秋吉台を守る!木質バイオマス熱利用システム導入プロジェクト山口県 | 美祢市

山口県 美祢市のプロジェクト概要

山口県美祢市は、特別天然記念物・国定公園に指定されている日本最大のカルスト台地「秋吉台」、同じく特別天然記念物の鍾乳洞「秋芳洞」や、天然記念物の「大正洞」「景清穴」など、全国的な観光地を有します。2015年には当市全域が「Mine秋吉台ジオパーク」として日本ジオパーク に認定されるなど、観光業は市の基幹産業です。 この貴重な自然環境や景観、観光資源を守るためにも、市域の73%を占める森林の維持・保全は重要になっています。 ところが、搬出が不利な現場が増えていること、林業の担い手不足などから、森林の保全活動は思うように進んでいません。 そこで当市では、これらの課題解決と自然環境保全のため、木質バイオマス熱利用システムの導入を決定しました。 具体的には、市内から出る間伐材などを原料とするチップを活用する木質バイオマス熱利用システムでバイオマス熱エネルギーを生産し、それを温浴施設「景清洞トロン温泉」に供給。エネルギーと経済を地域循環させるシステムを構築します。 さらに、この仕組みを道の駅などに順次拡大していくことで、環境保全や森林整備、脱炭素化などの課題解決につなげる方針です。

山口県 美祢市への寄付で得られるベネフィット

基本メニュー

①市公式ホームページに企業名を掲載します。 ②広報紙に企業名を掲載します。 ③市役所にて市長参加型贈呈式の開催します。

なぜ寄付を募るのか

当市は、約473平方キロメートルという広い総面積を誇ります。当然、保全活動が必要な森林も広範囲にわたるため、人の手が行き届かない森林では木材の大径化を招き、搬出を難しくしています。 ほかにも、いわゆる奥地であることや、地形的に入りづらい場所であること、林道の未整備など、様々な要因で搬出不利な現場が生じています。 林業の担い手不足も問題です。 かつては炭鉱産業で賑わいを見せたまちも、炭鉱閉山後は急速に人口が減少。さらに少子高齢化の傾向も相まって、担い手不足が深刻化しています。 一方で、市内の人工林のうち約7割が伐期を迎えています。早急に対応する必要がありますが、前述の課題が障壁となって、保全管理は思うように進んでいません。そこで、林業を始点とした木質バイオマス熱エネルギー利用システムを導入し、エネルギーと経済を循環させることが、諸課題の解決への道筋になるというのが市の認識です。 ただ、中山間地域の小規模な自治体である当市の予算は、潤沢ではありません。本プロジェクトのような、必要かつ規模の大きな事業を安定して行うため、貴重な企業の皆様の財政支援を得られればありがたいと考えています。

プロジェクトのポイント

本プロジェクトでは、市内で伐採された利用度の低い森林資源を活用した木質バイオマス熱エネルギー利用システムを、市内の温浴施設などに導入します。同時にこの取り組みを通じ、以下の目標達成も目指します。 1.地域エネルギーと脱炭素化 地域産材由来の木質バイオマスを利用することで、地域でエネルギーを生産し、脱炭素化につなげます。 2.森林再生と林業・地場産業の振興 森林資源を積極活用することで、森林の保全管理を進め森を再生します。 また地域の森林組合、閑散期の農業事業者などへ作業を依頼することで、林業・地場産業の振興と経済循環につなげます。 3.秋吉台の保全 秋吉台の周囲にある森林を整備することは、秋吉台に広がる草原の保全にも結びつきます。 4.交流人口の拡大 林業・地場産業の振興や温浴施設の利用者拡大により、交流人口の拡大を目指します。 5.土砂災害の防止抑制 森林整備により、豪雨時などの木材の河川への流出を防ぎ、洪水、土砂災害を防ぐ仕組みをつくります。 このように環境、経済、社会面の多様な課題の解決に結びつけることを目的に、現在、2023年度末の運用開始に向けた施設整備を進めています。

メッセージ

特別天然記念物・国定公園に指定されている日本屈指のカルスト台地「秋吉台」は、3億5,000万年前からの地球と生命のドラマを感じることができます。 この素晴らしい自然環境・景観を守っていくとともに、地域における脱炭素化を進めることは、私たちに課せられた責務だと考えています。 地域循環型の木質バイオマスの熱利用を通じて、多様な地域課題の解決を図る取り組みに、企業の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

現在の寄付額
300,000
目標金額:3,000,000
※目標金額を達成すると自動で募集終了となります
寄付件数
3
SDGs目標
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