小さな町から目指す地域脱炭素社会の実現福岡県 | 遠賀町

福岡県 遠賀町のプロジェクト概要

九州北部を流れる遠賀川の下流に位置する遠賀町は、水と緑に囲まれた自然豊かなまちです。 福岡市や北九州市のベッドタウンとして発展し、のどかな田舎と便利な都会のよさを併せもつ、住みやすい環境が魅力です。 当町では、北九州市周辺の市町で構成する北九州都市圏域の一員として、「連携中枢都市圏構想」を進めています。これは人口減少・少子高齢化が進むなかでも、地域を活性化させ、経済活動を持続可能なものとし、誰もが安心して快適に暮らせることを目指すものです。各地域で中心となる都市が、近隣市町村と様々な分野で連携し、コンパクト化とネットワーク化を進めることで、人口減少に歯止めをかけ、活力ある社会経済を維持するための拠点を形成することを目的としています。 様々な事業が進められるなか、当町が取り組むプロジェクトは、持続可能なまちづくりに資する「脱炭素社会の実現」です。具体的には、2030年までに再生エネルギーコストの低減に貢献するモデルを公共施設で構築し、その後は町内の企業などへ水平展開を行い、地域で脱炭素の実現を目指します。

なぜ寄付を募るのか

国が進めている、2050年のカーボンニュートラルを達成するためには、地域における脱炭素への取り組みが不可欠です。 当町では北九州市と協力・連携し、脱炭素への取り組みを進めています。しかし、当町は独自の方策や事業を展開するノウハウに乏しいことが現状です。そこで公共における連携のみならず、豊富な知識・経験をもつ民間の企業の皆様に、外部活力として協働・連携していただけることを願っています。 また当町は、地域脱炭素をまちの成長戦略の柱の一つと捉えています。クリーンな再生可能エネルギーは、エネルギーコストを削減し、町内にある企業の競争力を高めます。そのためのノウハウをもつ企業や施設・設備への投資にご協力いただける企業の皆様を募集しています。

プロジェクトのポイント

北九州都市圏域の市町が進める「連携中枢都市圏構想」では、北九州市が中心となって脱炭素への取り組みを進めています。国のモデル事業となるべく準備が進められており、認可が下りれば事業のさらなる進展が期待されます。 遠賀町では、環境への負荷が少ない低コスト型太陽光・蓄電池による発電の実証モデルを構築し、町内の公共施設へ設置を進めています。2030年までに、町内公共施設が100%再生可能なクリーンエネルギーによる運用の実現を目指しています。 その後は、実証モデルを地域経済を支える中小企業などへ水平展開し、町内全域の脱炭素化を目指します。また、エネルギーコスト削減による、地元企業の競争力強化も同時に目指します。 100%再生可能エネルギーで暮らせるまち。 「脱炭素のまちづくり」に取り組むことで、クリーンで快適、魅力的な新しいまちをつくるプロジェクトを進めています。

困りごと・課題

本プロジェクトは、人口約1万9,000人という小さな町にとって、とても大きな挑戦です。 北九州市との連携で進めるプロジェクトではあるものの、当町単独では資金面・運営面でも、課題が山積しているのが現状です。 プロジェクトは、その端緒にとりついたばかりです。この取り組みを続けるなかで、私たちの町に合った施策、小さいけれどキラリと光る町独自の取り組みを見つけ出していければと考えています。 この分野にノウハウを有する、あるいは当町の取り組みに共感していただける企業の皆様とともに、本プロジェクトを進めたいと願っています。

メッセージ

町民に「遠賀町の良いところは何ですか?」と聞くと、「豊かな自然環境」という答えが最も多く返ってきます。 ゆったりと流れる遠賀川、広がる田園風景。 北九州市や博多といった、大都市に近接しながらも、自然が残る当町は、都会と田舎の良いところを併せもっています。それが長年暮らしている町民はもちろん、都会から移り住んできた人たちからも、愛着をもたれている理由ではないでしょうか。 この豊かな自然環境を維持し、次世代の子ども達に残していくためにも「2030年CO2排出ゼロ・カーボンニュートラル」という目標達成を目指しています。当町が抱えている問題を先送りせず、未来の子ども達のために、今を生きる大人が考え、取り組んでいかなければなりません。 これまでも、これからも、町民から「豊かな自然のなかで暮らせる遠賀町に住んで良かった」と言っていただけるように、プロジェクトに取り組んでまいります。 小さな町の大きな取り組みに共感していただける企業の皆様、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

目標金額:30,000,000
SDGs目標
sdg-7sdg-9sdg-11sdg-13