回収ボックスを市中に設置し、廃棄されることが多いプラスチックの再利用を推進しています。廃プラスチックをアート作品によみがえらせるなど、リサイクル、SDGsの活動も、本プロジェクトを推進するに当たり、欠かせない取り組みであると考えています。
プラモデルは、自ら組み、つくりあげていく、遊び心あふれるホビーです。 最近では、プラモデルが好きな女性「プラモ女子」や、「プラモデルの動画投稿者」など、新しく様々な人々に親しまれています。また、世界でのプラモデル人気も高く、国内だけに留まらない広がりがあります。 当市のもつこの強みを生かし、プラモデル産業の発展を目指すとともに、国内だけでなく、世界中から「模型の世界首都」静岡市に人が集まることを目指しています。 そして市民の皆様には、プラモデルに対する親しみと愛着をもっていただくとともに、「模型の世界首都」の住民としてのシビックプライドを醸成・確立していきたいと考えています。 多くの皆様にその思いを感じ取っていただき、まちに活力を生み出していきたい。私たち、静岡市が目指す姿はそこにあります。 市民の皆様、そして全国の企業の皆様と共に「プラモデルのまち」をつくりあげ、当市を盛り上げていきます! ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします!