山口県の中央部に位置し、日本最大級のカルスト台地「秋吉台」や特別天然記念物「秋芳洞 」など多くの観光資源を有しています。これらの豊かな地域資源は、鉱物資源や台地が生み出す農林水産物など、私たちの生活に多くの恵みをもたらしています。 こうした中、近年、生産年齢人口の減少とともに、高齢社会の急激な進展により、主要産業である農林業をはじめ、観光や介護分野における労働力(人材)不足の問題は、地域経済の維持・活性化を図っていくうえで顕著な課題となっています。 また、高齢化が進む地域であっても、誰もが住み慣れた地域で生きがいを感じ、地域社会で活躍し続けたいと願っています。 そこで、まずは地域内で生活する市民の健康寿命の延伸への取組が急務であると考え、産学官が連携し、住民参加型の「みね健幸百寿プロジェクト」を推進することとしました。本市の健康・医療・介護などのビックデータを多面的に活用した仮説検証型地域保健施策を通し、山口県一の健康長寿のまちづくりによる地域活性化を目指します。
「年齢や性別に関わらず、共に支え合い健康でアクティブな生活を送ることができるまちづくり」を実現するためには、まず地域内で生活する市民の健康寿命の延伸への取組が急務だと考えています。
当プロジェクトは、市民の健康寿命を延伸するため、行動変容を促す具体的な仕組みを産官学で連携しながら構築するものです。 市民の生活・医療・介護・福祉に関するデータを収集、解析し、データサイエンスに基づく健康施策を展開します。 デジタル社会に対応した「疾病危険度通知システム」を開発し、市民一人ひとりに健康に対する行動変容を促します。 また、小中学生へがん教育を定期的に開催することで、家庭内から親や祖父母へのがん検診に対する意識を向上させるなど、年代を問わない取組を展開していきます。
疾病危険度通知システムの複数種類の疾病予測や予測精度の向上には、より多くの被験者データの蓄積が必要です。 当初3年とした計画期間を2年延長し、データの蓄積ができるよう行動変容に対する継続や相談を実施する伴走体制を構築していきます。 そのため、当プロジェクトに協力・連携いただける企業を募集しています。
市民が「健康でいきいきと住み慣れた地域で暮らしたい」「これまでと同様、あるいはこれまで以上に健康でアクティブな生活を送りたい」いう希望の実現は、私たちに課せられた責務です。 そのためにも、市民が主体的に「健康寿命の延伸」に向けた行動変容を起こす仕組みを創出する必要があります。そこには、地域全体での取組と同時に、応援していただける企業の皆様による伴走体制が不可欠です。 ヘルス関連企業に限らず、観光、商工業、農林水産業などの幅広い分野からのご支援をお願いいたします。