芦別市は北海道のほぼ中央に位置し、広大な市域面積の約9割を森林が占める自然豊かなまちです。 「星の降る里・芦別」を都市イメージに掲げ、まちづくりを推進しています。 本市では「障がいのある子どもたちの自立と、社会参加に向けた主体的な取り組みを支援する」という視点から指導や支援に取り組んでいます。特別支援学級に在籍する児童・生徒はもちろん、通常の学級に在籍していながらも学習障がいや発達障がいなどをもつ子どもたちに対しても、一人ひとりの教育的ニーズを把握し、その特性やもっている力を高め、生活や学習上の困難を改善・克服するための支援を行っています。 本市では学校生活で困っていること、つまずき感のある児童・生徒に対して、きめ細かな指導や支援を行うために、すべての小中学校に学習支援員を配置します。また、特別支援学級では、学習や生活補助を行う特別支援学級補助員を配置しています。さらに教員、児童・生徒に関わる関係者を対象に、特別支援教育に関する研修会を開催するなど、知識や専門性を高める取り組みを行っています。 本プロジェクトは、こうした取り組みをさらに推進していくものです。
すべての子どもは、地域の未来を担う大切な存在です。社会の一員として自立し、地域を支える人として育てていかなければなりません。そのためには、障がいの有無にかかわらず、子ども一人ひとりの教育的ニーズや特性を的確に把握し、個性や能力を伸ばしていくため、丁寧な指導を行うことが求められます。 教員や保護者、教育関係者だけではなく、地域全体が特別支援教育を理解し、多様性や互いの個性を尊重し、支え合って共に生きる地域社会を目指す取り組みが必要と考えます。 地域での取り組みが社会全体へと広がることで、「誰も置き去りにしない、質の高い教育が受けられ、誰もが住み良く、誰もが住み続けられるまちづくり」が実現します。本市ではこれを目指し、市民、団体、行政、そして市内外の企業と連携し、一体となって知恵と力を合わせて課題解決に取り組みます。
本市には、2つの小学校と2つの中学校があります。 人口減少が続くなか、児童・生徒は年々減少しており、2022年1月時点で小学生が357人、中学生が193人となっています。その一方、障がいや学習に対する困り感をもち、様々な支援を必要とする子どもの割合は増加傾向にあります。 本プロジェクトのポイントは、以下の5点です。 1. 現在の学習支援員の体制を維持しつつ、個々の特性に応じたきめ細かな支援を継続します。 2. 特別支援学級補助員を増員し、特別支援学級に在籍する子どもたちの学習や校内生活を補助します。 3. 特別支援教育への理解や専門性を高めるための研修会を開催します。 4. 特別支援学級に在籍する児童・生徒について、保護者の同意のもと、就学前から就学時、さらに進学先まで切れ目のない支援を目指し、「個別の教育支援計画」や「個別の指導計画」を策定します。 5. 通常学級において、言語障がいや学習障がいなどにより、つまずき感を抱いている子どもには、その特性に応じて別室で指導する「通級指導教室」の継続的な開設を目指します。
本プロジェクトを推進するうえで最も重要な点は、学校生活において児童や生徒と接する学習支援員および特別支援学級補助員の育成です。 学ぶことが遅れがちな子ども一人ひとりに合わせた通級指導教室や、障がいをもつ児童・生徒をサポートする学習支援員と特別支援学級補助員は、教育現場に欠かすことのできない存在です。 また、特別支援教育への理解を深め、さらに専門性を高めていく必要があります。 「地域全体で支え合う社会をつくる」ためには、保護者をはじめ、市民を対象とした特別支援教育に関する研修会などを開催することも必要です。 こうした取り組みを推進するため、企業の皆様からご協力をいただくことは、児童・生徒にとっても心強い支援となります。 まちの未来を支える子どもたちのために、家庭、学校、地域社会、自治体、そして企業の皆様と力を合わせていくことを願っています。
芦別市は豊かな森林に囲まれ、頭上にはどこまでも続く空が広がり、夜には満天の星を眺めることができます。 この豊かな自然環境のもと、芦別の子どもたちはのびのびと育っています。 「星の降る里・芦別」が、子どもたちにとって「ふるさとのまち」であり続けるために、この豊かな環境を守ることが大切と考えます。そして「住み良く、暮らしやすく、質の高い教育を受けられるまち」となるように、努力を続けています。 芦別に住んで良かった。 芦別で学べて良かった。 これからも、芦別で暮らしたい。 皆さんにそう思ってもらえることが願いです。 すべての子どもは地域の未来を担う宝であり、持続可能な社会においても大切な担い手です。 障がいのあるなしにかかわらず、彼らの個性や能力を伸ばし、夢の実現に向かっていける教育環境を整えることが、私たちの使命であると考えています。 このプロジェクトの推進に、企業の皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。