九州北部を流れる遠賀川の下流に位置する遠賀町は、水と緑に囲まれた自然豊かなまちです。 福岡市や北九州市のベッドタウンとして発展し、のどかな田舎と便利な都会のよさを併せもつ、住みやすい環境が魅力です。 JR鹿児島本線にある遠賀川駅は、東に北九州市小倉、西には博多という、2大都市の中間に位置しています。町の中心である遠賀川駅南地区は、利便性が高い土地でありながら未だ広大な農地です。昭和の時代から開発計画がありましたが、超軟弱地盤であることから、改良にかかる莫大な費用がネックとなり、計画が進みませんでした。 駅の近くという利便性の高い土地に、「自然と共生し健康的で心豊かに暮らせるコンパクトシティ」をつくり出すことが、本プロジェクトの目的です。 人口減少時代において、町の人口を維持するためにも、魅力あふれる住みよい町をつくり、若者や子育て世代の定住促進を目指します。
駅南地区では開発準備が進められています。しかし、超軟弱地盤を改良するための莫大な費用がネックとなり、町の支援なしには、開発が進まない状況です。 JR鹿児島本線で駅前に広大な土地が残っているのは、遠賀川駅だけです。地方都市でも「コンパクトなまちづくり」が可能であることを証明するため、何としても駅南地区の開発を継続する必要があります。 また当町は、駅を中心に広がる市街地を含め、ほとんどの住宅地が一級河川である遠賀川の洪水浸水想定区域内にあります。そのため、近年多発・激甚化している災害に対しても強いまちづくりが求められています。 未来を見据えた「新しいまち」を、事業者の皆様とともに連携・協働して、つくりあげていきたいと望んでいます。
本プロジェクトは、町民にとって長年にわたる念願の事業です。豊かな自然と共生し、町の中心としてふさわしいコンパクトなまちづくりを目指すものです。 本プロジェクトは、次の4つの方針のもと取り組みます。 1.町の中心部の一翼を担う新たな活力・交流拠点づくり 教育・文化、商業施設・サービス業の機能を高め、居住者の生活に便利な町をつくります。 2.遠賀総合運動公園を基点とした、健康的に暮らせるまちづくり 多様な世代の健康増進を図り、さらに子育て支援や高齢者支援にも力を入れます。 3.自然災害に対応した安全・安心なまちづくり 駅南地区に隣接する遠賀総合運動公園に防災調整機能を整え、安心して暮らせる町をつくります。 4.遠賀町らしい自然を生かし、環境と共生するまちづくり 田園環境を生かし、環境や省エネルギーに配慮したまちづくりを進めます。 駅南地区の開発を実現することで創出されるにぎわいを、駅北側の市街地へも波及させ、町地域全体の活性化を図ります。
本プロジェクトを進めるうえで重要なことは、住民が「安心して、安全に、健康的で豊かな生活ができる」環境をつくることです。 遠賀町の名前の由来とされる遠賀川は、豊かな自然をもたらしてくれます。一方で、集中豪雨などの災害時には、大きな被害が発生する可能性も有しています。今回開発を進めている駅南地区は、遠賀川に近接しているため、地盤対策や防災対策が大きな課題となっています。 また、駅前商店街の衰退も大きな問題です。 大型スーパーやドラッグストアといった生活利便施設は、駅前から離れた北部地区に集積しています。駅南地区の開発によって新たなにぎわいを創出し、それを駅前商店街へ波及させ、活性化を促す必要があります。 町では協働・連携による外部活力として、この課題の解決にともに取り組んでいただける事業者の皆様を募集しています。
「自然と共生し、健康的で心豊かに暮らせるコンパクトシティ」をつくることは、高齢化社会や自然環境問題への対応にも欠かせないと考えています。 「コンパクトなまち」は、誰もが住みやすく、すべての人にやさしい、「暮らしやすいまち」にもなります。 遠賀川駅は当町の中心です。駅前に広がる土地を「自然と共生する」形で開発し、「新しいまち」をつくり出します。「新しいまち」はにぎわいを生み出し、全域に広がっていくでしょう。 遠賀川駅南地区開発プロジェクトは、多くの課題が山積している状況ですが、その成功には町の未来がかかっています。 これからも、一層の努力を続けてまいります。 ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。