芦別市は北海道のほぼ中央に位置し、広大な市域面積の約9割を森林が占める自然豊かなまちです。「星の降る里・芦別」を都市イメージとして、まちづくりを推進しています。 本市では人口減少を抑制し、将来にわたり持続可能なまちをつくるため、2020年度に「第2期芦別市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。 本プロジェクトは「経済的に自立できる安定した雇用環境の創出」「産業を支える人材の確保」「交流人口や関係人口の創出・拡大」「若い世代が安心して結婚・出産・子育てができる環境の充実」「質の高い教育環境の整備」などを掲げ、官民協働のもと地方創生の推進に取り組むものです。 本市は農林業が基幹産業です。また、市街地が中心となる商業や、芦別工業団地などにおける製造業についても産業・経済の一翼を担っています。これらの振興や市民福祉の充実に努めるほか、移住・定住の促進や合宿事業にも力を入れ、多くの人に「住んでみたい、住んで良かった」と思えるまちづくりを進めていきます。
本市は古くから炭鉱のまちとして日本の経済成長を支えてきました。しかし、まちに賑わいをもたらしていた炭鉱は閉山し、人口は炭鉱全盛期を迎えた昭和34年(1959)の7万5,309人をピークに減少傾向に転じ、2020年の国勢調査では1万2,555人と6分の1以下となっています。さらに2040年には、総人口が6,554人(2020年比の約52.2%)と推計されています。 この要因には、人口の自然減および社会減の双方の影響があると考えられます。社会減においては、若い世代が進学や就職などの理由で転出する傾向があり、将来的に産業を担う人材の不足や消費市場の縮小による活力の低下が大きな問題となっています。人口減少により、地域コミュニティの維持や行財政運営など様々な分野で、これまでの水準を維持することが困難になると懸念されています。 郷土・芦別をより良い形で次代へ引き継いでいくために、市民、団体、市内外の企業、行政などが連携し、一体となって知恵と力を合わせ、課題解決に取り組む必要があります。
「星の降る里・芦別」では、次の4つを柱に施策を進めます。 ・安定した雇用の創出 基幹産業である農林業や地域経済を牽引する製造業の担い手確保を推進します。また、農業の6次産業化、スマート農業・林業の導入、木質バイオマスのエネルギー利用の拡大などで、1次産業の魅力を高めます。基本目標として2024年度までに200人の新規雇用を目指します。 ・新しい人の流れをつくる 星空と雲海による観光を推進し、来訪者の増加を図ります。また、移住・定住支援、関係人口の創出・拡大、合宿誘致などにより、2024年度の人口社会減を100人まで抑制します。 ・若い世代の結婚・出産・子育ての希望を叶える 子育て支援と質の高い教育環境づくりを進め、子どもを産み育てたいと思える環境を整え、2024年度までに婚姻数150件を目指します。 ・時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する 高齢者福祉の充実、災害に強いまちづくり、ほかの自治体との共同・交流事業による広域連携を推進します。そして2024年度までに本市に住み続けたいと思う人の割合が市民の50%以上になることを目指します。
充実した市民サービスを維持するためには、デジタル技術の活用が重要になると考えています。しかし、本市ではデジタル分野に専門の知識をもつ人材が不足していることから、人材の育成・確保が急務となっています。 高齢者のなかには、デジタル社会に不慣れな人もおります。そういった方々にも、利用しやすいデジタル環境を整えることは、今後のまちづくりに欠かせないことと考えています。 また、人口減少が進むなかで、医療、教育、福祉、公共交通などの分野での人材不足が喫緊の課題となっています。まちの魅力を高めて定住者を増やし、産業の活性化と雇用創出を進め、人口流出に歯止めをかけなければ、地域コミュニティの維持は困難な状況です。移住者への家賃補助、高校生までの医療費無料化など、様々な方法で住み良いまちづくりに取り組みます。 「星の降る里・芦別」の豊かな自然を、地域の産業や観光に生かすまちづくりに共感していただけることを願っています。
本市は、市域の約9割を森林が占める自然豊かなまちです。自然災害リスクも低いとされ、子どもからお年寄りまで、安全・安心に暮らすことができます。 そのほか本市には、良質な農産物をはじめ、環境大臣が指定した国民保養温泉地・芦別温泉、満天の星や幻想的な雲海といった魅力的な地域資源があります。 「星の降る里・芦別」をイメージとするまちづくりは、これからも続きます。 市民、そして当地を訪れる皆さんが、美しい星空をいつまでも眺めることができるように、未来へ向かって取り組んでまいります。 地域の資源を活かし「芦別ブランド」の価値を高め、内外に向けて発信することで人を呼び込みます。そして誰もが「住みやすく、働きやすく、学びやすく、子育てしやすく、訪れてみたい」と実感できるまちづくりにチャレンジしていきたいと考えています。 企業の皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。