兵庫県の南東部に位置する三田市は、奈良時代にはすでに門前町として賑わい、南北朝時代以降は城下町として栄えてきた歴史あるまちです。現在は、「ひと」「まち」「さと」が織りなす未来社会として自然豊かなさとの風景と、歴史あるまちなみを併せもつ、魅力あふれるまちに発展しています。 市では現在、桜を持続可能なまちのシンボルとして、桜でまちを活性化するプロジェクト「三田さくら物語」を進めています。 里山や河川の堤防、民家の庭先など、まちのあちこちで咲き誇る桜。地域の風土に育まれ、長い時を経て暮らしに溶け込んできたその桜の下で、人々は名もなき幾多の物語を語り継いできました。 この紡がれてきた物語、人の輪を未来へと継承し、住み続けたいまちをつくる…そのための持続可能なシンボルとして桜を守り、楽しみ、育み、未来へ思いをつなぐプロジェクトが三田さくら物語です。 取り組みは、30年ほど前に植樹された「武庫川桜づつみ回廊」のソメイヨシノを保全・管理するとともに、減りつつある里山のヤマザクラを育て、増やしていくことを柱とし、桜に彩られたふるさとの景観を、未来の子どもたちに伝えていくことを目標としています。 さらに、三田ならではの桜の風景を活かし、賑わい創出も目指します。
当市では、三田の桜を「守る・楽しむ・育む・つなぐ」という4つの方針に基づいた、新たなまちのシンボルプロジェクト「三田さくら物語」を、2022年度よりスタートさせました。 プロジェクトを進めるにあたっては、市民・事業者・団体などとの公民連携のもと、市内外からの幅広い協力を得て、三田の新しい価値・魅力をともにつくりあげていく方針です。 そのためには、三田の桜に対して、少しでも多くの人々や企業の皆様に関心を寄せていただくことが重要であり、寄付を募ることでより多くの方にプロジェクトを認知してもらえることを期待しています。 一方、限られた市の財源のなかからすべてを行うことは難しいという点も、もちろん企業版ふるさと納税を活用する理由です。 さらに、近年表れ始めた人口の減少傾向も踏まえると、市のレベルを維持するためにも、民間の力強い支援を得たいと考え、企業版ふるさと納税の活用を決めたところです。
「三田さくら物語」は、皆様と力を合わせて次のような活動を進める方針です。 1.苗を育てる 三田に自生するヤマザクラの種子から育苗事業を行います。 2.苗を植える 育苗したヤマザクラを市内の事業所・学校・公共施設に植樹し、ヤマザクラの里をつくります。 3.桜を守る 市内には、武庫川桜づつみ回廊や平谷川緑地、千丈寺湖、深田公園など、桜の名所が点在しています。このまちの大切な風景を守る仕組みを市民と一緒につくります。 ・武庫川桜づつみ回廊 武庫川沿い約25kmの間に植えられた4,000本ほどのソメイヨシノが形成する桜の回廊は、兵庫県が進めた、瀬戸内海と日本海を桜で結ぶ「ふるさと桜づつみ回廊」事業の一部としてつくられました。植樹から30年ほど経過しており、ソメイヨシノの健康寿命が60年とされることからも、維持管理が重要です。 4.桜を楽しむ 桜の季節にふさわしい、魅力あるイベントを開催して、賑わいをさらに盛り上げていきます。 桜の限りある寿命を少しでも延ばし、未来に向けてつないでいくために、市ではこれらの活動を2022年から2026年までの5カ年計画として進めていく計画です。
武庫川沿いに続く4千本・25㎞におよぶ花の長城「武庫川桜つづみ回廊」や里山に自生するヤマザクラは市民の誇りであり、地域の宝です。 ふるさと三田ならではのこの美しい風景に思いを寄せる人々が集まり、共に今ある地域資産を守り、里山に自生するヤマザクラの種子から苗を育て、桜に彩られたまちの景色を未来の子どもたちにつないでいくプロジェクトとして2022年度から「三田さくら物語」がスタートしました。 本市のこの取組を応援してくださる企業様を心よりお待ちしています。