東の奥参りとしての山岳信仰の対象である出羽三山(月山、羽黒山、湯殿山)の麓に広がる町です。清流日本一と名高い寒河江川が流れ、また全国有数の豪雪地帯であり、町のシンボルである月山では全国的には珍しく4月から7月までスキーを楽しむことができます。さらに月山・朝日連峰をはじめとする豊かな自然と清らかな水に恵まれ、さまざまな山菜が採れ、その種類は春から初夏にかけて採れる山菜で46種、秋に採れるきのこ・木の実で32種と多種に渡ります。 現在、人口減少により「まち」の機能が低下し始めています。そこに新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、町独自の自然文化、出羽三山信仰文化を生かした観光業が大きな打撃を受けました。 そこで、町の優れた観光資源や山岳信仰とAI技術を活用し、周遊観光型謎解きゲームのアプリ制作を核とした観光客拡大を図る本プロジェクトを立ち上げました。集客型イベントに依らない町のアピールを進め、アプリ開発やプロモーションに関わる域外の方々とのつながりを強化し、デジタルによる「まちづくり」を進めたいと考えています。
当町の観光入込客数は、2006年度の78万人をピークに2019年度で69万人、2021年度で49万人とコロナ禍の影響もあり激減しています。また人手不足もあり、例えば集客イベントを大規模に開催することが難しい状態にあります。 人手のかからない誘客事業として、メインアクティビティである4~7月の月山夏スキーだけではなくほかの季節にも観光客に来てもらいたいと考え、デジタルを活用した観光コンテンツの開発、そしてそのコンテンツを生かした町外へのプロモーションを実施することにしました。 企業の皆様におかれましては、町の魅力づくりにお力を貸していただければ幸いです。ご寄付や、企業資源のご提供をお願い申し上げ、またご支援を通じ自社のブランディング・プロモーションコンテンツに活用してくださればと思います。
今回計画しましたアプリの概要を説明します。 このアプリは「謎解きゲーム」です。ゲームの参加者は、スマートフォンなどにアプリをダウンロードしてもらいます。ゲームの進行に合わせ、参加者は町内に仕掛けられた「謎」を解いていきます。「謎」や「謎解きのヒント」は、町内のスポットに隠されており、参加者がそのスポットでスマートフォンのカメラをかざすと、探していた「謎」や「謎解きのヒント」がAI機能を使って現れる仕組みになっています。 ゲームを楽しむことで、自然と町内の観光地や商店を巡ることになります。それらのスポットは現在構想中ですが、例えば月山や志津温泉、寒河江川、月山湖大噴水(噴射高日本一)、大井沢の大栗(幹回り日本一)、神社、山菜きのこ料理が食べられる店や、商店街などが候補となっています。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により大きな打撃を受けた観光業を中心とした地域振興が課題です。 町には観光業に携わる個人事業主も多く、コロナ禍後も持続できる、新たな人の流れを呼び込む仕組みが必要です。 今回の「謎解きゲーム」アプリを活用し、都市部の若年層や、ファミリー層を中心に誘客することで交流人口及び町内消費の拡大を図りたいと考えています。このアプリを先行導入した東京都豊島区巣鴨では、ゲームに参加し訪問した方の97%が10~50歳代であったそうです。「おばあちゃんの原宿」巣鴨でも、若年層・ファミリー層の呼び込みに成功していますので、当町でも期待をもって本プロジェクトを進めているところです。 また、デジタル観光コンテンツ制作を通して、当町はデジタル田園都市化を進めます。アプリ開発などのコミュニティを活用し、町外のデジタルを中心とした専門スキルをもつ方々と力を合わせ、課題解決を図る仕組みを構築したいと考えています。
本プロジェクトの取り組みは、地方初の試みですので、報道関係者の方々を通じ皆様に開発の進行状況を都度お伝えしたいと考えています。ご支援くださる企業の皆様も、AIアプリ完成の記者会見の場に同席していただければと思います。 お蔭様で、既にこのプロジェクトにご関心を寄せて下さる企業様はいくつかございます。ぜひ多くの方々に本プロジェクトを知っていただき、より多くの企業の皆様にこの地方で初めての試みを支えていただきたいです。そして、共に「デジタル田園都市」の実現に向けて歩んでくださると幸いです。 ぜひ、本プロジェクトに限らず、山形県西川町へのご支援をご検討下さいますようお願いいたします。